以前からKindleの電子書籍をよく利用しています。
とくにKindle Paperwhiteは紙のような質感やバッテリーの保ちの良さが素晴らしく、気に入って使っていましたが、この度ついに最新の第10世代モデルに買い換えました。
ちなみにこれまで使っていたのは、第5世代(2012年)モデルで9年前に発売された初代モデル。
5世代分を飛び越える買い替えということもあり、どれほどのアップデート感を感じられるのか不安でしたが、実際に使ってみるとそれは全くの杞憂だったことが明らかに。
Kindle Paperwhiteの最新モデルは、読書体験の向上によりフォーカスした優良デバイスでした。

個人的にはここ最近購入したAmazonデバイスの中で最大のヒットかもしれません……!
そこで本記事では、Kindle Paperwhite第10世代モデルについて、実際に使ってみた感想を中心にその魅力をご紹介したいと思います。
なおKindle Paperwhiteは2021年10月に新たに第11世代モデルが販売開始。当モデルをさらにパワーアップした非常におすすめのモデルとなっています。本レビューもKindle Paperwhiteを知るための本質部分ではまだ読んでいただける内容になっているかと思いますので、ぜひ参考にしていただければと思います。


Kindle Paperwhite(キンドルペーパーホワイト)とは
Kindle Paperwhiteとは、Amazonが開発・販売する電子書籍リーダー。
Amazonの販売するKindle電子書籍を読むための専用リーダーです。
現在Kindleは3種類のモデルがラインナップされており、その中でもKindle Paperwhiteは中核となるモデル。
性能面から見た場合のコスパも高く、大きな人気を集めている主力製品です。
Kindle Paperwhite(第10世代)の仕様・スペック
ここではKindle Paperwhiteの本体スペックについて解説します。
Kindle Paperwhite本体
Kindle Paperwhiteは本体のストレージ容量が8GBと32GBの2種類から選択できます。
また広告つきモデルと広告なしモデルの2種類があり、それぞれの組み合わせで本体価格が異なります。
8GBモデル | 8GBモデル | 32GBモデル | 32GBモデル | |
---|---|---|---|---|
価格 | 13,980円 | 15,980円 | 15,980円 | 17,980円 |
ストレージ容量 | 8GB | 8GB | 32GB | 32GB |
広告つき/なし | 広告あり | 広告なし | 広告あり | 広告なし |
インターネット接続 | wifi | wifi | wifi | wifi |
8GBと32GBではデバイス内に保存しておける書籍の量がかなり異なってきます。
とくにマンガは大部分が画像なので、冊数がダイレクトに容量に影響してきます。
マンガをたくさん読む方は、32GBモデルがおすすめです。
32GB | 8GB | |
---|---|---|
小説 | 数千冊 | 数千冊 |
マンガ | 130冊 | 650冊 |
また広告つきモデルの場合、スリープ画面のスクリーンセーバーやホーム画面に広告が表示されます。
正直わずらわしいですし、見た目を損ねるので、予算に余裕があれば広告なしモデルをおすすめします。
Kindle端末の3種類のモデルと比較
ここでは他のKindleのモデルについても、簡単にご紹介しておきます。
前述のように現在販売されているKindle端末は全部で3モデル。
それぞれを特徴でざっくりまとめると下記のようになります。
Kindle | Kindle Paperwhite | Kindle Oasis | |
---|---|---|---|
画面サイズ | 6インチ | 6インチ | 7インチ |
解像度 | 167ppi | 300ppi | 300ppi |
フロントライト | LED 4個 | LED 5個 | LED 25個 |
色調調節ライト | – | あり | あり |
明るさ自動調節機能 | – | あり | あり |
ページ送りボタン | – | あり | あり |
ストレージ容量 | 8GB | 8GB/32GB | 8GB/32GB |
インターネット接続仕様 | Wi-Fi | Wi-Fi / Wi-Fi+無料4G | Wi-Fi / Wi-Fi+無料4G |
防水機能 | – | IPX8等級(深さ2mの真水に60分沈めても有害な影響がない) | IPX8等級(深さ2mの真水に60分沈めても有害な影響がない) |
サイズ | 160mm × 113mm × 8.7mm | 167mm × 116mm × 8.18mm | 159mm × 141mm × 3.4-8.4mm |
重量 | 174g | 182g / 191g | 188g |
世代 | 第10世代(2019年発売) | 第10世代(2018年発売) | 第10世代(2019年発売) |
価格 | 8,980円〜 | 13,980円〜 | 29,980円〜 |
ご覧いただくとわかるように、Kindle Paperwhiteはちょうど中間に位置するミドルクラスのモデル。
エントリーモデルのKindle(無印)とフラッグシップのKindle Oasisの中間的モデルで、もっともスペックと価格が釣り合った製品です。



