本記事では「VidMobie Blu-rayリッピング」についてご紹介します。
VidMobie Blu-rayリッピングはその名のとおり、ブルーレイ・DVDのリッピングツール。
リッピングに関する一通りの機能を揃えた、実用性の高いソフトウェアと言えるでしょう。
またMac版がリリースされているのもポイントで、ブルーレイ関連ツールの対応がやや寂しいMacOS環境においては、新たな選択肢の一つと言えます。
なお今回の記事作成にあたっては、VidMobie Software様よりWindows版のライセンスを提供いただいていることを明記させていただきます。
「VidMobie Blu-rayリッピング」について

まず「VidMobie Blu-rayリッピング」の基本的な機能や製品情報について解説します。
「VidMobie Blu-rayリッピング」の機能
「VidMobie Blu-rayリッピング」の主な機能は以下のとおりです。
- ブルーレイ・DVDを多様な動画・音声ファイル形式に変換可能
- ブルーレイ・DVDに加えてISOイメージ・フォルダの入力にも対応。
- iPhone、iPad、Android端末など、デバイスに最適化したファイル形式に変換可能。
- コピーガードやリージョンコードを解除可能
- 編集機能でブルーレイ・DVDのタイトルを編集可能。
- GPU加速技術により6倍速の高速リッピングに対応。
リッピングツールとして期待される機能はひと通り搭載されており、機能面ではオーソドックスな印象。
ツールとしての実用性は担保されていると言えるでしょう。
「VidMobie Blu-rayリッピング」の製品情報

「VidMobie Blu-rayリッピング」はWindows版とMacOS版の2種類で製品展開されています。
具体的な製品情報は下記のとおりです。
年間ライセンス | 永久ライセンス | ||
---|---|---|---|
価格(税込) | 4,928円/年 | 9,878円 | 19,778円 |
PC台数 | 1台 | 1台 | 5台 |
対応OS | Windows10、8.1、8、7 (32bitまたは64bit) macOS 10.9〜10.15、11(Big Surに対応済み) |
無料体験版も用意されているので、まずはそちらで感触をつかんでみるのもよいでしょう。
なお一点注意しておきたいのは、年間ライセンスはサブスクリプションとなっており、一年後に自動更新されるということ。
継続利用をしない場合は、購入時に作成したMyCommerceアカウントから自動更新をキャンセルする必要があります。
また、VidMobieは下記のサポートにも対応しています。
- 無料日本語メールサポート。
- 無料バージョンアップ。
- 返金ポリシーにもとづく30日返金保証。
支払い方法はクレジットカードに加えてPayPalも利用可能ですが、決済システムMyCommerceへの登録には国内の携帯キャリアメールは使えません。
キャリアメールしか持ってない方は、Gmailなどのフリーメールを用意しておきましょう。
» VidMobie Blu-rayリッピングの製品ページを見てみる
「VidMobie Blu-rayリッピング」の使用方法
ここからは「VidMobie Blu-rayリッピング」の使用手順を解説していきます。
今回はメーカー様よりライセンスを提供いただいているため、製品版を実際に使用しています。
手順①:ソフトウェアのインストール
インストールは公式サイトからダウンロードできるインストーラから行います。
「無料体験」ボタンから.exeファイルをダウンロードして展開します。

なお今回インストールを試したところ、発行元が不明ということで、「WindowsによってPCが保護されました」の警告が表示されてしまいました。

これはMicrosoft Defender SmartScreenの機能によるもの。
VidMobie Software社の方によると、今後電子署名の追加により対応する予定とのことです。
今回は発行元を承知しているものとして、インストールを継続しています。

なおライセンス契約に関する文章もすべて英語です。

手順②:VidMobie Blu-rayリッピングを起動する
インストールが終わると、VidMobie Blu-rayリッピングが自動的に起動します。
なお初回起動時は無料体験版としての起動となるため、有料版を購入した方はライセンスコードを入力してください。

起動するとこのようなインターフェースになっています。

手順③:アイコンからブルーレイディスクを読み込む
ちなみに今回はブルーレイディスクの読み込みを行ってみます。
画面上部に並んだ4つのアイコンの一番左をクリックし、読み込むフォルダを指定します。

ちなみにやや分かりづらいですが、アイコンの右にある小さな▼をクリックすると、追加するディスクやファイルを指定できます。

読み込むと、すべてのチャプターが表示されます。

チャプターごとに読み込むこともできますし、また一覧の下部より、リッピングする音声の種類や字幕の有無を指示できます。

またタイトルやチャプターを右クリックすることで、名前の変更なども可能です。

再生機能もあるため、動画を確認することも可能です。

「VidMobie Blu-rayリッピング」のコピーモードについて
なお、「VidMobie Blu-rayリッピング」には、2つのコピーモードが用意されています。
- フルディスクモード:ブルーレイ・DVDのディスク全体をコピー
- タイトルモード:選択したタイトルのみをコピー
コピーを実行することで、ディスクにかかっているコピーガードは自動で解除されます。
なお次で詳しく触れていますが、リッピング行為は法律に抵触する可能性が強くあります。
今回の記事作成に当たっては市販のブルーレイ作品を使って読み込みテストを行っていますが、リッピング行為は行っていないことを明言しておきます。
ブルーレイリッピングツールは違法性に注意
2021年5月時点の国内法を考えた場合、リッピングツールを使った商用ブルーレイディスクの取り扱いには慎重になるべきでしょう。
コピープロテクトの解除に関しては違法性はないとの解釈が一般的ですが、プロテクト解除後のリッピングは全て違法であると見なされます。
レンタルビデオショップで借りてきたブルーレイディスクをリッピングする行為は違法となるため、絶対にやめましょう。
法律を遵守した利用を心がけるようにしてください。
「VidMobie Blu-rayリッピング」レビューまとめ
今回は基本的な機能に限定してご紹介しましたが、「VidMobie Blu-rayリッピング」は他にも多くの機能を持ったソフトウェアです。
他社製品と比較して価格面での優位性があり、少しでも安くリッピング環境を整えたい方にはよい選択肢かと思います。
一方でインストール時のMicrosoft Defenderによるブロックやライセンス文言のローカライズなど、細かい部分で気になる点があるのも正直なところですが、担当の方によると今後対応予定とのこと。
VidoMobie Software社は中国の廣東省のベンチャーソフトウェア企業とのことで、なかなか手が回らない事情のうかがえるところですが、この辺りは現状ではリーズナブルさとのトレードオフかと思います。
永久ライセンスで10,000円以下の価格設定は大きな魅力かと思いますので、ツールを探している方はぜひチェックしてみてください。