2018年に日本のネット界を騒がせた違法アップロードサイト「漫画村」。
漫画村は運営者の逮捕をもって閉鎖されましたが、その後も類似サイトは続いています。
今回取り上げる13DL.NETもそういった漫画村の後継サイトの一つ。
この記事をご覧の方の中には、13DLの利用をお考えの方もいるかもしれません。
しかし、13DLの利用は著作権法により違法性を問われる可能性があり、その上セキュリティリスクの極めて高いサイト。
決して利用すべきではありません。
この記事では13DL.NETの違法性と利用リスクについて解説するとともに、13DL.NETの代わりとしておすすめできるサービスをご紹介します。
13DL.NETとは

まず『13DL.NET』について解説していきます。
『13DL.NET』はいわゆる「リーチサイト」と呼ばれる形式のサイトです。
リーチサイトとは何か
リーチサイトとは、違法サイトや海外のアップローダーへのリンクを貼ったサイトのこと。
要はリンク集であり、違法にアップロードされた漫画やアニメは、リンク先の別サイトにあるかたちです。
漫画村などと異なり、自サイト内に漫画のファイルを置いてないのが特徴ですね。
あくまで自サイト内で違法アップロードを行ってないという見かけになっています。
しかしやっていることは漫画の違法アップロードサイトへの導線づくり。
過去には同じリーチサイトである「はるか夢の址」の運営者が逮捕、起訴された前例があります。
» リーチサイト「はるか夢の址」の運営者に実刑判決――リンクの法的位置づけと、どの行為が犯罪とされたか|骨董通り法律事務所 For the Arts
また2020年10月から施行される改正著作権法では、リーチサイトの違法性が明記されることに。
リーチサイトが今後も運営を継続することはきわめて厳しい状況です。
13DL.NETの運営実態は
13DL.NETは現時点で2種類存在しています。
URLは明らかにしませんが、それぞれ画面はこのようなかたち。
その1。

その2。

そしてこれら2種類には、ほぼ同じファイルがアップロードされているのがわかります。
おそらく13DL.NETは同内容のサイトを複数立てることで、冗長性を確保しているものと思われます。
端的に言うと、片方がダウンしても別の一方でしばらくはしのげるということ。
またアクセス分散の目的もあるのかもしれません。
このように、ほぼ同じ内容の2サイトが並行して運営されているのが13DL.NETの実態です。
13DL.NETは一見広告がなく日本語で構成された使いやすいサイト
13DL.NETは画像を見てもわかるように、日本語のサイトとして構成されています。

またこの手のサイトとしては珍しく、広告の表示がありません。
海賊版サイトは一般的には莫大なアクセスからの広告収入により運営されていますが、13DLは表面上は広告は皆無です。
このようにユーザーとして一見使いやすいサイトであることが、利用を促している面もあります。
13DL.NETのキャッシュポイントは海外アップローダーの有料登録
しかし13DL.NETは収益化度外視で運営されているわけでは決してありません。
13DLのキャッシュポイントは海外アップローダーのアフィリエイト収入だと見られています。
13DL.NETの収益源はダウンローダー登録によるアフィリエイト収入
違法アップされた漫画は13DL.NETのリンク先のストレージに保管されており、有料会員しかダウンロードできないファイルがあるなど、有料会員への登録を強く促すかたちになっています。
ここでユーザーが有料会員への登録を行うと13DL.NETにアフィリエイト収入が入るしくみになっており、これが13DL.NETの収益源になっています。
海外アップローダーへの登録はセキュリティリスクが高い
しかし有料会員になることは違法サイトの運営に間接的に荷担することになりますし、海外アップローダーへの会員登録そのものがおすすめできません。
少なくとも13DL.NETの海外アップローダーは運営元の信頼性が不透明です。
またリーチサイトと提携しているようなサイトでもあります。
下手に会員登録してしまうと、クレジットカードの情報や個人情報が不正に利用されてしまう可能性も少なくありません。
著作権法改正により漫画の違法ダウンロードも刑事罰対象へ
また何よりもそれ以前に、著作権法の改正により、違法コンテンツと知りながらダウンロードする行為は、漫画や雑誌も含めて違法となったことは知っておく必要があります。
どんな行為が違法となり規制の対象になるの?
既に音楽・映像については違法ダウンロードに関する規制がありますが、令和3年1月1日から、規制範囲が、漫画、雑誌、小説、写真、論文、コンピュータープログラムなど全ての著作物に拡大されます。インターネット上に違法にアップロードされたものだと知りながら侵害コンテンツのダウンロードを行う行為は、後述の除外規定に該当しない限り、幅広く違法となります。
漫画、小説、写真、論文…海賊版と知りながら行うダウンロードは違法です!令和3年1月から著作権法が変わります。 | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン
13DL.NETはセキュリティリスクが高い

