たくさんのサービスが乱立し群雄割拠のポケットWiFi界。
そんな中でもひときわ評価が高いのが「UQ WiMAX」です。
印象的なテレビCMで知名度の高いUQ WiMAXですが、その反面サービスの詳しい内容はご存知ないという方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事ではUQ WiMAXのサービスの概要と、メリットとデメリットについて解説します。
この記事でわかること
- UQ WiMAXのサービス内容
- UQ WiMAXのメリット・デメリット
結論から言うと、UQ WiMAXはメリットが豊富なポケットWiFiの中でもトップクラスの品質をほこるサービス。
ぜひポケットWiFi選びの候補としてご検討ください。
目次
UQ WiMAX(ユーキューワイマックス)とは
UQ WiMAXとはUQコミュニケーションズ株式会社が提供するWiMAXのこと。
UQコミュニケーションズとはauを運営するKDDIのグループ企業で、通信サービス「WiMAX」(ワイマックス)を運営しています。

ちなみにWiMAXはUQコミュニケーション以外に販売代理店(プロバイダ)経由でも展開しており、その数は数十種類。
その中でもUQ WiMAXは事業母体であるUQコミュニケーションズが運営する本家本元の純正サービスです。
WiMAXのサービス体系について
まずはWiMAXとはどんなサービスなのかということについて見ていきましょう。
WiMAXの回線規格について
WiMAXは無線通信に関する技術規格です。
WiMAXとは「Worldwide Interoperability for Microwave Access」の略で、無線LANの標準化を行っているIEEEにより規格化されています。
WiMAXには固定通信向けの「WiMAX」と移動利用向けの「モバイルWiMAX」の2種類があり、本来はモバイル用途に限定されていません。
しかし2009年から開始したUQ WiMAXがモバイルWiMAXサービスとして大きく知名度を獲得。
現在ではモバイルWiFiサービスとしての印象が強く定着しています。
ヨノイ
本来、ポケットWiFiはY!モバイルのサービス名称ですが、現在ではモバイルWiFiサービスの呼称として定着しています。一般性を得た呼び方のため、それに準じるかたちで使用しますのでご了承くださいませ。
WiMAXは家でも外でも利用可能
WiMAXはポケットWiFiサービスとして提供されていますが、自宅の固定回線代わりに利用することもできます。
WiMAXは回線速度が非常に高速なので自宅回線としての実用性も十分。
またモバイルルーターを利用するため、わずらわしい配線も不要です。
ヨノイ
回線工事のために自宅に作業員が来たり、また作業工事の日程調整をするなどの面倒がないのはありがたいですよね。
また手元にルーターが届き次第すぐに使えるのは大きな利点です。
光回線などの場合、回線工事が必要になると普通に何週間も待たなければならないこともあります。
環境に左右されず、すぐに使い始められるのは安心感がありますね。
最新のWiMAX 2+は通信速度がとても高速
WiMAXの大きなメリットの一つは通信速度がかなり速いこと。
現在WiMAXは「WiMAX 2+」という規格が最新で、下り最速558Mbpsという驚異的な速度を実現しています(※ベストエフォート時)。
UQ WiMAXはこのWiMAX 2+で回線を提供しており、ユーザーはモバイル回線ながら光回線並みの速度を体感できます。
またWiMAX 2+は技術的にauのLTE回線を利用していることから、オプションでauのLTE回線も使用可能。
いざというときのセーフティネットもバッチリ機能しています。
ヨノイ
他社のポケットWiFiサービスと比較した場合のメリット・デメリット
他社のポケットWiFiサービスと比較した場合のメリット・デメリットを簡単に解説します。
大手3大キャリア各社のポケットWiFiサービスと比較
UQ WiMAXはKDDIグループの提供するポケットWiFiですが、他の大手キャリアでも同等のサービスを展開しています。
ここではdocomo、ソフトバンク、Y!モバイルの3サービスと比較してみましょう。
サービス名 | 月額料金(税込) | 通信容量 | 3日間制限 | 制限時間帯 | 制限時の速度 |
---|---|---|---|---|---|
UQ WiMAX | 4,268円 | 無制限 | 10GB | 18時頃~翌2時頃 | 1Mbps |
Y!mobile | 4,818円 | 無制限 | 10GB | 18時頃~翌1時 | 1Mbps |
Softbank | 8,228円 | 50GB | なし | なし | なし |
docomo | 7,678円 | 60GB | なし | なし | なし |
※上記の月額料金は実質価格などを考慮せず、単純に月額料金を記載しています。
契約方法などで多少変わることはありえますが、こうして比較してみると金額面だけでも圧倒的な差です。
とくにSoftbankとdocomoは金額、通信条件の両面から競合として成り立ちません。
ヨノイ
なおUQ WiMAX、Y!mobileには3日間10GBの速度制限がありますが、どちらも制限時間はたったの数時間。
また制限が課された後の速度でも1Mbpsと実用上は十分な速度を維持しています。
この程度の速度があれば、たとえばネットをブラウジングする程度であれば何の支障もありません。
また各動画配信サービスで推奨される画質と速度の関係が下記のとおりですので、制限されたとしてもまずまず大丈夫でしょう。

