国内で電子書籍の利用を考えた場合、実質的な選択肢はAmazon Kindleと楽天koboのどちらかになるかと思います。
国内での電子書籍サービスの利用率では、1位のAmazon Kindleを2位の楽天koboが追いかけるという構図になっており、どちらを選ぶかは悩ましいところです。
ヨノイ
電子書籍は購入した書籍を他のサービスへ移動することができません。後々での乗り換えはデメリットが大きいため、後悔のないよう決めたいところ。
そこでこの記事では、Amazon Kindleと楽天koboのサービス内容について、わかりやすく整理してみました。
Kindle、koboがお互いにどのような点で優位性を持つのかという観点からまとめていますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
目次
【結論】書籍代を徹底的に抑えたいなら楽天kobo、Amazonプライム会員ならKindle
結論からいくと、ネットでの買い物を楽天メインで利用していれば、koboの利用をおすすめします。
理由としては、まず一つ目に商品の購入は単独のサービスに集約させた方がメリットが生じやすいということがあります。
特に楽天は集約によって割引などが加算される仕組みを積極的に取り入れていますので、この点についてはなおさらといったところです。
また二つ目には、koboも他の楽天のサービスと同様に、ポイント等の還元やクーポン割引が大きく、価格の額面的な面でわかりやすく優位だからです。
「本をともかく安く買いたい」と考える方にとっては、koboの方が割引やクーポンというわかりやすいかたちで還元されるため、納得感があると思います。
ヨノイ
反対に、Amazonをよく利用する方はKindleがおすすめです。
特にAmazonプライム会員になっている方はKindle一択だと思います。
Amazonプライムは動画や音楽なども含んだ総合的なサービスですが、Kindleに関しても読み放題サービスが設けられているなど、強いメリットが用意されています。
プライム会員であればKindleを持つべきですし、むしろKindleを利用するのであればプライム会員にならないと損だとも言えます。

少なくとも現状では、Amazonのサービスをフルに利用しようとする場合にはAmazonプライムに加入することが前提となっていると言っても過言ではありません。
まだAmazonプライムに加入されてない方には、無料トライアルに申し込んでみることを強くオススメします。
楽天koboもAmazon Kindleも電子書籍を読むという本質では差はない
電子書籍を読むという本質的な部分では、koboもKindleも大きな差はありません。
デバイスとして見た場合、koboもKindleも優れた電子書籍リーダーですので、どちらを選んでも良質な読書体験を提供してくれるはずです。
もちろん、サイズや値段などの細かな違いはありますが、デバイスとしての性能差は埋まってきており、本質的にそこまで大きな違いはありません。


ただし、一つだけ注意しておきたいのは、楽天kobo、Amazon Kindleそれぞれで配信されている電子書籍のラインナップには違いがあるということです。
koboでは配信されているけどKindleにはないということもありますし、またその逆もありえます。
最近ではメジャーな作品のラインナップは差がなくなってきており、このようなことはまれなようですが、目当ての作家やシリーズがある場合は、事前の確認をおすすめします。
楽天koboとAmazon Kindleのそれぞれ優位な点を比較してみる
koboとKindleにはサービスとしてそれぞれのメリットがありますが、比較してみると双方の方向性がまったく異なることがわかります。
楽天koboはクーポンやポイント還元が圧倒的に優れている
楽天はクーポンやポイントの還元を施策の中核として位置づけています。これはkoboにおいても同様です。
楽天の各サービスを利用することでポイント付与率が最大15倍までアップする楽天SPUをはじめとして、クーポンやポイントアップキャンペーンなど、買い物をすればするほど割安に購入できるのが特徴です。
これらのポイント還元は楽天のサービスを横断して実施されるので、楽天を利用すればするほどkoboも安く利用できるというメリットがあります。
ヨノイ
そのため、楽天を利用するのであれば、徹底的に消費を楽天で固めるのが正解です。
Amazon Kindleでも豊富なセールなどでユーザーへの還元を実施
Amazonもユーザーへの還元は積極的に実施しています。
Kindleではセールを常に行っており、「日替わりセール」「週替わりまとめ買いセール」「月替わりセール」「Kindleマンガセール・キャンペーン」などがあります。
Kindleのセールは1冊99円などのかなり極端な値段設定を行ったりするのが特徴ですが、対象のタイトルが限定されており、また一定の期間で入れ替わってしまいます。
そのため、購入しようと思ったタイミングで興味のない本ばかりという可能性もあり、いつでも必ず大きな還元の恩恵が受けられるというわけではありません。
ヨノイ
またその他にも、突発的に特定の書籍の価格がセール並みに下がることもあります。
事前情報がない場合も多いので情報をキャッチしにくいため、Amazonが発行するデリバリーズと呼ばれるEメールやAmazonの公式Twitterをチェックしておく必要があります。

