SAKURA WiFiについて調べるとちらほら目に入ってくるネガティブな話題が速度制限の話。
容量無制限をうたっているにも関わらず速度制限があったことが理由で、過去には炎上しかけたこともあったようです。
SAKURA wifiって無制限謳ってるのに100GB超えると速度が死亡レベルなのどうにかしてほしい…。
アップデートやらバックアップやら作業用BGV(主に最大トーナメント)で25日くらいで100GB超えるんだよね…。
乗り換えるかなぁ— チエリ (@cielingg) June 29, 2020
そこでこの記事ではSAKURA Wi-Fiの評判や口コミをあらためて調査してみました。
コロナ禍による需要増でモバイルWiFiの回線は予想以上の混雑ぶり。
満足な速度を供給できないとあって、モバイルWi-Fi各社は新規の受付を停止したままです。
ヨノイ
そんな中、SAKURA WiFiは容量無制限かつ違約金ゼロ円という好条件で事業を継続中。
新規でモバイルWiFiの利用を始めたい方にとっては有力な候補と言えますが、しかしその一方でちょっとでも悪い噂があるとなかなか手を出しづらいもの。
この記事ではSAKURA WiFiの最新の状況について整理してみましたので、登録をお考えの方はぜひ参考にしてください。
目次
SAKURA WiFi(サクラワイファイ)とは
SAKURA WiFi(サクラワイファイ)とは株式会社BALDIAの提供するポケットWi-Fiサービス。
- 容量無制限で月々3,680円。
- 3日間制限なし
- 解約金無料
など、ポケットWi-Fiの中でも好条件を売りにしているサービスです。
また全額返金保証も用意するなど、新規ユーザーが登録しやすいのが特徴ですね。
SAKURA WiFiはコロナ禍による利用者の増加にも関わらず新規の受付を継続しており、新たにモバイルルーターを使ってみたい方には有力な選択肢の一つと言えます。
SAKURA WiFiのスペックについて
SAKURA WiFiのサービススペックは下記のとおり。
サービス名 | SAKURA Wi-Fi(サクラワイファイ) |
---|---|
月額料金 | 3,680円 (クーポン適用時) |
契約事務手数料 | 3,000円 |
オプション費用 | SAKURAガード:500円(初月必須) ウイルスセキュリティー:500円(初月無料) |
日割り計算 | なし |
最低使用日数 | 1ヶ月 |
解約金 | なし |
機器 | レンタル(解約時要返却) |
回線 | LTE(ソフトバンク) |
発送までの日数 | 最短即日・申込日から3営業日以内 |
送料 | 無料 |
配送方法 | ポスト投函 |
支払方法 | クレジットカード |
SAKURA WiFiの月額料金は3,680円固定。
使用月数などによって変わることはなく、ずっと3,680円のままです。
ヨノイ
ちなみに「クーポン適用時」ということになっていますが、割引クーポンコードは公式HPに掲載されているので、実質こちらの価格が標準価格ですね。
※クーポンコードは変更される可能性があるので、必ず公式HPでご確認ください。
また初期費用は契約事務手数料とSAKURAガードで3,500円。
契約年数の縛りもなく、解約金もありません。
また「安心全額返金保証」も用意。
条件に合致すれば申し込みをキャンセルして全ての代金を返却してもらえます。
安心全額返金保証の適用条件
次の条件を全て満たすこと
- 1.発送日から3週間以内に返却する。
- 2.SAKURAWiFiの利用が初めて。
- 3.クーポンを利用しての申込。
※返却処理手数料1,000円(税抜)が発生します。
このようにSAKURA WiFiは始めやすく止めやすいサービスだと言えます。
最初にモバイルルーターを試してみるのにぴったりですね!
SAKURA WiFiのネガティブな評判・口コミについて調べてみた
ネットで散見されるSAKURA Wi-Fiのよくない評価について調査してみました。
内容を要約すると下記の5点に集約できます。
SAKURA WiFiのネガティブな評判
- 容量無制限をうたっていながら100GB近辺で速度制限がかかる
- ルーターの機種を選べない
- 付加機能使用料という謎の名目で初期費用を徴収される
- クーポンを使わないと月額料金がかなり高い
- 電話も含めて問い合わせは全てメール対応
結論から言うと、それぞれそこまで大きな問題ではないのではないかと個人的には感じます。
理由としては速度低下については理由がアナウンスされており、付加機能使用料についてはすでに廃止されているからです。
それぞれ詳しく解説していきます。
SAKURA WiFiは100GBで速度制限がかかる?
