Kindle Paerwhiteを購入するにあたり、他のデバイスとの比較検討で迷われている方も多いのではないでしょうか。
ここではAmazonのFireタブレットシリーズとKindle Paperwhiteの旧モデルとの比較を行なっていきます。
特に旧モデルからの買い替えを検討されている方はぜひ参考にご覧ください。
Kindle Paperwhiteを他のデバイスと比較
Kindle Paperwhiteと比較を行なったのは次の2デバイスです。
- Fire 7(2019年モデル)
- Kindle Paperwhite(第5世代)
それぞれ詳しく見ていきます。
比較①:Kindle PaperwhiteとFire 7

Kindleシリーズとの競合製品を考えた場合、AmazonデバイスではFireタブレットシリーズが挙げられます。
その中でもFire 7は最小モデルで大きさもKindleとほぼ同サイズ。
セール時の価格は3千円台からと価格的にも圧倒的な優位性があるほか、電子書籍以外にも一般的なタブレットとして使えるのがメリットです。
- いわゆるタブレットとして電子書籍以外にも使える
- カラー表示できる
- 価格が安い
ここではあくまで電子書籍リーダーとしての機能に絞って比較していきますが、結論としてはKindle Paperwhiteが圧倒的におすすめ。
というのも、電子書籍をディスプレイに表示した際のなめらかさが全然違うからです。
まずは書籍のフォント。


印刷されたかのようなKindle Paperwhiteに対して、Fire 7はピクセルの粗さによるガタガタが目立ちます。
次にマンガのイラストです。


ちなみにこちらは、『ゆるキャン△』から、主人公のなでしこがカップ麺を食べるシーンですが、線が細やかなこともあり、かなり表現力の差が出ています。
もう一つ比較として、なでしこが夜の富士山を目にするシーン。


下のコマを見るとわかりますが、Fire 7では若干線が潰れてしまい滲んだようになってしまっているのに比べて、Kindle Paperwhiteでは細い線で描かれた小さなキャラクターもはっきり再現してくれています。
とこのように一見してわかるように、文字のきめ細やかさや絵の美しさは雲泥の差。
Kindleのまさに紙のような読み心地に比べると、Fire 7はブラウン管をとおして見ているかのような粗さが目立ちます。
この差は画素密度の違いによるもの。
Kindle PaperwhiteとFire 7では、画像のきめ細やかさに2倍近い差があります。
画素密度とは
画素密度とは、解像度の密度のこと。この画素密度が高い方が、よりきめ細やかで鮮やかな描画が可能になります。
なお1インチ四方あたりに含まれるピクセルの度数をあらわす単位としてppi(ピクセル・パー・インチ)という単位が用いられています。
Kindle PaperwhiteとFire 7の画素密度を比較すると下記のとおり。
Kindle Paperwhite | Fire 7 | |
---|---|---|
画素密度(ppi) | 300ppi | 171ppi |
画面サイズ | 6インチ | 7インチ |
解像度 | 1,448 × 1,072 | 1,024 × 600 |
ディスプレイの大きさではFire 7が勝っていますが、美麗さではKindle Paprewhiteには敵わないですね。
またこの表には記載していませんが、ライトのしくみにも違いがあり、Kindleはフロントライト構造。
Fire 7のバックライトとは異なり光が直接目に飛び込んでこないので、柔らかい光の中で目の疲労を抑えつつ読書に向かえます。
もう一つ言えば、Fireタブレットのディスプレイは素の状態だと相当映り込みます。

上の画像はディスプレイに何も貼ってない状態で撮影していますが、文庫版の表紙が鏡面のようにはっきり反射しています。
Fireタブレットを購入する場合は、アンチグレアフィルムなどの用意も必要だということは知っておきましょう。

