Fire HD 10に引き続き、Fire HD 8 タブレット(2018/第8世代)を購入しましたので、さっそくレビューしてみたいと思います。
Fire HD 8はFireタブレットシリーズの中で最も人気のあるモデルですね。
実際に触ってみて非常に使いやすいですし、サイズのコンパクトさと性能とのバランスがとてもよく取れていて、弱点のないモデルです。
この記事ではそんなFire HD 8の特徴について、主にスペックや機能面から説明しています。
当ブログでは、Fire HD 8 Plus、Fire HD 10、Fire 7のレビュー記事も書いていますので、どのモデルを買おうか迷われている方は、ぜひ比較しながらご検討いただければと思います。
ヨノイ
目次
Fire HD 8はラインナップの中でどういった製品か
Fire HD 8はFireタブレットシリーズの中でも弱点の少ないオールマイティーな高コスパモデルです。
以下、特徴をご紹介していきます。
Fireタブレットの中で最も人気のモデル
Fire HD 8はFireタブレットシリーズの中でも中核に位置するモデルです。
フラッグシップモデルのFire HD 10と、エントリーモデルのFire 7の間に位置するモデルで、手に取りやすい価格と使いやすいサイズ感で人気のモデルです。
おそらく、シリーズ中Fire HD 8の16GBモデルが一番売れているのではないかと思います。
サイズも10インチ(Fire HD 10)ほど大きすぎず、スペックもFire 7ほど低すぎない、弱点のないオールマイティーなモデルだと言えます。
ヨノイ
Fire HD 8は絶妙のサイズ感で片手持ちも可能
Fire HD 8はその名のとおり8インチの画面を持つモデルで、サイズ感が絶妙です。
片手持ちが可能な大きさで、かつ重さも負担になりません。
8インチというディスプレイサイズも、画面の見やすさと持ち歩きやすさを目一杯確保したサイズ感です。
片手で持つとこんな感じです。
片手で無理なく握れる大きさで、手の小さな方や女性の方でも簡単に扱うことができます。
Fire HD 8にはAlexa(アレクサ)が搭載済み
FireタブレットシリーズにはAlexaが搭載されています。
「Alexaハンズフリー」というモードを使用すると、「アレクサ!」と声をかけるだけで、Alexaが起動するようになります。
スリープ状態からでも起動可能なので、わざわざ本体の電源ボタンを押す必要がなく、とても便利な機能です。
ヨノイ
Fire HD 8はShowモードに対応
FireタブレットはShowモードという機能をオンにすることで、ホーム画面が切り替わり、Echo Showのように使用できます。
» Fire HD 10タブレットをハンズフリーモードとShowモードで使用するメリット
デバイスの性能がEcho Showに最適化されているわけではないので、特にマイクやスピーカーなどは機能的に劣ってしまいますが、疑似Echo Showとして活用できます。
スタンドなどを利用して、部屋のどこからでも見える場所に置いておくといった使い方がおすすめです。
Fire HD 8のスペックについて
Fire HD 8のスペックは下記のとおりです。
Fire HD 8 タブレット | ||
---|---|---|
世代 | 第8世代(2018年発売) | |
イメージ | ![]() | |
カラー | ブラック | |
価格 | 8,980円 | 10,980円 |
ディスプレイ | 8インチHD、IPSディスプレイ、反射防止技術採用 | |
解像度 | 解像度1280 × 800(189ppi)、HDビデオ再生、 | |
OSバージョン(出荷時) | 6.0.0 | |
Bluetoothバージョン | 4.1LE | |
プロセッサ | 1.3GHz クアッドコア | |
RAM | 1.5GB | |
オーディオ | Dolby Atmos、 デュアルステレオスピーカー、マイク 3.5 mm ステレオ ジャック | |
センサー | アクセロメータ、環境光センサー | |
マルチタッチ | 10点 | |
Alexa搭載 | ◯ | |
ストレージ | 16GB | 32GB |
microSDカードスロット | 400GBまで対応 | |