SAKURA WiFiについて調べるとまず出てくるネガティブな評判が速度制限の話。
SAKURA WiFiは容量無制限をうたっているにも関わらず、100GB近辺で速度低下が発生するということで過去に炎上しかけたこともあるようです。
さくらWiFi使ってわかったこと。
速度制限がくるのは都市伝説じゃない速度制限までの道のり
〜100ギガ付近 どんだけ使ってもおけ
100ギガ近辺 超不安定(高速だったり低速だったり)
120ギガ 速度規制 画像少ないWebページすら読み込めない#サクラワイファイ #sakurawifi— ほのりんご@IT会社で長期インターン中 (@tmthnk) December 1, 2019
これについてはSAKURA WiFiの公式サイトでアナウンスがされています。
Q 速度制限がかかった。
A 月間データ量につきましては、仕入れ元から月間データ量は定め無しで仕入れております。
ですが以下の場合、全ての方に公平公正な通信の利用を提供するため、回線元の判断により地域毎に定める基準に従い速度制限(低速化:128kpps)が発生いたします。
「回線元の判断により速度制限が発生する場合がある」とのこと。
速度低下の条件として例示されているのは下記の使い方。
SAKURA Wifi 速度低下の条件
- 申込者あるいは利用者が過剰な通信を行った場合。
- 著しく短期間で膨大なデータ量の消費または、異常な通信量とみなされた場合。
- P2P通信などで一定期間大量の通信を発生させ、他のユーザの利用に影響を与えるなど、キャリアがトラフィック異常値、違法な利用用途であると判断した場合。
- 動画ストリーミング・オンラインゲーム・VOIP・FTP等負担の大きな通信を行った場合。
要は異常に大容量の通信を行った場合に意図的に速度低下をさせるということ。
SAKURA WiFiはソフトバンクの回線を借りている立場。
回線元の判断によって速度低下の判断を下されてしまうとどうしようもない部分はあるのでしょう。
なおSAKURA WiFiは3日間の速度制限を撤廃しています。
ユーザーに寄った対応を取ったことで無尽蔵に使えるようになったことも、逆に悪影響を及ぼしているのかもしれません。
ヨノイ
ユーザー側に節度と自重がないと速度低下を引き起こしてしまうのかもしれませんね。
ちなみに回線速度が低速化すると128kppsまで低下。
実用性の観点からはかなり厳しい速度ですね。
【追記】実際に100GBで速度制限されるか試してみました。結果は……?

SAKURA WiFiはルーターが選べず全て旧型
SAKURA WiFiでレンタルできるルーターは下記の5種類。
※スマホの場合は表が横スクロールできます。
モデル名 | FS030 | ARIA2 | 602HW | 601HW | G3000 |
---|---|---|---|---|---|
インターフェース | USB2.0 | USB2.0 | USB3.0 | USB Type-C | microUSB(USB2.0) |
サイズ (高さ×幅×厚さ) | 約74.0mm×約74.0mm×約17.3mm | 約110.0mm×約66.0mm×約17.0mm | 約65.1mm×約109.9mm×約15.5mm | 約65.0mm×約110.0mm×約15.5mm | 約70.0mm×約100.0mm×約15.0mm |
重さ | 約128g | 約110g | 約135g | 約135g | 約150g |
通信速度 (下り最大) | 150Mbps | 150Mbps | 612Mbps (350Mbps) | 350Mbps (612Mbps) | 150Mbps |
通信速度 (上り最大) | 50Mbps | 50Mbps | 13Mbps (37.5Mbps) | 37.5Mbps (13Mbps) | 50Mbps |
連続通信時間 | 約20時間 | 約17時間 | 約8.5時間 | 約8.5時間 | 約8時間 |
同時接続台数 | 15台 | 10台 | 14台 | 14台 | 5台 |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac | IEEE802 b/g/n | IEEE 802.11a/b/g/n/ac | IEEE 802.11a/b/g/n/ac | IEEE802.11 b/g/n(2.4GHz) |
製造年 | 2016年 | 2016年 | 2017年 | 2017年 | 2017年 |
どの端末も数年前のやや古いモデル。
速度も最新のものと比べると見劣りしてしまいます。
またネックなのがどの端末を使うかユーザーは選べないこと。
完全にガチャ状態でスペックもモデルによってバラつきがあるので、ここは不満が出るのも仕方ないかと。
ヨノイ
可能なら選べるようにしてほしいですが、この辺の在庫管理を省いているのが解約金なしなどに繫がってるんでしょうね。
まあしょうがない部分かと。
SAKURA WiFiの「付加機能使用料」は現在はゼロ円に
SAKURA WiFiは過去に初期費用として付加機能使用料という名目で4,980円を徴収。
内容がはっきりしない名目で決して少なくない額を支払わなければならなかったことから不満が多かったようです。
SAKURAWiFi 事務手数料、付加機能使用料、初月使用料、消費税