また13DL.NETを介して違法ファイルをダウンロードすることには、根本的なリスクがあります。
13DL.NETにアップされた漫画のファイルは画像であるとはいえ、圧縮されたファイル。
中にコンピューターウイルスを仕込むことは容易です。
悪質なウイルスを含んだファイルを解凍してしまうと、PCやスマホ内に一瞬にして拡散してしまいます。
信頼性が担保されてないファイルを解凍することは、とても危険です。
ウイルスの中にはiPhoneを狙ったものも存在
コンピューターウイルスといえばPCのイメージが強いですが、最近ではiPhoneやスマホを標的にしたウイルスも現れています。
「スマホだから大丈夫」と思い込んでいるとするとそれは少々危険です。
一時期Twitterで話題になってたもの。
昨日ちょうど通販で注文してこのメールきたから本物だと思って普通にびっくり。自分には来ないと思ってたけどいざくると本当にわかんなくなって騙されちゃうものね😢Androidだとアクセスするだけでウイルス感染、iPhoneだとIDパス入力で高額請求されるらしいね😢 pic.twitter.com/rcbLGdIa0f— moran**w13 (@yuumorara) March 10, 2019
最近、iPhoneの画面にいきなりこういうダイアログが出る。
マルウェアなので、もちろんインストールなどしないけど。察するに、すでにインストールしているアプリがウイルスに感染しているような気がする。
みなさんもお気をつけてください。 pic.twitter.com/B0ld0eRgJw
— あしたもジョー (@mo_hit_net) November 24, 2019
僕のiPhoneがホモウイルスに感染されて
スモホになってしまった…… pic.twitter.com/JWrZmERhMb— ︎︎よういち (@youichiTV) September 23, 2019
原理的にはすべてのデバイスがウイルスの標的にされる可能性があります。
PCにはアンチウイルスソフトを入れていても、スマホには入れてないという方はかなり多いのではないでしょうか?
また新種のウイルスが世の中に放たれるのはこのようなダーティーな場所から。
初めて出くわす者にあらかじめ与えられているワクチンはありません。
ワクチンの作成は必ずウイルスよりも後手にまわります。
新たな被害者になることを考えると、決してダウンロードすべきではありません。
コンピューターウイルスに感染するとどうなるか
コンピューターウイルスに感染して起こりうることはまず下記の2つ。
- データの破壊
- 個人情報の拡散
仕事に使う大切なデータや思い出のファイルが破壊されてしまった場合の被害は相当なもの。
また個人情報が抜かれてしまい、知らぬうちにネットに拡散されてしまう可能性もあります。
写真や名前住所といったデータも怖いですが、それ以上に被害が深刻なのがクレジットカードなどの決済情報。
勝手に決済されたり借り入れされたり被害甚大です。
また私がもっとも恐ろしいと感じるのが、遠隔操作で他者への攻撃の踏み台にされること。
本当は第三者からの攻撃なのに、自分のデバイスを経由することであたかも自分が行った攻撃のようになってしまいます。
こういったリスクが潜んでいるにもかかわらず、あえて違法性のある行為を犯す必要はありません。
改正著作権法によりリーチサイトと違法ダウンロードは刑事罰の対象へ

2020年6月にいわゆる「改正著作権法」が参議院本会議で可決・成立しました。
改正著作権法は正式名称が「著作権法及びプログラムの著作物に係る登録の特例に関する法律の一部を改正する法律」。
主にインターネットの利用と著作権の関わり方をあらためる内容となっています。

» 出典:著作権法及びプログラムの著作物に係る登録の特例に関する法律の一部を改正する法律案|文部科学省
今回の改正の大きなポイントの一つが、リーチサイトも厳罰化の対象事案として刑事罰の対象であることが明記されたこと。
これまでもリーチサイト運営者が逮捕、起訴されたこともありましたが、今回の改正により正式に違法であると認められたかたちです。
なおリーチサイトの規定に関してのみ2020年10月1日から施行されることが決まっています。
さらに重要なのは、利用者も違法にアップロードされたと知った上でダウンロードした場合、悪質性が認められれば同様に刑事罰に問われる可能性があるということ。
正規版が販売されている著作物をダウンロードした場合、著作権者の告訴にもとづき刑事罰の対象となる可能性があります。
ちなみに有罪なら2年以下の懲役か200万円以下の罰金。
めちゃくちゃハイリスクであることが確定しています。
これでもあなたは13DL.NETを使いますか……?
13DL.NETを使うなら代わりに漫画を無料で読めるサービスがおすすめ

ここまで見てきたように、13DL.NETを利用することはまったくおすすめできません。
それでも「無料で漫画を読みたい」ということであれば、無料で利用できるサービスを使うべきです。
幸いにも国内にはとても優れた漫画配信サービスが存在します。
ここでは本当におすすめできるサービスを紹介するので、ぜひ利用してみてください。
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これは営利サービスだから当たり前のこと。
しかし無料トライアルを利用することで、まとまった期間は無料で試用できます。
また違法サイトと比べて圧倒的に画質もよく、使い勝手も考えられています。
差は歴然です。
ぜひ一度体験してみましょう。
まとめ:リーチサイト利用は早めに止めて正規サイトの利用を
13DL.NETについて解説してきましたが、リーチサイトの利用にはリスクしかありません。
13DL.NETは法の抜け穴をくぐりながら運営されているサイトですが、今後法的に排除されていくことは免れません。
とくに今回の改正著作権法では、利用者も刑事罰の対象と明記されたことには大きな注意が必要です。
本来、著作物を鑑賞するために対価を払うことは当然のこと。
経済的な循環があってこそ、次の創作が育ってくるという背景にも意識的になる必要があるでしょう。
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