Kindleの購入を検討するなら、まずはKindle Paperwhiteから考えていくとよいでしょう!
なおKindleデバイスのより詳しい比較については下記の記事で紹介していますので、ぜひこちらもあわせてご覧ください。
Kindle Paperwhite(第10世代)の外観
Kindle Paperwhiteの外観についてです。
デザインに関しては初代からほとんど変わっておらず、いわゆる電子書籍リーダーとしてのかたちを備えています。


ちなみに箱のデザインはこのような感じ。


Amazonのオレンジとは対照的なブルーの外装ですね。
開封するとこのようになっており、付属品なども含めてかなりコンパクトに収められています。


内箱にはKindleのレリーフが箔押しされています。


内容物は本体、充電用のUSBケーブル、リーフレット(説明書)の3種類。


- Kindle Paperwhite本体
- USBケーブル(充電用)
- リーフレット(説明書×2)
なお充電用のUSBケーブルにはコンセントプラグがついておらず、PCやMacのポートから充電するかたちになっています。
次にKindle Paperwhite(第10世代)の本体です。


いたってシンプルでまさに機能美といった感じ。
なお前面はフラットベゼルになっており、ディスプレイとベゼルのつなぎ目に段差がないデザインになっています。
またKindle Paperwhiteではボタンとポートはすべて本体下部に集められています。


画像では暗くて見えにくいですが、左にマイクロUSB、右に起動ボタンとなっています。
他のAmazonデバイスの流れからも、おそらく次のモデルではマイクロUSBがUSB-Cへとアップグレードされるでしょう。
Kindle Paperwhiteのメリット・良い点
ここからはKindle Paperwhiteの機能について解説するとともに、その機能がもたらすメリットについて詳しく解説していきます。
メリット①:紙のような目に優しい読み心地
KindleのディスプレイはE-ink(イーインク)と呼ばれる電子ペーパー技術を採用。
このE-inkによって、表示される文字や画像はまるで実際の紙のような質感で再現でき、マットで優しい読み心地を提供してくれます。


文字はもちろん、マンガのイラストもまるで紙に印刷したかのようにきれいに再現してくれます。


またKindleはスマホやタブレットとは異なり、強い光が直接目に照射されないフロントライト構造。
ブルーライトもほとんどゼロに抑えられているため、長時間にわたり読書をしても、目の疲労が蓄積されづらいという特徴があります。
またディスプレイの反射やギラつきもないので、屋外の自然光の下で読書も可能です。
メリット②:バッテリーの持ちがよく何週間も充電不要


Kindleを購入してまず驚くのが、バッテリーの持ちが異常に良いこと。
これはE-inkディスプレイの省電力性によるもので、Kindle Paperwhiteも一度満タンまで充電しておけば、何週間も充電いらずで使用できます。
通勤・通学バッグに入れっぱなしにしておいてもOKなのは、非常に利便性の高い部分ですね。



もちろんバッテリー持ちは1日の使用時間で左右されますが、1日1時間〜数時間程度であれば、普通に1〜2週間程度は使い続けられますよ!
メリット③:防水仕様により浴室や濡れた手でもOK
Kindle Paperwhiteは第10世代から防水機能に対応。
IPX8等級に対応しており、「深さ2mの真水に60分沈めても有害な影響がない」レベルの防水性能を実現しています。
生活防水程度なら完全に実現している仕様で、入浴時の読書などにも対応が可能です。
また濡れた手で触っても大丈夫なので、調理の待ち時間に読書したい場合にもばっちり使えますよ。
メリット④:小型で軽量なので持ち運びしやすい
Kindle Paperwhiteは小型で薄く軽量なので手の小さい人でも持ちやすく、持ち運びの負担にならないのも良い部分。
バッグに入れっぱなしにしておいても全く気になりません。


iPhoneシリーズと比較しても以下のとおり。
Kindle Paperwhite | iPhone12 Pro | iPhone12 | |
---|---|---|---|
本体サイズ | 167×116×8.18 | 146.7×71.5×7.4 | 146.7×71.5×7.4 |
重量 | 182g〜191g | 187g | 162g |
重量もiPhone12 Proと同程度、iPhone12よりもやや重いくらいなので、実際に持ち運んでも、ほとんど重量は気にならないですね。
200ページの一般的な文庫本が約100g前後ですので、文庫2冊分を持ち歩くよりも軽くすむ重量です。
メリット⑤:読書専用に特化で集中力を妨げられない
Kindleシリーズは読書専用端末として設計されているため、読書以外の余計な要素の入り込む余地がないのも良い部分。
深く読書に集中できます。
通知や着信に集中力をそがれてしまうタイプの方にはうってつけのデバイスと言えますね。