MVNO各社のポケットWiFiサービスと比較
また最近ではMVNO各社のポケットWiFiが増えていますが、それらの中から代表的なものと比較してもこのようなかたち。
サービス名 | 月額料金(税抜) | 通信容量 | 速度制限 |
---|---|---|---|
UQ WiMAX | 3,880円 | 無制限 | なし |
SAKURA WiFi | 3,680円 | 無制限 | 100GB/月から |
FUJI WiFi | 3,900円 | 100GB | 通信不可 |
月額料金は安いものの、完全無制限としてサービス提供できず、また制限されてしまうと通信速度が128Kbps〜384Kbpsと極端に低下してしまいます。
サービス内容を考えても、UQ WiMAXに優位性があると言えるでしょう。
その後完全無制限を撤回し、制限ありサービスとしてサービスを再開しています。
その結果、完全無制限をうたっていた他の各ポケットWiFiサービスも制限付きサービスへと移行。現在では毎月100GBなどの上限付きサービスが増えています。

WiMAXはキャッシュバックが豊富
WiMAXはUQ WiMAXのほかに販売代理店(プロバイダ)経由のものがありますが、主にこの販売代理店経由の契約はキャッシュバックが充実しています。
GMOとくとくBBやBIGLOBEなどといった代理店ではキャンペーンを実施することも多く、タイミングがあえばかなりの金額がキャッシュバックされます。
戻ってきた金額を月々で割り返せば実質的な月額料金はさらに低くなりますので、その点からもWiMAXは大変お得かつおすすめできます。


UQ WiMAXのメリット
まずはUQ WiMAXのメリットについて見ていきましょう。
サポートセンターの受付が長く9:00〜21:00まで
UQ WiMAXはサポートセンターが充実。
年中無休で毎日9:00〜21:00まで無料で問い合わせることができます。
とくに日中に働いている方の場合、勤務時間中に問い合わせを行うのは難しいですよね。
受付時間が17:00や19:00までだとなかなか連絡できず、週末まで待つ羽目になるのももよくあること。
他の販売代理店だとやはりこの辺りのケアがなかなか充実しておらず、GMOとくとくBBの場合は時間も10:00〜19:00まで。
また会員の問い合わせはなぜか有料と正直優しくはありません。
ヨノイ
その点、UQ WiMAXは公式が展開する純正サービス。
変なところでコストカットを行わず、ユーザーの使いやすさを維持してくれているので、安心して利用できます。
解約は電話で当日解約が可能
UQ WiMAXは解約を電話一本で行うことができます。
解約は即日行われ、基本料金などは日割計算されるため、コストを最小限に使用を終了できます。
これがたとえばGMOとくとくBBなどでは、解約の手続きが毎月20日までで日割計算はなしと結構シビア。
サポート面での安心感を求めるなら、公式サービスであるUQ WiMAXがおすすめです。
auユーザーは料金が割引になる
auユーザーがUQ WiMAXを契約した場合、「auスマートバリュー mine」の適用によ、月額料金が最大1,000円割引となります。
適用される契約プランはギガ放題で、契約内容により割引額は変わりますが、それでもかなりうれしい特典です。
詳しい適用条件は下記のとおり。
UQの「WiMAX 2+ルーター等」で「ギガ放題」、「UQ Flatツープラス ギガ放題(2年/3年)」または「UQ Flatツープラス(2年/3年/4年)」を契約し、auスマートフォン/auケータイ(以下auスマホ等)で「au スマートバリュー mine」をご契約いただくと、auスマホ等の毎月のご利用料金を、最大1,000円割引します。
UQ WiMAXのデメリット
次にUQ WiMAXのデメリットです。
キャッシュバックがない
販売代理店(プロバイダ)ではキャンペーンなどによるキャッシュバックが用意されていることも多いのですが、UQ WiMAXにはキャッシュバックがありません。
公式であるため、キャッシュバックによるユーザーへのインセンティブが必要ないということでしょう。
なおGMOとくとくBBやBIGLOBEでは2万〜3万円のキャッシュバックを用意していることも珍しくありません。
ヨノイ
もちろん戻ってきた金額を利用月数で割り返せば毎月の月額料金がさらに下がると考えることもできます。
このように他のプロバイダのキャッシュバック額が高額であるだけに、やや残念に感じてしまう部分は否めません。

WiMAXは障害物に弱い
これはUQ WiMAXに限らず、WiMAXというサービス全体に関わる話ではありますが、WiMAXは電波の特性上、障害物に弱いと言う特徴があります。
とくに建物や地下で電波がつながらない、速度が出ないといったことも起きがちです。
契約時には使用場面を今一度想定し、そのデメリットをよく織り込んでおく必要があります。

まとめ:無制限の高速回線が必要なら迷わずUQ WiMAX
ここまで見てきたように、UQ WiMAXは比較的安価に無制限でポケットWiFiを使える優れたサービスです。
また本家本元であるUQコミュニケーションが直々に展開するサービスでもあるため、品質に対する安心感もあります。
不安定な運営で通信品質の維持が難しくなるサービスも続く中、安定した通信を確保したい方にとってUQ WiMAXはうってつけのサービスでしょう。
とくに信頼性や安定性がシビアに求められるビジネスマンにとっては、選択肢としてかなり優先順位が上がるはずです。
UQ WiMAXは光回線並みの高速通信も可能なので、自宅での兼用も十分にできます。
ぜひこの機会に通信費の見直しなどとともに検討してみることをおすすめします。