Amazonのスマートスピーカー『Echo』(エコー)シリーズは何といっても種類が豊富。
当初は3種類だったラインナップも増えたり減ったりしながら今では10種類のモデルがリリースされており、AmazonのEchoへの力の入れ具合がうかがえます。
その一方でモデルの入れ替わりも目まぐるしく、Echoをよく把握できてないユーザーも多いのではないでしょうか。
ヨノイ
そこでこの記事では、最新のEchoシリーズのラインナップを紹介するとともに、選び方やどのモデルがどういったユーザーにおすすめなのかについて解説します。
ご自身にぴったり合ったEchoを見つけるお手伝いをいたしますので、ぜひご活用ください。
目次
現行のAmazon Echo シリーズのラインナップ一覧
まずここでは、最新のEcho(エコー)のラインナップについて簡単に解説します。
現行のEchoラインナップをざっくり分けると、
- 無印Echo(通常版のEcho)
- Echo Show
- その他
の3種類。
それぞれ簡単に解説すると、以下のようになります。
無印Echoシリーズ
この「無印Echo」というのは一般的な呼び名ではありませんが、要は当初からラインナップされている「音声機能を軸としたEcho」のこと。
具体的には以下の5種類を指します。
Echo Dot(第3世代) | Echo Dot | Echo Dot with Clock | Echo | Echo Studio | |
---|---|---|---|---|---|
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価格(税込) | 4,980円 | 5,980円 | 6,980円 | 11,980円 | 24,980円 |
特徴 | コンパクトサイズ | コンパクトサイズ、球体 | 時計付き、球体 | プレミアムサウンド、球体 | Hi-Fi/3Dによる没入感のあるサウンド |
スクリーン | − | − | − | − | − |
スピーカー | 1.6インチ | 1.6インチ | 1.6インチ | 3.0インチウーファー、0.8ツイーター × 2 | 5.25インチウーファー 2.0インチミッドレンジスピーカー 1.0インチツイーター |
Dolbyテクノロジー | − | − | − | Dolby Audio | Dolby Atmos |
音声・ビデオ通話 | 音声 | 音声 | 音声 | 音声 | 音声 |
サイズ | 43 × 99 × 99mm | 100 × 100 × 89mm | 100 × 100 × 89mm | 144 × 144 × 133mm | 206 × 175 × 175mm |
重量 | 300g | 328g | 328g | 940g | 3.5kg |
性能や機能が音声面に集中しているため、スピーカーとしての性能に秀でているのが特徴です。
特に最新型のEchoは全体のフォルムを球形にリニューアル。
これまで以上に音質が向上しています。
また最上位機種のEcho Studioは価格も24,980円とかなり高価ですが、大手オーディオメーカーのスピーカーに劣らない豊かな鳴りを聴かせてくれます。
Echo Show(エコー・ショー) シリーズ
「Echo Show」とはディスプレイを搭載したEchoシリーズ。
普通のEchoと異なり画像や映像を表示できるため、天気予報やニュースなどを視覚で確認できるという利点があります。
モデルは下記の3種類。
Echo Show 5 | Echo Show 8 | Echo Show 10 | |
---|---|---|---|
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価格(税込) | 9,980円 | 14,980円 | 29,980円 |
特徴 | コンパクトでスクリーン付き | 8インチHDスクリーン付き | スクリーンが回転、パワフルでプレミアムな音質 |
画面解像度 | 960 × 480 | 1280 × 800 | 1280 × 800 |
スクリーンサイズ | 5.5インチ | 8.0インチ | 10.1インチ |
スピーカーサイズ | 1.65インチ 4W スピーカー | 2.0インチ 10Wスピーカー × 2 | 2.1チャンネルシステム: 1インチツイーター × 2 (ステレオ)、2.5インチウーファー |
カメラ | 1メガピクセル | 1メガピクセル | 13メガピクセル |
音声・ビデオ通話 | 音声・ビデオ通話 | 音声・ビデオ通話 | 音声・ビデオ通話 |
サイズ | 148 × 86 × 73mm | 200 × 135 × 99mm | 251 × 230 × 172mm |
重量 | 410g | 1kg | 2.6kg |
Echo Showのディスプレイは常に表示させられるので、必定な情報を視線移動だけですぐに確認できます。
