ポケットWiFiのプラン内容にはいくつかのボリュームゾーンがありますが、その一つが月間100GBでクラウドSIM、かつ月額3,575円(税込)のプラン。
今回ご紹介する「ポケットモバイル」もその中の一つでしたが、2021年2月より月額料金を3,718円(税込)と改訂することとなりました。
サービス内容に変更はないことから、今回の料金変更は実質的な値上げということになります。
このことから考えても、ポケットモバイルで契約を考えるなら、他の月額3,575円(税込)のポケットWiFiを優先して検討すべきでしょう。
この記事では、ポケットモバイルの口コミや評判を紹介しつつ、メリット・デメリットについて解説していきますが、ぜひあわせて他のポケットWiFi記事も参考にされることをおすすめします。
目次
ポケットモバイルとは
ポケットモバイルはもともと「ポケットモバイルCloud」として無制限プランを売りにスタートしたポケットWiFiです。
2020年3月の開始以降、順調にサービスを展開していましたが、2020年8月にサービス名称を「ポケットモバイル」として再スタートしました。
なお運営企業は同名の「株式会社ポケットモバイル」。
2009年に設立された会社で、インターネット回線販売取次業務を中心に、労働者派遣事業や職業紹介事業も手がけています。
またインターネット回線販売事業では、KDDI auひかりの正規代理店として業務を行なっています。
ポケットモバイルのサービス内容
それではポケットモバイルのプラン内容について見ていきましょう。
ポケットモバイルのプランは月間100GBの1プランのみ
前述のとおり、ポケットモバイルは月間通信容量が100GBの1プランで展開されています。
月間100GB保証プラン | |
---|---|
通信容量 | 100GB/月 ※超過した場合は通信速度を当月末まで最大384kbpsに制限 |
月額料金(税込) | 3,718円 |
契約事務手数料(税込) | 3,300円 |
オプション費用(税込) | Wi-Fi安心サービス:440円/月(初月無料) |
契約期間 | 2年間 (開通月の翌月を起算日とするため実質的には25ヶ月) |
契約解除料金(税込) | 4,950円 ※上記に加えて端末割賦支払い残金として、1,100円(税込)×支払い残月数が発生 |
端末 | U3 |
回線 | クラウドSIM(ドコモ、au、ソフトバンク) |
通信速度(下り最速) | 150Mbps |
通信速度(上り最速) | 50Mbps |
海外利用 | 135カ国が対象 500MB/日:900円/日 1GB/日:1,200円/日 |
発送までの日数 | 最短で即日 |
支払い方法 | クレジットカードのみ |
なお契約年数は2年で端末もU3のみ。
ユーザーに判断が委ねられている部分はほとんどなく、良くも悪くも迷う余地がほぼありません。
ヨノイ
またポケットモバイルは「1日間3GB」「3日間10GB」などの短期の速度制限がないのも特徴。
突発的な通信量の増加にも十分対応できます。
端末は新型端末の「U3」のみ
ポケットモバイルで用意されている端末は「U3」のみ。
スペックは下記のとおりです。
端末名 | U3 |
---|---|
イメージ | ![]() |
端末製造元 | uCloudlink |
通信速度(下り最速) | 150Mbps |
通信速度(上り最速) | 50Mbps |
WiFiプロトコル | IEEE802.11 b/g/n |
連続使用可能時間 | 12時間 |
最大接続台数 | 10台 |
端末サイズ | 約126 × 66 × 10mm |
端末重量 | 125g |
複数の端末から好きなものを選ぶことはできないものの、従来の人気端末の「U2s」の後継機ということもあり、基本的な性能は十分です。
ポケットモバイルのメリット
ポケットモバイルのメリットは下記の3つです。
ポケットモバイルのメリット
- 月額料金が100GBで比較的安め
- クラウドSIMで通信が高速で安定している
- 100GBを超過しても384Kbpsで通信が可能
それぞれ具体的に解説していきます。
【メリット①】月額料金が100GBで比較的安め
ポケットモバイルは100GBのプランを展開するポケットWiFiの中でも、月額料金が比較的安めです。
他のポケットWiFiと比較してみると下記のとおりです。
ポケットWiFi | 月額料金 | 月間通信容量 |
---|---|---|
MUGEN WiFi | 3,465円 | 100GB |
どこよりもWiFi | 3,498円 | 100GB |
ギガWiFi | 3,575円 | 100GB |
Ex WiFi | 3,575円 | 100GB |
それがだいじWiFi | 3,575円 | 100GB |
ZEUS WiFi | 3,480円(1〜2ヶ月目のみ2,980円) | 100GB |
ポケットモバイル | 3,718円 | 100GB |
hy-fi | 4,378円 | 100GB |
365WiFI | 4,378円 | 100GB |
ポケットモバイルは2021年2月に月額料金をそれまでの3,575円(税込)から3,718円(税込)に修正。
これにより、100GB帯では決して最安級ではなくなってしまったものの、他の4,378円のものなどと比べるとまだまだ安価な方だと言えるでしょう。
【メリット②】クラウドSIMで通信が高速で安定している
ポケットモバイルは通信回線のしくみに「クラウドSIM」を採用しています。
クラウドSIMはクラウド上のソフトウェアでSIMカードを切り替えられるシステム。
ドコモ、au、ソフトバンクの3回線の中から最適な回線を自動的に選んでくれます。
ヨノイ
なお他社サービスではありますが、クラウドSIMを24時間使用した際の接続状況は、下記の記事を読んでいただけるとよく分かるはず。
