TweetDeckは高機能でとても優れた公式クライアント。
しかし、ブラウザベースのクライアントという点で、若干好みが分かれるところです。
そこでこの記事では、TweetDeckをアプリケーションライクに利用できる「Tweeten」について紹介します。
Tweetenはブラウザのタブから独立して、アプリケーションとして起動できます。
ブラウザのタブを占有されるのが嫌な方にはうってつけのクライアントです。
この記事ではTweetenの各種機能と設定方法について紹介しますので、TweetDeckの導入をお考えの方は、選択肢の一つとしてぜひご検討ください。
「Tweeten」って何?
「Tweeten」は、Twitter公式クライアントである「TweetDeck」をベースとしたアプリケーションです。
TweetDeckは豊富なカラムとフィルター機能を持った高機能なTwitterクライアントです。
公式Web版と同様に、TweetDeckはブラウザベースで提供されています。
TweetenはこのTweetDeckにスキンを被せ、ブラウザから独立して起動できるようにしたアプリケーションです。
Tweetenは無料で使用することができます。
現在では、Windows版、Mac版、Microsoft Store版、Chromeブラウザ拡張版の4種類がリリースされています。
Tweetenのインターフェイスについて
Tweetenのインターフェイスはこのような感じです。
こちらはダークモード。

またこちらはライトモードです。

さらに、こちらはTweetenブラック。ダークモードより黒が強いです。

ぼかしを入れているので若干分かりづらいですが、Tweetenの画面の構成はTweetDeckと大体同じです。
ちなみにこちらがTweetDeckのダークモード。

TweetDeckとほぼ同じですね。
TweetwnはTweetDeckと同様に、カラム幅や表示項目などのインターフェイスの設定の自由度が高いアプリです。
自身のPCの画面サイズなどにあわせて、使いやすい設定に変更して使用することができます。
Tweetenのダウンロードは公式サイトから可能
Tweetenは公式サイトからダウンロードすることができます。
» Tweeten, a powerful Twitter client
Chrome版についてはChrome拡張機能という位置づけになります。
そのため、ダウンロードはChromeウェブストアから行うかたちになります。
また、こちらはMicrosoft Store版です。
» Tweeten を入手 – Microsoft Store ja-JP
さらに、Tweetenには自動更新機能が備わっています。
インストールした後はアップデートが自動で更新され、常に最新の状態で使用することができます。
TweetenはログインするだけでTweetDeck設定が自動で引き継がれる
Tweetenでログインすると、TweetDeckで設定していたカラムなどの設定が自動的に引き継がれます。
Tweeten用に一から設定し直す必要がありません。
凝ったカラム設定をしていても再現の手間がなく、TweetDeckの状態を引き継いだかたちですぐに使えます。
TweetenとTweetDeckの違い
Tweetenは独立したアプリケーションとして利用可能
「Tweeten」はアプリケーションとして独立しているので、イメージとしてはブラウザのタブから独立したTweetDeck、といった感じです。
ブラウザに必須のURL欄やタブのスペースがない分、見た目もすっきりとした印象です。
実際、インターフェイス上に不要なスペースがないので、画面も広く使えます。
Tweetenは機能面でも大体TweetDeckと同じ

Tweetenはいわゆるラッパーアプリなので、TweetDeckで可能なことはTweetenでもできるようになっています。
TweetDeckの機能や設定方法はこちらの記事にまとめていますが、これらの機能はTweetenでも利用可能です。
» TweetDeckの使い方と設定方法を徹底解説!基本から応用まで画像付きで説明
TweetenにはTweetDeckにない追加機能もあり

TweetDeckと同様の機能が利用可能なTweetenですが、TweetenにはTweetDeckにない追加機能も用意されています。
たとえば以下のような機能はTweetenの独自機能として実装されています。
- Emojiピッカーの使用(絵文字のツイート機能)
- タイムライン上からの動画のダウンロード
- タッチバーによるショートカットアクセス(MacBook Proのみ)
絵文字のツイート機能はTweetDeckに試験的に実装されましたが、現時点ではまた使えなくなっています。
また、絵文字の使用はすっかり一般的になっていますので、わざわざ公式アプリなどに持ちかえずに使えるのはよいと思います。
その他にもカラム幅や文字サイズの調整、豊富なフィルター機能やカスタムCSSなども機能としてあります。
これらはTweetDeckに実装されている機能ではありますが、同様に設定可能です。
Tweetenの設定メニューについて
Tweetenの設定には下記の項目が用意されています。
INTERFACE(インターフェイス)