また、Amazonでも電子書籍の通常価格は紙の書籍よりも数%は割り引かれています。
Amazonで電子書籍を通常購入することにまったく金額的なメリットがないというわけではありません。
Amazon Kindleは読み放題サービスに強力な優位性がある
Amazon Kindleを選ぶメリットとして大きいのは、Amazonプライムを主軸とした強力な読み放題サービスです。
プライム会員には、Prime Reading(プライムリーディング)と呼ばれる電子書籍の読み放題サービスが用意されており、追加料金なく利用することができます。
用意されている冊数もかなり多いので、ただ「読書をしたい」という目的であれば、これだけで十分な読書体験を得られます。
ヨノイ
また、追加料金を支払うことで、さらに強力なKindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)というサービスに加入することも可能です。
こちらは読み放題の対象書籍をさらに拡大したもので、「もっと読書をしたい」というコアな読書家のニーズにも応えられるプログラムになっています。

また、Kindle Unlimitedでは数ヶ月間の利用が無料、または99円になるキャンペーンを定期的に実施しています。
場合によっては3,000円近くの月額費が無料となり、サブスクリプションへの導入として強力です。

Amazon Kindleの読み放題サービスはPrime ReadingとKindle Unlimitedの二段階で展開
Amazonの最大の特長は、強力な読み放題サービスを用意していることです。
現在、展開されている読み放題サービスは次の2種類があります。
Kindle Unlimitedは月額980円で対象書籍120万冊以上
Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)はいわゆるサブスクリプションの読み放題サービスで、月額980円で対象の本、マンガ、雑誌、洋書などを何冊でも読むことができます。
タイトル数は、和書が12万冊以上、洋書なら120万冊以上と驚異的な冊数です。
金額から見ても一月にハードカバー書籍を1冊読めばペイできるので、コストパフォーマンスのよさは異常と言ってよいくらいです。
こちらも30日間の無料体験が設けられています。
まだ申し込みをされてない場合は、実際に無料体験に申し込んでみることで、書籍の圧倒的な冊数が体感できます。
Prime ReadingはAmazonプライム会員限定で無料で利用可能
また、Amazonプライムの会員であれば、Prime Reading(プライムリーディング)というサービスを追加料金なしで利用することが可能です。
Prime Readingも読み放題のサービスで、Kindle Unlimitedの中から和書、洋書あわせて数百冊を読むことができます。
Kindle Unlimitedと比較すると対象の冊数は少ないですが、対象タイトルにはベストセラー本などの有名書籍も含まれています。
ユーザーによってはこちらのサービスだけで間に合う方も多いと思います。
何より、4,900円(または月額400円)のAmazonプライムの年会費のみで利用できるので、こちらもコストパフォーマンスの高さは驚異的です。
KindleはAmazonプライム会員であれば毎月1冊無料
またプライム会員であれば、1か月につき1冊がただで読めるAmazonオーナーライブライリーを利用することが可能です。
Prime Readingなどで対象外の本も、こちらを利用することで読むことができます。
こちらも毎月、無料で1冊もらえるようなものなので、控えめにいってもコスパの概念が崩壊しかねないサービス内容です。
楽天koboは無料タイトルの配布と月額制の楽天マガジン
読み放題サービスに関しては、koboは正直弱い印象を持たざるをえません。
koboでは無料で1,800冊以上のマンガや雑誌を配布していたり、また楽天マガジンという月額380円で250誌以上の雑誌が読み放題となるサービスを展開しています。
しかし、Amazonが異常に強すぎることもあってインパクトは正直弱いです。
kobo利用においてはサブスクリプションで優位性を取れないところを実質価格で取り返していく運用になるかと思います。
Amazon KindleはFireタブレットで雑誌などもカラーで楽しめる
デバイスとしてのkoboとKindleの比較でもあるので、ややフェアではないかもしれませんが、AmazonはFireタブレットシリーズを展開しているのも強いです。
FireタブレットではKindleの電子書籍をカラー表示できるため、雑誌類やカラーの書籍を読むのにとても適しています。
ヨノイ
ディスプレイサイズがシリーズ最大のFire HD 10であれば、画面を横向きにして見開き表示にしても、紙面サイズが小さくなりすぎることがありません。
雑誌のように、見開きで見せてくるレイアウトの場合も違和感なく読むことができます。
Fireタブレットはスペックの割に安価で、プライムビデオの再生など他用途にも使えるため、Amazonプライムを利用する場合は買っておいて損はないデバイスです。

Amazonプライムはサービスの質、内容ともに圧倒的に優れている
Kindleとkoboを比較した場合、コストパフォーマンスを探っていくと、最終的にAmazonプライムというサービスに行き着きます。
KindleやKindle Unlimitedもそれ単独で優れたデバイス、サービスです。
しかし、Amazonというサービスの利用を突き詰めて考えた場合、Amazonプライムを中心に据えることでユーザーの利便性は一気に上がります。
Amazonプライムは電子書籍だけでなく、動画や音楽、ストレージなどの複数の領域に渡って展開されるサービスです。
自分の生活を丁寧に検討してことで、必ず何かしらでメリットを享受することができます。
自分の生活スタイルとAmazonプライムのサービス内容をあらためて精査してみることで、Kindleかkoboかという選択にも影響してくるのではないかと思います。