カメラ | 2メガピクセルフロントカメラ、2メガピクセル HDリアカメラ | |
位置情報サービス | WiFi経由の位置情報サービス(GPSの搭載はなし) | |
Wi-Fi | デュアルバンド a/b/g/n(ac未対応) | |
バッテリー | 最大10時間 | |
充電時間 | 同梱のUSB充電アダプタで6時間未満 | |
入出力 | USB 2.0ポート(マイクロB コネクタ) | |
サイズ | 214 × 128 × 9.7mm | |
重量 | 369g | |
保証 | 90日間限定保証付き(国内の場合は別売で延長オプションあり) |
面白いのはマルチタッチがFire HD 8だけ10点なんですよね。
ヨノイ
また、USBは通常のマイクロUSBで、USB-Cには対応していません。
Fire HD 8の価格
2019年12月現在、Fire HD 8はストレージに応じて16GBと32GBの2種類のモデルが販売されています。
価格は以下のとおりです。
16GB | 32GB | |
---|---|---|
通常価格 | 8,980円 | 10,980円 |
サイバーマンデー割引価格(2019) | 5,580円(38%オフ) | 7,580円(31%オフ) |
ブラックフライデー割引価格(2019) | 5,480円(39%オフ) | 7,480円(32%オフ) |
プライムデー割引価格(2019) | 5,480円(39%オフ) | 7,480円(32%オフ) |
セール時には16GBモデルで約4割、32GBで約3割安くなります。
16GBで約5千円程度と破格の値段で購入できますので、セールは入手の大きなチャンスですね。
ぶっちゃけ、通常価格の時点ですら相当安いです。このスペックのタブレットを他のメーカーで買おうとすると全然値段が違ってきます。
セール時はそこからさらに最大4割近く割り引かれるので、ちょっと異常な価格です。
ヨノイ
Fire HD 8についてレビュー
以下ではFire HD 8の機器的な部分について具体的に見ていきます。
Fire HD 8の本体や付属品
以下、Fire HD 8の本体などについてです。
まずは中身一式。
本体です。
なお、映り込みが嫌だったので、アンチグレアフィルムを速攻で貼ってます。
そのため、画像はディスプレイがかなりマットですが、フィルムのない裸の状態だとかなり映り込みます。
好みにもよりますが、アンチグレアフィルムの購入も含めて一セットくらいの感覚で捉えておいた方がよいかと思います。
ちなみに購入したのはこちらの商品です。
次に背面。
上部にはAmazonのロゴと左上にカメラが付いています。
付属品の5Wコンセントです。
裏面は普通のUSBコネクタです。
ケーブルです。
充電器側です。
本体側はmicroUSBになっています。
付属品としてはオーソドックスな構成です。
Fire HD 8のセットアップ方法
Fire HD 8のセットアップ方法です。
最初に電源を入れるとセットアップ画面が起動します。
使用する言語を選択します。
言語を選択すると使用する「Wi-Fiに接続」という画面に変わり、使用するWi-Fiを登録します。
Fire HD 8がキャッチしたWi-Fiが一覧表示されるので、その中から使用するWi-Fiを選択し、パスワードを入力します。
接続の確認ができたら、最初のアップデートが自動で始まります。
FireタブレットにAmazonアカウントを登録します。
その他オプション事項もチェックします。
アップデートを始めるか聞かれます。
「今すぐアップデート」をタップするとアップデートが始まります。
引き続き自動でデータのインストールが始まります。
システムアップデートをインストールしています。
終了したらFireタブレットの紹介が始まります。
ナビゲーションが終了したら、ホーム画面が現れてFireタブレットが使用できるようになります。
Fire HD 8のサイズと重さ
Fire HD 8のサイズは8インチと、今どきのタブレットとしてはやや小型です。
かなり手に収まりのよいサイズで、女性の方にも取り扱いやすいサイズではないかと思います。
手に持ってみるとこのような感じになります。
片手持ちも余裕です。
背面です。
手が何だかしわしわしています。
下から見てみます。