こちらから話しかけないと置物同然という無印Echoの弱点を払拭したモデルと言えます。
ただしスピーカーとしての性能は通常のEchoに比べてやや控えめです。
その他のEcho
上記の2種類以外に、そのどちらにも属さない特殊なEchoも存在します。
離室間の会話用に作られた小型のものや、車載用として作られたものなど、使う場面が限定されているという特徴があります。
ここでは下記の2モデルをこちらに分類しています。
Echo Flex | Echo Auto | |
---|---|---|
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価格(税込) | 2,980円 | 4,980円 |
特徴 | プラグイン式 | 運転席から声で操作 |
スピーカー | 0.6インチ | − |
カメラ | − | − |
音声・ビデオ通話 | 音声通話 | − |
サイズ | 72 × 67 × 52mm | 85 × 47 × 13.28mm |
重量 | 150g | 45g |
これまで販売されたモデルの中でもこちらに属するモデルがいくつかありましたが、早々に販売終了となっています。
新しいコンセプトのモデルが出ては消えていく、実験的な要素が強い印象です。
Amazon Echoの上手な選び方とは?
このようにEchoは大きく特色も3つに分かれ、さらにモデルの種類も多いため、どれを購入すべきか判断するのも一苦労です。
どれを選ぶべきか迷いがちですが、Echoを購入する際に考慮すべき要素はずばり下記の5つです。
Echo選びで考えるべき比較要素
- 価格
- ディスプレイの必要性
- 音質をどこまで求めるか
- Fireタブレットを購入する予定はあるか
価格
Echoシリーズは価格の幅が広いですが、「Echoが欲しい」と思ってもイメージする上限はあるはずです。
もっとも安いのはEcho Flexの2,980円ですが、こちらはやや特殊な製品。
Echo Dot(第3世代)の4,980円をエントリーモデルと考えるとよいでしょう。
反対にもっとも高いEcho Studioは24,980円で、Echo Dotとは20,000円もの価格差があります。
購入にあたってはセールなどを効果的に使うのがおすすめです。
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またEchoシリーズだけを対象に、不定期にセールが開催されることも多いので、Amazonをよくチェックしておくとチャンスを逃さなくて済みます。
ちなみにヨノイブログでもセール情報は発信していますので、あわせてチェックしていただければと思います。
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ディスプレイの必要性
ずばり、無印Echoを買うか、Echo Showがよいかです。
ディスプレイを利用した機能としては以下のものがあります。
Echo Showのディスプレイを使った機能
- 映画やニュースを見る
- やることリストやカレンダーの管理
- 天気や電車の運行状況の確認
- ビデオ通話
- 外出先から部屋の様子の確認
- スマートホームの操作
- フォトフレーム
これらの機能を活用したければ、Echo Showを積極的に検討するべきです。
しかしディスプレイに性能を振っている分、サウンド面の性能は無印Echoの方がよい傾向にあります。
トレードオフですが、優先すべき要素からどちらを選ぶか決める必要があります。
音質をどこまで求めるか
これは価格とディスプレイと連動する要素でもありますが、オーディオスピーカーとしての性能をどこまで求めるかということです。
たとえEcho DotはとてもリーズナブルでEchoシリーズの最初の一台にうってつけですが、音質面では上位モデルに負けてしまいます。
ヨノイ
またEcho Showシリーズはコストをディスプレイに割いている分、音質は無印より劣ってしまいます。
音楽スピーカーとして積極的に使っていくつもりであれば、ある程度の上位機種は目指した方がよいでしょう。
Fireタブレットを購入する予定はあるか
Fireタブレットとの比較はあまりない基準かと思いますが、実はFireタブレットは擬似的にEcho Showとして使えます。
FireタブレットにはEcho Showと同じ機能を持ったShowモードを搭載。
Fire HD 10タブレットをハンズフリーモードとShowモードで使用するメリット
もちろんAlexaも搭載されているので、スタンドに設置すれば擬似的なEcho Showとして使えます。
ヨノイ
たとえば、最新機種のFire HD 8 Plusはワイヤレス充電にも対応しています。
専用の充電スタンドもあり、もちろんワイヤレスなので、常時Showモードにしつつかつタブレットとしてパッと持ち上げられるというかなり取り回しのよい製品です。

Amazon Echo 全機種比較…人気のおすすめ機種は?