Fire 7と比較すると、「まるで紙のよう」という形容がまさにその通りだと実感できます。読書に専念したいなら、はっきりとKindle Paperwhiteをおすすめします!
なお画素密度(ppi)に関する詳細は下記のリンク先でも解説しています。
次のKindle Paperwhiteの旧機種の比較でもppiは出てくるので、よければあわせて読んでみてください。
比較②:最新型Kindle Paperwhite 第10世代と旧モデル
ここではKindle Paperwhiteの最新型である第10世代モデルと、これまでに発売された旧モデルについて比較してみます。
まずは僕が所有している2012年発売の国内初代モデル(第5世代モデル)と比べてみましょう。
まずは外観です。


サイズはわずかではありますが、最新モデルが小型化されており、やや薄くなっています。
またベゼルも改良されてフラットベゼルになっており、より紙っぽい印象を与えてくれます。
次に文字の描画です。




第5世代モデルでは輪郭が荒く、「2」の付け根や「人」の払いの部分にそれが顕著です。
またマンガを比較してみます。




細い線やグラデーションのような繊細な表現力は、第10世代が圧倒的に上回っています。
またこちらも小さいコマで見比べてみます。




こちらも旧モデルは滲んだようになっているのに加え、背景の縦線にもムラが出てしまっています。
初代モデルはさすがに使用する中で劣化している部分もあるでしょうが、一見して分かるこの違い。
これは画素密度の進化によるもので、2013年発売の第6世代モデルまでは212ppiと一段階グレードが低くなっているためです。
またフロントライトに用いられているLEDの数も従来の4個から5個へと増えており、明るさにも違いが出ています。
Kindle Paperwhiteの全世代スペックから見る買い替えのポイント
ここまで販売された全5世代分のスペックを一覧にまとめてみます。
第5世代 | 第6世代 | 第7世代 | 第7世代 マンガモデル | 第10世代 | |
---|---|---|---|---|---|
画面サイズ | 6インチ | 6インチ | 6インチ | 6インチ | 6インチ |
解像度 | 212ppi | 212ppi | 300ppi | 300ppi | 300ppi |
フロントライト | LED4個 | LED4個 | LED4個 | LED4個 | LED5個 |
容量 | 2GB | 4GB | 4GB | 32GB | 8/32GB |
本体サイズ | 169×117×9.1 | 169×117×9.1 | 169×117×9.1 | 169×117×9.1 | 167×116×8.18 |
重量 | 213g〜 | 206g〜 | 205g〜 | 205g〜 | 182g〜 |
発売日 | 2012年 | 2013年 | 2015年 | 2016年 | 2018年 |
主要なアップデートのポイントをまとめると次のようになります。
- 第7世代(2015)から解像度が212ppi→300ppiへ
- 第10世代(2018)からボディサイズがより小さく変更に
- 第10世代(2018)から防水に対応(IPX8等級)
- 各世代ごとに内蔵ストレージの増強、ページめくりの高速化あり
2015年より前のモデルはディスプレイも弱く容量も小さいため、買い替えをするメリットは大きいかと思います。



本体の外装の樹脂素材も劣化でベタベタしてくるのもちょっと嫌なポイントですね。
Kindleは機能が極まっていて進化のポイントがないと錯覚しがちですが、このように整理するとさまざまなグレードアップが施されていることがわかります。
余計な機能を追加することなく、読書体験の向上にフォーカスされているのは、好感の持てるところ。
無理に粘らずに、使いづらいと感じる部分が出てきたタイミングで買い替えていくのが正解ではないかと感じます。



購入した電子書籍は資産。より快適に読める環境をキープしていきましょう!
KindlePaperwhite画質比較まとめ
以上、KindlePaperwhite第10世代と他のデバイスのディスプレイ画質についてご紹介しました。
KindlePaperwhiteは次世代モデルの発売が発表されており、画面サイズが大きくなることが分かっていますが、画質については300ppiと現状の据え置きです。
本記事の比較画像は引き続き参考にできるかと思いますので、ぜひ購入の際の判断の材料としてご利用いただければと思います。