ワイヤレスイヤホンはケーブルがなくストレスフリーに使えるのが魅力ですが、バッテリー残量を気にしなければならないのが弱点。
そんなユーザーの願いを解決してくれるのが、今回ご紹介する「cheero CHE-627」cheero Wireless Earphones Bluetooth 5.1です。
cheero CHE-627は超ロングバッテリー搭載で最大10時間の連続再生が可能。
またイヤホンケースは約180時間分のバッテリーを充電でき、さらにモバイルバッテリーとして使うこともできます。
そして何といっても魅力的なのが5,000円台というリーズナブルな価格設定!
そんな優れたスペックが凝縮されたcheero CHE-627(cheero Wireless Earphones Bluetooth 5.1)について、本記事ではレビューしていきます。
目次
cheero CHE-627の製品特徴について
詳しくレビューしていく前に、まずcheero CHE-627の概要についてポイントを押さえておきましょう。
CHE-627の特徴は下記の6点。
- 最大10時間の連続再生が可能
- イヤホンケースには約180時間分のバッテリーを充電可能
- イヤホンケースはモバイルバッテリー機能が搭載
- AAC/aptXの2種類の高音質コーデックに対応
- Bluetoothe5.1により接続もより安定、高速化
- IPX5の防水性能等級
CHE-627の最大の特徴がバッテリー性能の充実度。
本体のみならずケースにもバッテリー機能が搭載されており、モバイルバッテリーとしても使えます。
また高音質コーデックにも対応しているなど、多機能なデバイスです。
そして何といっても魅力的なのがリーズナブルな価格。
税込5,980円とお求めやすくなっており、機能の充実度から見てもかなりコスパのよいプロダクトと言えます。
詳しい製品スペックは下記のとおり。
製品名 | cheero Wireless Earphones Bluetooth 5.1 | cheero DANBOARD Wireless Earphones Bluetooth 5.1 |
型番 | CHE-627 | |
カラー | ブラック/ホワイト | ブラウン |
サイズ(本体) | 約22mm × 16mm × 25mm | |
重量(本体) | 約5g (合計10g) | |
サイズ(ケース) | 約80mm × 47mm × 28mm | |
重量(ケース) | 約80g | |
Bluetoothバージョン | Ver.5.1 | |
防水規格 | IPX5 | |
CVCノイズキャンセリング | Ver.8.0 | |
プロファイル | A2DP、AVRCP、HFP、HSP | |
対応コーデック | SBC、AAC、aptX | |
連続通話 / 音楽再生時間 | 約8〜10時間 | |
バッテリー容量(本体) | 3.7V / 45mAh | |
バッテリー容量(ケース) | 3.7V / 2200mAh | |
充電時間(ケース) | 約3時間 | |
充電回数(ケースから本体) | 約18回 | |
入力 / 出力 | 5V / 1A USB-C / USB-A | |
付属品 | イヤーピース5種(SSS/SS/S/M/L), 取替用ラバー、充電用USB-A to C ケーブル, 取扱説明書, 保証書(1年間) |
BluetoothのバージョンはVer.5.1に対応。
従来のVer.5.0と比べて方向探知機能と通信速度が向上しています。
ヨノイ
また防水規格はIPX5に相当。
このIPX5は噴流に対しての保護が認められ、「あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)」ことが条件。
スポーツや小雨程度であれば問題なく使える等級です。
cheero CHE-627の外観と付属品について
cheero CHE-627はカナル型の完全ワイヤレスイヤホン。
今回ご紹介するのはカラーリングがブラックのモデルです。外観はこのような感じ。
全体的に外装にはマットな加工がされており、とてもシックな印象ですね。
派手な装飾もなく、曲線的な落ち着いた雰囲気なので性別年齢問わず誰にでもフィットするデザインです。
手に持った感じはこのくらい。
かなりコンパクトで重さも片側だけで約5gと軽量です。
両耳につけても10gなので、長時間の装着でもあまり気になりません。
本体にはマルチインジケーターが搭載されており、ペアリングされるとこのように光ります。
ケースはこのようなデザイン。
こちらも本体と同様に丸みを帯びたデザインでかわいらしい感じ。
手のひらに乗せてみるとこのようなサイズ感。
スペックサイズで約80×47×28mmと、横幅は短いですが厚みがあり、ころっとした感じ。
バッテリーを搭載している分重いのかな?という先入観がありましたが、80gとかなり軽量。
手に持った感じも軽く、モバイルバッテリーによくある「重い」とか「ずっしり」といった印象はまったくありません。
ヨノイ
さらにケース内には小型ディスプレイが搭載されており、ケースのバッテリー残量と本体への充電状況を表示してくれます。
数字がケースのバッテリー残量、またLR上の充電マークはイヤホンが現在充電中であるかを示してくれています。
この辺りはもともとモバイルバッテリーを得意としているcheeroさんならではですね。
なおデバイスの種類によっては、デバイス側で本体の残電料を確認することもできます。
またケースの左側面にはUSB-Cポートが、反対側の右側面には出力用としてUSB-Aポートが備えられています。


内容物一式はこちらのとおり。