ここではEchoの現在のラインナップを解説していきます。
それぞれのモデルの特徴を簡単にまとめているのでぜひ参考にどうぞ。
Echo Dot(エコードット)第3世代
Echo Dotの一世代前のモデルです。
丸みを帯びた独特の可愛らしいかたちをしています。
価格 | 4,980円 |
サイズ | 43 × 99 × 99 mm |
重量 | 300g |
特徴 | Echoのエントリーモデルの旧モデル。安いので最初の一台におすすめ。 |
Echo Dotは音質はあまりよいとは言えませんが、基本的な機能は搭載しているので最初の一台にぴったり。
Alexaとの会話を楽しむことができます。
大きさも10cm四方におさまるくらい小さいので邪魔にならないのもおすすめできるポイントですね。
ヨノイ
Echoはセールの対象になることが多く、特にEcho Dotを対象としたセールはよく実施されています。

Amazon Music Unlimitedなどとセットなっていたり、2個セットを1個分の値段で買えたりなどバリエーションは多数。
日頃からこまめにチェックしておくとよさそうです。
Echo Dot(エコードット)第4世代
Echo Dotの最新モデル。
このモデルで形状が球形に変更されました。
価格 | 5,980円 |
サイズ | 100 × 100 × 89 mm |
重量 | 328g |
特徴 | Echo Dotの最新モデル。球形になり音質が向上した。 |
このモデルで第4世代になりましたが、かたちが球形になったことで音質も向上し、よりクリアなサウンドが楽しめるようになりました。
第3世代までは音質面でやや難があったたため、あまり積極的に音楽を聴く気にはなりませんでしたが、アップデートされたこちらのモデルなら全然OKかと。
ヨノイ
大きさも10cm四方におさまるサイズでソフトボールとほぼ同じくらいなので、イメージほどは邪魔になりません。
こちらもセールが狙い目ですね。
Echo Dot with Clock(エコードット時計付き)第4世代
価格 | 6,980円 |
サイズ | 100 × 100 × 89 mm |
重量 | 328g |
特徴 | Echo Dot にLEDディスプレイの時計が搭載されたモデル。 |
第4世代Echo Dotに時計機能がついたモデル。
LEDディスプレイで表示されるのでとてもクリアで、本体の小ささに関わらず視認性もよいですね。
ヨノイ
という方にもおすすめのモデルですね。
少なくとも時計としては使えるので、置き物になることはありません。
ただし1,000円ほど値段が上がるのでその点には注意です。
Echo(エコー)第4世代
価格 | 11,980円 |
サイズ | 144 × 144 × 133 mm |
重量 | 940g |
特徴 | Echoの音質が強化されたモデル。音楽用スピーカーとしてもおすすめ。 |
Echoもアップデートされ球形に。
もともとEchoは音質のよいモデルでしたが、より高音質なサウンドを聴かせてくれるようになりました。
Amazon Music Unlimitedなどを使って音楽をがんがん聴いていきたいという方にはEchoはおすすめですね。

また大きさですが、こちらはEcho Dotと比較するとサイズはそこそこ大きめで、子ども用のゴムまりくらいの大きさ。
ちょっと存在感が出てしまうので、置き場所は確保しておきましょう。
Echo Studio(エコースタジオ)
価格 | 24,980円 |
サイズ | 206 × 175 × 175 mm |
重量 | 3.5kg |
特徴 | Echoシリーズのフラッグシップモデル。音質がもっとも強化されたモデル。3Dオーディオで音楽に没入できる。 |
Echoシリーズの最上位モデルで、もっともオーディオ性能が高められた製品。
スピーカーも下記の5つが搭載されており、充実の性能を誇っています。
- 2.0インチ(51 mm)ミッドレンジスピーカー × 3
- 1.0インチ(25 mm)ツイーター
- 低音開口部付き5.25インチ(133 mm)ウーファー