片手で持つのに無理をする感じではなく、わりと普通に持てます。
重さもスペック的には369gということで、負担になる重さではありません。
iPhone11 Proが188gということで約2台分の重量ということになりますが、本体のバランスがいいのか、そこまでの重さは感じません。
他のAmazonデバイスと比較するとこのような感じ。
左からFire HD 10、Fire HD 8、Kindle Paperwhiteです。
重ねるとこんな感じ。
横から見てみます。
厚みはあまり変わりません。
処理性能とAnTuTuスコア
システムオンチップ(SOC)プラットフォームはMediaTek MT8163V/B(64ビットクアッドコア)、CPUはARM Cortex-A53(1.3GHz)、GPUはARM Mali-T720 MP2が採用されています。
» Fireタブレットのデバイス仕様(全一覧) | Fireタブレット
また、Antutuベンチマークスコア(V.8.0.5-0B)の結果は下記の通り、50430でした。
表にすると下記の通り。
項目 | スコア |
---|---|
CPU | 22119 |
CPU数学演算 | 2892 |
CPU共通アルゴリズム | 4319 |
CPUマルチコア | 14908 |
GPU | 0 |
Terracotta – ヴァルカン | 非対応 |
Coastline – ヴァルカン | 非対応 |
Refinery – OpenGL ES3.1+AEP | 非対応 |
MEM | 20374 |
RAMアクセス | 15007 |
ROM APP IO | 1077 |
ROMシーケンシャル読み込み | 2349 |
ROMシーケンシャル書き込み | 696 |
ROMランダムアクセス | 1245 |
UX | 7937 |
データセキュリティ | 2156 |
データ処理 | 2180 |
画像処理 | 830 |
ユーザーエクスペリエンス | 2771 |
Fire HD 10での計測も同様なのですが、GPUが上手く計測できていませんね。
(追記)その後、ベンチマークを計測し直しました。最新型のFire HD 10を含め、全てのFireタブレットで数値が出ているので、ぜひこちらもご覧ください。
» Fireタブレットのベンチマーク一覧を一挙公開!AnTuTuベンチマーク、Geekbench3で計測
スピーカー/オーディオ関連
Dolby Atmosに対応したデュアルステレオスピーカーが搭載されています。
タブレットの長辺側にLRにスピーカーの穴が開いています。
横置きにしたときにスピーカー側が下にくるようになり、スピーカーの音が机に反響して音が広がるようなかたちです。
音質は意外と悪くないというのが率直な印象です。
プライムビデオでドラマやアニメを楽しむレベルであればほぼ気にならないと思います。
Echoなどの音質にはさすがにかないませんが、タブレットにしてはわりといい部類なのでは…?
バッテリー容量と稼働時間
6時間の充電で最大10時間稼働します。
Alexaハンズフリーにしておくと若干バッテリーの消費が早いような気もします。
Alexaをオフにすると改善するかもしれませんが、この辺はAlexaがどの程度家のデバイスに噛んでいるかに応じて柔軟に変更するのがよいかと思います。
ちなみに付属しているのは5W充電器です。
フロント/リアカメラ
カメラはフロント、リアともに用意されていますが、カメラとしての実用性はほぼないスペックですね。
QRコードの読み取りとか、そういった用途で最低限読み取れればいいといったくらいの画質です。
フロントカメラはこのような感じ。
リアカメラです。
背面からくぼんでいて、直接机上に触れないようになっています。
内部ストレージ
内部ストレージは16GBと32GBです。
ストレージ容量に応じて価格も異なりますが、あとからマイクロSDを400GBまで増設できます。
最初から容量を使う予定がなければ、取りあえず安い16GBを買っておくのでもOKだと思います。
安さにこだわる方は、16GBと32GBの価格差と、ユーザーとして何GBあれば足りそうかを考えて決めるとよいかと思います。
Fire HD 8はこんな使い方も可能
Fire HD 8は、いわゆるタブレットとしての使い方以外にも様々な使い方ができます。