イヤホン本体、充電ケース、ケーブル(USB-A to USB-C)、イヤーピース5種(SSS/SS/S/M/L)、取替用ラバー
取替用ラバーは本体に付属のものと付け替えることで、サポートホルダーなしの外観に変えられます。
サポートホルダーは持ち手みたいな部分のことで、耳の凹凸にはめ込むことで固定度を高めるためのもの。
耳に直接触れると異物感が気になるという方は、付け替えて使えます。
なおCHE-627はブラック×グレーとホワイト×ブルーの2色で展開。
またAmazonで人気のダンボーくんを模したダンボーVer.も発売されています。
色もブラウンで肌の色に近いので、装着感を出したくない方はこちらのモデルがおすすめですね。
cheero CHE-627の操作方法、使い方
次にcheero CHE-627の操作方法について見ていきます。
ペアリングはケースを開けると自動で接続
CHE-627は一度ペアリングを済ませると、次回からケースの開封と同時にそのままペアリングしてくれます。
もちろん電源も自動的にオンになるので、わざわざ本体を操作する必要はありません。
ペアリングの設定方法
ペアリングは初回のみ手動で設定する必要があります。
ただし設定方法は簡単なので、手順どおりに進めればすぐに終わります。
今回は僕のiPhoneを使って解説していきます。
イヤホン本体をケースから取り出し、左イヤホンのインジケーターが点滅するペアリングモードに切り替わったことを確認します。
iPhoneの「設定」から「Bluetooth」を選択し、表示されたデバイスの中から「CHE-627-L」をタップします。
画面にペアリングの許可を求められるので、「ペアリング」をタップします。
「自分のデバイス」に「接続済み」と表示されれば完了です。
なおCHE-627は片側単体でもイヤホンとして利用可能。
その場合は片側の本体だけをケースから取り出し、上記と同じ手順でBluetooth接続すればOKです。
ワイヤレスイヤホンの操作方法
操作は本体の背面をタップすることで行います。
直感的に操作できるので、慣れるとかなり快適です。
- 再生/停止:1タッチ
- 通話開始:1タッチ
- 通話終了:2タッチ
- 次の曲:右を2タッチ
- 前の曲:左を2タッチ
- Siri起動:3タッチ
- 音量を上げる:右を長押し
- 音量を下げる:左を長押し
タッチ式はボタン式に比べて反応の感度に対する感覚に個人差が生まれがちですが、個人的には問題なく使えた印象です。
しかし反応に一瞬遅れがあり、反応しているのかしてないのか分からない瞬間があったりするので、その辺りの挙動には好き嫌いは出るかもしれません。
cheero CHE-627のバッテリー機能について
cheero CHE-627の最大の特徴の一つがケースに搭載されたモバイルバッテリー機能。
2,200mAhの容量を充電でき、イヤホン本体への充電はもちろん、スマホやタブレットを充電することも可能です。
イヤホンのバッテリーとしては、180時間再生分の給電が可能。
イヤホンの本体は満充電だと10時間分の再生ができるので、充電回数に換算すると18回分フル充電できる計算です。
またスマホへの充電で考えると、2,200mAhはiPhone SE(第2世代)、iPhone8を1回フル充電可能な容量。
- iPhone11 Pro Max:3,969mAH
- iPhone11:3,110mAH
- iPhone11 Pro:3,046mAH
- iPhone8:1,821mAH
- iPhone SE(第2世代):1,821mAH
計算上はイヤホンを1〜2回フル充電したとしても、新型iPhone SEをさらにフル充電できるくらいの容量は残っているということになります。
さすがに専用のモバイルバッテリーには敵いませんが、実用性は十分すぎるほどあると言えますね。
なお出力は5Vなので今時の標準からいくと充電速度は遅く感じますが、移動中に差しっぱなしにするなどしておけば問題ないかと。
運用で十分カバー可能です。
cheero CHE-627の音質、サウンド周りについて
cheero CHE-627の音質は一言で言えば非常に平均的な聴こえ方。
よく言えばオールラウンダーだと表現できますし、悪く言えば特徴のない音とも言えます。
いわゆるドンシャリみたいな変に強調された音域はないので、ノンジャンルで音楽を楽しみたい方には合っていると思います。
むしろ低音域はちょっと弱いかな?という印象なので、EDMとかそっち系がどう聴こえるかは少し気になりますが、エイジングが進むことで解決したりする場合もあるのでこの辺りは様子見ですね。
価格帯から見ても音質を過度に追求する方向けではないでしょうし、5,000円〜1万円の価格帯でコストと音質のバランスを探りたい方にとってはうってつけのモデルでしょう。
コーデックも高音質のaptXとAACに対応しており、Android、iPhoneの両方でクリアなサウンドを楽しめますよ。
- AAC:iPhoneなどに最適なコーデック
- aptX:Androidなどに最適なコーデック
また通話用としても内蔵マイクにはノイズキャンセリングCVC8.0が搭載されており、会話の音質もクリアに聴こえます。
cheero CHE-627 レビューまとめ
cheero CHE-627は非常にコスパの高いフルワイヤレスイヤホン。
連続10時間再生が可能なロングバッテリーに加え本体ケースがモバイルバッテリーとして使用できるなど、他にはない魅力が満載です。
また何といっても強みは価格競争力。
これらの機能が5,000円台のデバイスで体験できるのは貴重だと思います。
音質も非常に標準的で万人に好まれやすい調整がされているので、ワイヤレスイヤホンに多機能を求めつつコスパも押さえたいという方はぜひ検討してみてください。