THEME(テーマ)
ダークモードとライトモードが選べます。
またダークモードにはさらにダークな「Tweeten Black」が準備されています。
パッと見た感じは違いがわかりにくいですが、全体的に黒がよりくっきりとした黒色になっています。
COLUMNS WIDTH(カラム幅)
カラム幅を自由に設定することができます。
バー上の目盛りを操作することでカラム幅も追従して変化するので、ちょうどよい幅を感覚で決めることができます。
なお設定は1px単位で行うことができます。
FONT SIZE(フォントサイズ)
フォントサイズは最小、小、中、大、最大の5段階で設定できます。
CUSTOMIZATIONS(カスタマイズ)

GENERAL(全般)
- プロフィールアイコンを四角/丸にする
- カラムのスクロールバーをさらに細くする
- カラム上のアイコンに認証済みバッジを表示する
- センシティブな内容を含むツイートを表示するか
TWEETS(ツイート)
- 各ツイート内にリツイート、いいね、リプライのボタンを常に表示するか(常時表示しない場合はカーソルをツイートに載せると表示される)
- ツイートをリアルタイム表示にするか
- ツイート画面で絵文字ピッカーを表示させるか
- ツイート画面で文字数の残りをサークルでなく数字表記にするか
DIRECT MESSAGE(ダイレクトメッセージ)
- メッセージの内容をカラム内に表示しない
- カラム上のダイレクトメッセージにデフォルトでぼかしをかける(マウスオーバーで解除)
GIFS(GIF画像)
- GIF画像をクリックで拡大表示をオンにするか
- カラム内のGIF画像を自動再生させるか/デフォルトで一時停止にするか
APP(アプリケーション)

GENERAL(全般)
- タッチバーによるサポートを有効にするか
- スペルチェック機能を有効にするか
- ハードウェアアクセラレーションを有効にするか
- マルチプルインスタンスを許可するか
UPDATES(アップデート)
- 自動アップデートを有効にするか
- 自動ホットフィックスを有効にするか(推奨)
FILTERS(フィルター)

WORDS OR PHRASES
ミュートする語句や文章を入力することが可能です。
APP/SERVICE
ミュートするクライアントを指定することができます。
ADVANCED(高度な設定)

LINK SHORTENER(短縮URL)
短縮URLサービスをTwitter公式か、BIT.LYのいずれかから選択できます。
CUSTOM CSS(カスタムCSS)
カスタムCSSを利用することができます。
「Enable developer features(Dev Tools,Custom CSS)」にチェックを入れると、入力欄にCSSを直接記述することができるようになります。
OTHERS(その他)

設定ウィンドウを閉じる際にバックアップを取るか尋ねるようにできます。
また、設定のバックアップを取ったり、設定のインポートやリセットを行うこともできます。
Tweetenのデメリット、不満だった点
Tweetenを利用するなかで一点だけ不満だったのが、設定を変えると一々再起動するところですね。
TweetDeckにしろTweetenにしろ、設定の自由度が命なところがありますが、いじるのが煩わしくなってしまうようでは本末転倒な感じは否めません。
この記事を書くためにいろいろ試してみたのですが、ちょっとした時間ではありますが待たされますし、繰り返すうちにだんだん気になってきます。
TweetDeckで大体のかたちを作っておいてからTweetenに移行して微調整するのがストレスを感じないやり方かなと思います。

じゃあ、もうTweetDeckでいいじゃんという気が(禁句
まとめ:使ったフィーリングでTweetDeckかTweetenかを決めればいいと思います
Tweetenの独自機能については、実際のところは「BetterTweetDeck」というTweetDeckの拡張機能でカバーできるものがいくつかあります。
» Chrome拡張機能「BetterTweetDeck」でTweetDeckをもっと便利に!設定と使い方を解説
BetterTweetDeckはTweetDeckの拡張機能ということもあって、かなり細かい設定ができます。
機能面を見た場合は、正直なところBetterTweetDeckを搭載したTweetDeckの方が優位だと思います。
さらに、TweetDeckでも開いているタブを分離してショートカットを作ってしまえば、アプリっぽく使えないこともありません。


いよいよTweetenの存在意義が…。
どちらにせよ、ブラウザから独立していれば、ジェスチャーなどでスピーディな画面の切り替えができるので、その点は非常によいと思います。
基本的な部分ではTweetDeckとTweetenで大きな違いはありません。
使用したフィーリングをもとに、継続して使用していくか乗り換えるかを決めるのがよいのではないかと思います。