🐱いったいいくらかかるんや…怖ろしい! pic.twitter.com/XQT1Aljg5t— 🐱都ハルミ (@harumi63) September 12, 2017
ちなみに付加機能使用料という項目はNTTドコモなどの契約でも設けられていたりはします……。
しかしユーザーからの声を反映してか、付加機能使用料は2020年6月の価格改定で撤廃。
あわせて契約事務手数料も値下げされ3,000円になっています。
ヨノイ
クーポンコードを使わないと月額料金がかなり高めに
SAKURA WiFiでうたわれている月額料金は月々3,680円(税別)と標準的な価格。
しかしこれはクーポン適用時の価格であり、クーポンを適用し忘れると4,500(税別)円とかなり高額になってしまいます。
あ、SAKURAWIFIクーポンコードがないと、3696円なんですね(^^;
調べないでコード無しで契約してしまった・・・(>_<)— ぱぱし (@koukunspapa) July 30, 2017
↑上記のツイートは少し古いので月額料金が現在と異なりますが、クーポンコードの存在を認識しておかないとうっかり通常価格で契約してしまいかねません。
しかしこのクーポンコードが掲載されているのが公式サイトなので、もう定価で3,680円にしてしまった方がよいのではという気も……。
※クーポンコードは変更される可能性があるので、必ず公式HPでご確認ください。
ヨノイ
電話問い合わせをしても返答はメール
SAKURA WiFiの現在の体制では、お問い合わせはすべてメールフォームからの受付となっており、直接の電話番号は記載されておりません。
電話問い合わせをする場合は、運営会社のBALDIAの代表電話宛に問い合わせをするかたちとなりますが、その場合でも返答はすべてメール対応となり、即時での返答はありません。
ヨノイ
直接会話で解決したい方にはやや不親切に感じる体制ではありますが、メール応対の品質は決して悪くないようです。
SAKURA WIFIのサポートってしっかりしてる。メールだけだけど、対応きっちりしてるわ。
— hide☆10 (@hidepon10) June 2, 2020
SAKURAWifiのサポートに問い合わせの
メールをしたら8分後に回答のメール
来たんだけど!優秀すぎない?— JOKERなりかけ (@joker_mov) February 15, 2020
こう言っては申し訳ないのですが、サポートセンターの中には「ちょっと厳しいな……」と感じてしまうものもあったりします。
そういった内容が充実していないサポセンを用意されるよりも、きちんとしたメール対応の方がユーザーの問題解決の面ではよいのではないかと感じます。
SAKURA WiFiのメリットは?
ではSAKURA WiFiのメリットをここで整理してみましょう。
初期費用が安い
SAKURA WiFiのメリットは何と言っても初期費用が安いこと。
これは主に付加機能使用料がなくなり、契約事務手数料が値下げされたことによるもの。
初期費用としては、契約事務手数料3,000円にSAKURAガード500円を加えた3,500円のみ。
かなり始めやすいサービスです。
月額料金が利用期間によって変わらない
SAKURA WiFiの月額料金は3,680円の完全定額。
利用期間によって変わることはありません。
よくサービスによってはキャンペーンで最初の頃は安いけど、12ヶ月目以降はキャンペーン終了で値上がりするサービスもあったりしますよね。
あれも長く使っているのに値上がりするとか無念としかいいようがありません。
解約金が不要
SAKURA WiFiは解約金がかかりません。
最初の1ヶ月だけは必ず使う必要がありますが、解約することで解約金を取られることがありません。
他のサービスでは、1年目に解約すると18,000円近く取るところもあるくらいなので、かなり良心的と言えます。
安心全額返金保証がある
SAKURA WiFiには「安心全額返金保証」が用意されています。
安心全額返金保証とは、条件を満たせばかかった費用全額が返金されるというもの。
適用条件は下記のとおり。
安心全額返金保証の適用条件
次の1〜3の条件を全て満たすこと
- 発送日から3週間以内に返却し、返送時のお問い合わせ(追跡)番号を連絡すること。
- SAKURAWiFiのご利用が初めてであること。
- クーポンを利用しての申込であること。
返却処理手数料が1,000円(税抜)だけ発生しますが、利用を止めやすいことで始めるハードルがかなり下がっているのは好印象ですね。
まとめ:メリット(導入費用)がデメリット(100GB制限)を超えればおすすめ
SAKURA WiFiでよく言及されるデメリットの一部、100GB制限は残念ながら今も存続しています。
しかしそれを差し引いてもSAKURA WiFiにはユーザーが利用しやすい条件がずいぶんと整っています。
とくにこれからポケットWiFiを使ってみたい新規ユーザーにとっては、解約手数料がかからないというのは心強いですよね。
SAKURA WiFiは万能のサービスではありませんが、メリットとデメリットをよく理解すれば決してユーザーにとって不利益なサービスではありません。
またSAKURA WiFiは利用を止めやすいのも魅力の一つ。
本格的に利用しそうであれば、他のサービスにステップアップすることもできます。
かなり導入しやすいサービスですので、条件に合いそうな方はぜひ選択肢の一つとして検討してみてください。
ヨノイ