ぜひあわせてご覧ください。
【メリット③】100GBを超過しても384Kbpsで通信が可能
ポケットモバイルは月間の通信容量が100GBではありますが、超過したら全く使えなくなるというわけではありません。
月間の通信容量が100GBを超えてしまった場合は通信速度が384Kbpsまで低下するものの、通信自体は維持されます。
ヨノイ
384Kbpsは決して速い速度とは言えませんが、通信手段がなくなるわけではないため、一定の安心感はあります。
ポケットモバイルのデメリット
次にポケットモバイルのデメリットについてです。
ポケットモバイルのデメリットは下記の3つです。
ポケットモバイルのデメリット
- 通信容量が無制限ではない
- 途中解約の違約金が高い
- 類似プランのポケットWiFiと比較して月額料金が高い
それぞれ見ていきましょう。
【デメリット①】月間の通信容量が無制限ではない
ポケットモバイルは月間の通信容量が100GB。
リニューアル前の「ポケットモバイルCloud」が無制限だったことを考えると、やや見劣りしてしまうのは正直なところです。
ヨノイ
月間の使用量が100GBを超えなければ、たしかに実質的には無制限と使用感は変わりません。
しかし通信容量が突発的に増えることはよくあることですし、上限がある以上は使用量の管理は必須。
そういった管理の手間を考えても、100GB上限はデメリットと言えるでしょう。
ヨノイ
【デメリット②】途中解約の違約金が高い
ポケットモバイルの途中解約金は4,950円(税込)と、ポケットWiFiの中では平均的な価格です。
しかしポケットモバイルは2年縛りで端末代が月額料金に含まれているため、解約時には端末の残債分を一括で支払わなければなりません。
ちなみに端末の割賦代金は月1,100円(税込)。
つまり途中解約時にかかる金額は以下のようになります。
途中解約時にかかる金額(税込)
4,950円(違約金)+1,100円(端末割賦代金) × 残月数
もちろん更新月の解約であれば違約金はかからず、月数的にも端末代は払い終えており、費用はかかりません。
しかし2年以内の途中解約は思わぬ高額の請求が発生する可能性があるため、契約前には利用期間を十分検討しておく必要があります。
【デメリット③】類似プランのポケットWiFiと比較して月額料金が高い
冒頭にも申し上げたとおり、ポケットモバイルのプラン内容と同等のプランは他社でも多く展開されています。
ポケットモバイルのプランの要素
- 月額3,718円
- 月間100GB
- クラウドSIM
類似のプランを展開するポケットWiFiは以下のとおり。
ポケットWiFi | 月額料金(税込) | 契約期間 | 解約違約金(税込) |
---|---|---|---|
MUGEN WiFi | 3.465円 | 24ヶ月 | 1年未満:9,900円 1〜2年未満:4,950円 |
ポケットモバイル | 3,718円 | 24ヶ月 | 4,950円 |
それがだいじWiFi | 3,525円 | 24ヶ月 | 4,950円 |
ギガWiFi | 3,525円 | 24ヶ月 | 4,950円 |
BBN WiFi(申し込み停止中) | 3,525円 | 24ヶ月 | 19,800円 |
Ex WiFi Cloud | 3,525円 | 36ヶ月 | 4,950円 |
その中でもポケットモバイルは月額料金が一段階高く、あえて選ぶべき理由がありません。
ポケットモバイルの口コミや評判は?
ポケットモバイルの評判ですが、リニューアルされたばかりということもあり、サービスの内容に関するものはまだ多くありませんでした。
その中からいくつかご紹介します。
ポケットモバイルなう
感度は良好(b・ω・)b
— 湊໒꒱*॰ (@harunatuaki1107) September 4, 2020
エヌシーwifi、解除料金は9,500円+割賦残債金(最大21,600円)か。
月額と容量、2年縛りの端末買取の同じ条件で
・ギガwifi
・それがだいじwifi
・ポケットモバイルもある。
ただ、解除金が4,500円で端末代金が1,000×24回の24,000円だから、この3種類のコスパ良いな。
— kotyoi (@kotyoi29) August 5, 2020
やや気になったのが、auひかり(?)に関する営業のもの。
ポケットモバイルの営業しつこい。
— 桜咲蒼月🍈🎐 (@sogetsusakura) October 27, 2020
ポケットモバイルってところから、WiFiの点検という名目で、自宅にピンポン来た事ありますか?
この前夕方7時前くらいに来て、(もちろんアポ無し)早口で点検があるからオートロック解除してと言われて。
営業かけられそうな気がしたので拒否したけど結構しつこかった💦— sumire*12月目標25万 (@sumisumisumir) September 4, 2020
もちろん、ポケットWiFiとしてのポケットモバイルには直接関係はありません。
しかしTwitterではこちらの営業に関する否定的な声はかなり多く上がっており、Googleの検索のサジェストにも出てくるほど。
サービスの印象としても、決していい作用は与えていないと言えるでしょう。
ヨノイ
ポケットモバイルのメリット・デメリットまとめ
ポケットモバイルは価格改定により、月間100GBで3,718円という、アピールポイントに欠けるプラン内容になってしまいました。
他社と比較してもリーズナブルとは言えず、あえて選ぶべき理由がありません。
しかし、ポケットWiFiの選択基準は決して料金面の安さだけではありません。
今後、通信環境が良好だとする声が多く聞こえて来れば、より選択肢の中での優先度は高まっていくでしょう。
現在はまだポケットWiFiの需要の高まりは続いており、ポケットWiFiの在庫も安定していません。
他社プランとあわせて申し込みを計画しておくと失敗が少ないでしょう。