ブルーレイ対応がイマイチなMacOS環境において、精力的にソフトウェアを発表し続けているLeawo Software。
今回は同社の「Leawo Blu-ray 変換 for Mac」をレビューしていきます。
このソフトをひとことで言い表わすと、「ブルーレイのリッピングツール完全版」。
機能が完全にブルーレイリッピングとファイル変換に特化しており、同社の中で最もリッピング性能の高いソフトウェアを選ぶとすれば間違いなくこの一本です。
本記事では使い方を中心に、触ってみた感想などを解説していきます。
2021年9月現在の国内法では、コピープロテクトを解除したBDやDVDをリッピング(複製)した場合は、全て違法であると見なされます。本記事ではあくまで機能についてのみ解説しますが、用途については読者様において慎重にご確認ください。
Leawo Blu-ray 変換 for Mac とは

「Leawo Blu-ray 変換 for Mac」はLeawo Software社が開発・販売するブルーレイディスク、DVDのリッピングツール。
もっと簡単に解説すると、ブルーレイディスクなどから中身の動画データ、音声データなどを抽出し、ファイル化するためのツールです。
Leawo Blu-ray 変換 for Mac の機能
Leawo Blu-ray 変換 for Macの主軸の機能はリッピング。
性能がリッピングに特化しており、ディスクの種類への対応やファイル変換に優れているのが特徴です。
Leawo社のブルーレイ関連のソフトにはリッピング機能が搭載されているものが幾つかありますが、その中でも最もリッピング性能に優れていると言えます。
Leawo Blu-ray 変換 for Mac で変換できるファイル形式
Leawo Blu-ray 変換 でリッピングデータを変換できる形式は下記のとおり。
変換先として選べるファイル形式
- 一般動画形式(MP4、MOV、MKV、FLV、F4V、AVIなど)
- HD動画(HD MP4、HD MKV、HD MOVなど)
- 4K動画(4K MP4、4K MKV)
Leawo Blu-ray 変換 ではリッピングしたデータを動画ファイルに変換できるため、スマホやタブレットなどでも視聴ができるという利点があります。
またリッピング時には字幕や音声、アングルといったデータも自由に選択でき、音声トラックなどをそのまま保存することも可能です。
もちろん画像の変換はオリジナル画質から劣化なく実行でき、4K MP4、4K MKVにも対応しています。
簡単な編集機能も搭載されているので、一本のソフトの中で手軽に加工まで終えられるのも利点と言えるでしょう。
「Leawo Blu-ray 変換」と「Leawo Blu-ray コピー」の違い
冒頭で触れたように、Leawo Software社ではブルーレイ関連のソフトウェアをいくつか販売しています。
たとえば本ブログでレビューした「Leawo Blu-ray コピー」もその一つ。

実はリッピング機能は同ソフトにも搭載されています。
そのため一見「Leawo Blu-ray 変換」との違いが分かりづらいのですが、違いは動画ファイルとしての形式に変換できるか否か。
整理すると以下のようになります。
- 「Leawo Blu-ray 変換」:動画ファイルの形式に変換できる
- 「Leawo Blu-ray コピー」:コピーまたはISOファイルの形式を維持
「Leawo Blu-ray コピー」はあくまでBlu-rayのコピーを主軸としたソフトであるため、リッピングしたデータはあくまで次のディスクに書き込むための形式を維持したかたち。
MP4などの動画ファイルとしての形式ではないため、取り扱いの自由度はよくありません。
多様なデバイスでファイルを再生して楽しみたいなら、「Leawo Blu-ray 変換」がおすすめと言えるでしょう。
Leawo Blu-ray 変換 for Mac の製品情報