サブディスプレイとしてPCやMacと一緒に利用可能
AirReceiverというアプリをインストールすることで、サブディスプレイとして活用することも可能です。
» Fireタブレットを使ってないならPCのサブディスプレイにするのがオススメです【Mac編】
AirReceiverは305円ととても安く、また1回の購入で複数のデバイスにインストールできるので、Amazonデバイスユーザーは購入しておいて損はありません。
Fire TV Stickを利用してテレビへの出力も可能
先ほどのAirReceiverは、ミラーリングに活用することもできます。
Fire TV Stickがあれば、AirReceiverを使ってFireタブレットをテレビへ出力することもできます。
接続もとても簡単なため、簡単に大画面を利用することが可能です。
Fire HD 8を買う上で注意しておきたいところ
Fire HD 8は買う際に注意しておきたい点がいくつかあります。
GPSが使用できずWi-Fiしか使えない
FireタブレットシリーズはGPS機能が付いておらず、またWi-Fiしか使用できません。
SIMスロットも付いていないため、LTEは完全に使用できません。
GPS機能を必要とするアプリなどは使用できないため、注意しておかなければなりません。
Google Playが使用できずアプリの品揃えはよくない
アプリに関してはAmazonアプリストアからダウンロードするかたちになりますが、ラインナップは正直良くありません。
ラインナップが貧弱なのはまだしも、わりと有名どころのアプリでもアップデートが何年も放置されていたりします。
ヨノイ
裏技的にPlayストアをインストールする方法があるので、この方法でGoogle Playを利用することも可能です。
しかし何分抜け道的な使い方なので、「自己責任で」ということをよく理解した上でお願いします。
» FireタブレットにGoogle Playをインストールする方法を詳しく解説
Fireタブレットシリーズは30日以内なら延長保証も購入可能
Fireタブレットシリーズは購入して30日以内なら、延長保証に加入(購入)することができます。
もちろん、Fire HD 8も対象です。
延長保証の期間は2年間と3年間があり、それぞれ1,980円、2,580円です。
保証の内容は下記のようになっています。(2019年12月現在)
- メーカー保証期間終了後の自然故障・不具合について、保証期間中に1回に限り無償で代替品に交換(バッテリーの劣化を含む)
- 落下による故障、水濡れなどの偶発事故について、保証期間中に1回に限り無償で代替品に交換
保証の内容は悪くないですが、利用するかどうかは購入時の価格にもよるところがあります。
セール時に購入した場合は3〜4割引で購入しているはずなので、その辺りも考慮に入れつつ決めるとよいかと思います。
ちなみに僕は故障したら買い替え時と割り切り、延長保証は付けていません。
Fire HD 8はオールマイティーな1台が欲しい方におすすめのモデル
Fire HD 8の最も優れたポイントはスペックとサイズの絶妙なバランス感です。
単純に性能だけで見てしまうと、フラッグシップ機であるFire HD 10に軍配が上がりますが、取り回しやすいというのはそれだけで価値があります。
片手で持てるサイズ感と負担のない軽さは常に持ち歩きたくなる魅力があるんですよね。
ヨノイ
ぶっちゃけ、Amazonコンテンツを利用するだけであれば、それほど性能がシビアに要求されることはありません。
Kindleにしろプライムビデオにしろ、普通に楽しむことができます。
ただし、Google Playの利用を考慮に入れた場合は、ゲームのタイトルによってはややパワー不足の感は否めないかもしれません。
目当てのタイトルがある場合は事前のチェックはよくしておきましょう。
また、前提ではありますが、FireタブレットはAmazonコンテンツにいかにユーザーをシームレスに繋げるか、がコンセプトのデバイスです。
Amazonプライムに未加入の方は会員になっておかないと、このデバイスの力をほとんど発揮することができません。
プライムビデオを始めとした様々なサービスが年会費約5,000円と超絶的なコスパで展開されるプログラムですので、ぜひ加入をおすすめします。