Fireタブレットはしょっちゅう通知が入ってくるので、ちょっとわずらわしく感じることがありますね。
メリット⑥:自炊したPDFファイルなども取り扱い可能
意外と知られていませんが、Kindleは外部から送り込んだファイルを直接取り扱うこともできます。
Kindleでは、「Send to Kindle」と呼ばれる機能を利用でき、PDFなどのドキュメントファイルを送り込むことができます。
もちろんこれらのファイルはKindle上で開けるので、他の電子書籍と同じように閲覧が可能です。
メリット⑦:選択できる本体カラーが計4色と豊富
Kindle Paperwhiteはブラックに加え、トワイライトブルー、プラム、セージの計4色から本体色を選択可能
ブラック一辺倒ではなく、色味のある好みのカラーが選べます。
長い間使い続けられるデバイスなので、ぜひお気に入りのカラーをゲットしましょう。
Kindle Paperwhiteで注意しておきたいデメリット・悪い点
Kindle Paperwhiteは優れたデバイスですが、いくつかのデメリットがあります。
デメリット①:読書以外のことができない
Kindleは読書専用のデバイスなので、それ以外のことができません。
本体の価格も決して安くはないので、「もっといろいろなことをしたい」と考える方はいるかもしれません。



もちろんこれは「読書に最適化されている」というメリットの裏返しでもあるのですが……。
タブレットとして多様な機能を求める方は、Fireタブレットの方がおすすめかもしれません。
デメリット②:ページ送りのスピードが遅い
Kindle Paperwhiteを使ううちに気になり始めるのが、ページ送りの速度。
スワイプすると一瞬白黒反転したのちに次ページを読み込むのですが、この動きが目視できる程度には動作がもっさりしています。
文章の場合はさほど気になりませんが、マンガのように比較的さくさく読み進めていくような書籍の場合は、挙動のたどたどしさがやや気になります。
またタップしてからの反応にも一瞬間が空くため、素早く操作しようとすると誤タップ的な挙動が起きやすくなります。
上位機種のKindle Oasisでは応答速度を改善しており、この辺りの挙動も解決しているのですが、そのためだけに3万円近い価格を出すかはかなり微妙なところ。
E-Inkの応答速度的な限界かとも思われるので、この辺りはある程度含みおいた上で利用したいところです。
Kindleなら月額読み放題のKindle Unlimitedも利用可能
Kindle Paperwhiteを使うなら、月額読み放題のKindle Unlimitedは外せません。
Kindle UnlimitedはAmazonの運営する月額読み放題サービス。
200万冊もの対象書籍が月額980円で全て読み放題で利用できます。


Kindleを買うなら3ヶ月分のKindle Unlimitedつきがおすすめ
現在、Kindle端末に3ヶ月分のKindle Unlimitedのライセンスがセットになったモデルが販売されています。
価格は通常モデルと全く変わらないので、購入する際はぜひそちらを選択して購入しましょう。
購入する際にオプションを「Kindle Unlimitedなし」から「3か月分のKindle Unlimitedつき」に変更すればOKです。
(下記のリンクからも購入できます↓)
電子書籍はAmazonのような大手プラットフォームが安心
Kindle電子書籍は国内の電子書籍プラットフォームとして、圧倒的なシェアを獲得しています。
これはGAFAの一角である、世界規模のECサイトであるAmazonの提供するサービスというのが大きく関係していることは間違いありません。
ちなみに電子書籍サービスはコンテンツへのアクセス権を購入しているだけで、コンテンツそのものを購入しているわけではありません。
サービスの撤退で電子書籍を利用できなくなるケースもあるため、より盤石なサービスを選ぶことをおすすめします。


Kindle Paperwhiteレビューまとめ
今回Kindle Paperwhiteを買い換えてみて、リリースから約9年経った分の着実な進化を感じました。
Kindle Paperwhiteはリリース当初から電子書籍リーダーとして完成されていたため、アップデートされてもなかなかその差が分かりづらい部分があります。
しかし「電子書籍を読書する」という根本からブレることなく使い勝手を追求してきた結果は、確かな快適さに繋がっています。
電子書籍サービスの読書体験の質は、ユーザーと電子書籍サービスの接点であるデバイスによって大きく左右されます。
ぜひキンドルシリーズの中核的モデルで最高の読書体験の扉を開いてみましょう。
なおKindle Paperwhiteをお得に購入できるセールの情報は下記の記事にまとめています。
ぜひこちらもご活用くださいませ。