Leawo Blu-ray 変換 for Mac は以下の構成で販売されています。
まずは対応OSのバージョン。
バージョン | |
---|---|
対応OS | Mac OS X 10.13/10.14/10.15/11(2021年9月時点) |
ライセンスは1年版と永久版の2パターンで販売されています。
ライセンス | 1年版 | 永久版 |
---|---|---|
価格 | 5,550円 | 12,340円 |
無償アップデート・アップグレード | 1年 | 永久 |
技術サポート | 1年 | 永久 |
OSのバージョンはすぐに最新に追いつくので問題ないでしょう。
また価格からも永久版の方が明らかにおすすめ。
Leawo Softwareでは季節の節目ごとにキャンペーンで大幅な割引を実施しているので、ぜひこまめにチェックしてみましょう。
なおLeawo Blu-ray 変換 for Mac には無料体験版も用意されており、製品版とほぼ同等の機能を30日間試用できます。
操作感や機能を理解するためには十分なので、ぜひ購入前に一度体験してみましょう。
Leawo Blu-ray 変換 for Mac の使い方
ここからは同ソフトの使い方と画面について解説していきます。
Leawo Blu-ray 変換 for Macは、「Lewwo Prof.Media」という総合メディア変換ツールより起動します。
いわゆるランチャーソフトのような機能を持ったツールで、Leawo社のソフトを一元管理してくれます。

インストール後の起動画面は次のとおり。

ブルーレイディスクを外付けドライブに挿入した後、画像の「Blu-ray/DVD変換」をクリックします。

Leawo Blu-ray 変換 for Mac の基本画面へと移動します。

画面上部の「変換」アイコンから、「BD/DVDを追加」>「ディスクを追加」>ブルーレイディスク内データのファイル名を表示し、クリックします。

読み込まれたブルーレイ内の動画データが一覧として表示されるので、一覧から変換したい動画データを選び、画面右下の「OK」をクリックします。

なおこちらの画面で再生ボタンをクリックするとビューアーとして動画を再生できます。
メイン画面に戻り、サムネイル付きで一覧表示されます。

画面上部の「出力形式」から「編集」、「変更」で書き出す映像、音声のビットレートやコーデック、またファイル形式を選択できます

こちらが「編集」画面。

またこちらが「変更」画面です。

ファイル形式を任意の形式に変更した上で、基本画面の右上にあるグリーンの「変換」ボタンをクリックすると、リッピング、動画データへの変換が始まります。
あとは進捗バーを見ながら完了を待ちましょう。
Leawo Blu-ray 変換 for Mac のコピーガード対応
Leawo Blu-ray 変換 for Mac では、コピーガードの解除も可能です。
AACS/BD+/最新のMKBプロテクション付きのブルーレイディスクやCSS-DVDディスクのプロテクトの解除が可能とのこと。
またリージョンフリー変換も可能で、ディスクリージョンコードの解除機能によりリージョンA、B、Cも強制解除が可能となっています。
端的に表現するならば、コピーガード/コピープロテクトに関するほぼ全てを強制解除することが可能です。
非常に強力な機能ですが、なおそもそも論として、コピープロテクトの解除を行う場合にどこまでが適法かという議論もあります。
最新の法解釈にもとづき、慎重に利用してください。
Leawo Blu-ray 変換 for Mac レビューまとめ
今回「Leawo Blu-ray 変換 for Mac」を実際に使ってみましたが、リッピングツールとして非常にオーソドックスでありつつも、必要な機能を取り揃えた高性能なソフトウェアという印象です。
特にリッピングツールを探されている方にとっては、ブルーレイ周りが貧弱なMacOS環境において、非常におすすめのソフトウェアではないかと感じます。
またブルーレイ関連ソフトを多数手掛けているLeawo Software社の製品というのも安心感がありますね。
一点だけ注意したいのは、記事内でも触れたように、同社のソフトウェア間で機能の差異がやや分かりにくいものがあるということ。
名前も似ているので、うっかり取り違えてしまいがちです。
リッピングしたデータを動画ファイルにしたい場合はこちらの「Leawo Blu-ray 変換 for Mac」が対応ソフトなので、間違えずにご購入ください。