ただし何と言ってもネックなのは値段。
またサイズもかなり大きくなり重量も3kgを超えてくるので、できれば実物を見てから購入を決めたいですね。
Echo Show 5(エコーショー5)
価格 | 9,980円 |
サイズ | 148 × 86 × 73 mm |
重量 | 410g |
特徴 | Echo Showシリーズのエントリーモデル。ディスプレイが小さく小型なので場所を選ばない。 |
Echo Showシリーズのエントリーモデル。
ディスプレイが5インチと小型なので、場所を取らず扱いやすいのが特徴です。
特に子供でも扱いやすいサイズなので、遠方の家族との通話で使いたいような場合はぴったりですね。
ただし5インチはスマホのディスプレイをひとまわり大きくしたのと同じくらいのサイズなので、そのサイズ感をどう見るかというのはありますね。
ヨノイ
またエントリーモデルとは言ってもそこそこいい値段がするので、こちらも安くなったタイミングを上手くキャッチして購入につなげたいところです。
Echo Show 8(エコーショー8)
価格 | 14,980円 |
サイズ | 200 × 135 × 99 mm |
重量 | 1037g |
特徴 | ディスプレイがHD画質で8インチ。画面が大きく視認性がよいのが特徴。 |
Echo Show 8 ではディスプレイサイズが8インチに上がり、画質もHD画質となりました。
ディスプレイにここまで十分な大きさがあると、使い方に幅が出てきます。
動画配信サービスを見たり、料理のレシピを見たりなど、さまざまな使い方ができるのはイチオシのポイントです。
ヨノイ
ただし全く同じ使い方ができるわけではないものの、Fire HD 8 Plusも選択肢としてはあり得るのかなという気もします。
Echo Show 10(エコーショー10)
価格 | 29,980円 |
サイズ | 251 × 230 × 172 mm |
重量 | 2560g |
特徴 | ディスプレイが声に反応して350°自動で動く。 |
大福iMacのような形状をしたEcho Showの最上位モデル。
まだ国内では未発売のモデルです。
価格も高いのが難点ですね。
Echo Show Flex(エコーショーフレックス)
価格 | 2,980円 |
サイズ | 72 × 67 × 52 mm |
重量 | 150g |
特徴 | プラグイン式で、使い方は音声指示が中心。 |
Echo FlexはEchoシリーズの中で一番安いモデル。
コンセントに指して使うプラグイン 式のモデルで、ネットワークでつながったAlexaに命令を出したりできます。
機能のメインは音声指示とスマート家電の音声操作なので、いわゆる「エコー」をイメージしているとできることが少し違うかもしれません。
Echo Auto(エコーオート)
価格 | 4,980円 |
サイズ | 85 × 47 × 13.28 mm |
重量 | 45g |
特徴 | 車載用のEcho。ハンズフリーでドライバーをアシストしてくれます。 |
Echo Autoは車載用のEchoで、ハンズフリー通話や音声指示を可能にしてくれます。
まとめ:Echo選びは多彩な機能に何を求めるかをはっきりと
Echoシリーズは機能のバリエーションがとても豊富です。
機能的にできることも多いため、Echoのことを調べ始めるとつい求めているものが何かわからなくなりがちです。
Echoで何をしたいのかをまずははっきりさせることが、失敗のないEcho選びへの近道だと言えるでしょう。
ヨノイ
それでもよくわからない、でもEchoを体験してみたいという方には、Echo Dotがおすすめです。
価格もリーズナブルでかつ機能も標準的なので、Echoの醍醐味をしっかりと楽しみつつ、無駄な出費を抑えることができます。
ここ最近の動きを見ても、AmazonはEchoとAlexaには並々ならぬ力を注いでいます。
きっとAlexaとEchoは遠くないうちにさらに大きな進化を遂げるに違いありません。
ぜひ今のうちにご自宅の環境に導入してみてください。