この記事では国内のGoogleから海外のGoogleの検索結果を取得する方法について説明します。
国内の検索結果で必要な情報が見つからない場合は、海外の情報を検索することになりますが、日本のGoogleからは海外の情報をうまく検索することができません。
というのも、日本のGoogleは国内向けの検索結果として調整されており、海外の情報を弾く傾向にあるからです。
海外の情報を検索する場合は、やはりその国のGoogleを利用するのが最適です。
国内のGoogleから海外情報が検索できずお困りの方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
「google.com」で検索しても検索結果は日本向けが表示される
日本版のGoogleは「google.com」と「google.co.jp」の2種類が存在しています。
「google.com」は本家Googleのドメインですが、現状では普通に利用する限り国内向けの検索結果が表示されます。
現在はアクセスすると「google.com」も「google.co.jp」も日本版のトップページが表示されるようになっており、両方とも国内版のGoogleとして利用できます。
なお「.jp」は日本ドメインですが、現在では国内でも「google.com」が優先して公開されています。
下記のとおりGoogleで「Google」と検索した場合、掲載順位では「google.com」が「google.co.jp」よりも上位に表示されるようになっています。

「google.co.jp」はディスクリプションが英語で書かれているので、むしろ海外向けに公開されているのかもしれません。
Google検索からアメリカ版Googleへアクセスすることが可能
たとえばアメリカでの検索結果を調べたい場合、「google.com」で検索しても日本版Googleの検索結果が表示されてしまい、結果を見ることができません。
そこでアメリカ版Googleの検索結果を知りたい場合は、アメリカ版Googleのトップページに移動した上でGoogle検索を行います。
以下、アメリカ版Googleにアクセスする手順をご紹介します。
①Google検索で「google usa」と検索します。

②Google検索結果にアメリカのGoogleが表示されます。

③クリックするとアメリカのGoogleのトップページに移動できます。

語句がすべて英語に切り替わっています。
④ためしに「babymetal」で検索してみます。

サジェストがすべて英単語です。
また、検索ボタンが「Google Search」になっているので、海外版Googleだということがわかります。
⑤検索結果の上位サイトはすべて英語のサイトが表示されます。

さすがbabymetal、Wikipediaもばっちり整備されていますし、海外での人気をうかがい知ることができます。
Google.comを利用する場合はローカライズ用のパラメータで国を変更することが可能
検索結果から「Google.com」へアクセスした場合、アドレスバーには下のようなURLが表示されます。
» https://www.google.com/?gl=us&hl=en&pws=0&gws_rd=cr
GoogleのドメインURLの「/?」以降に文字列が続いていますが、この文字列は検索条件を指定するパラメータです。
Googleの検索結果からアクセスすることで、以下の4種類のパラメータが自動で付与され、それによって国外の検索結果が表示されるようになります。
パラメータの種類 | 内容 |
---|---|
gl=us | 国を指定するパラメータ。 「us」はアメリカを示している。 |
hl=en | 言語を指定するパラメータ。 「en」は英語を示している。 |
pws=0 | パーソナライズの有効/無効を指定するパラメータ。 「0」で無効 |
gws_rd=cr | リダイレクトの有効/無効を指定するパラメータ。 「0」で無効 |
URLではこれらのパラメータが「&」で繋がれて表示されています。
半角文字列が続くためややわかりづらいですが、よく見ると上記のパラメータの文字列が並んでいることがわかります。
つまりこの「https://www.google.com/?gl=us&hl=en&pws=0&gws_rd=cr」はアメリカ版GoogleへアクセスできるURL。
こちらから検索することで、国内からでもアメリカ版検索が可能になります。
頻繁にアクセスするようであれば、ブックマークしておくと便利です。
なお「gl=」と「hl=」は、それぞれ国と言語を自由に指定できます。
国コードは「ISO 3166-1 alpha-2」を、言語コードは「ISO 639-1」が使用されています。
アメリカ以外の国、また英語以外の言語で検索したい場合は、これらのコードから置き換えてやれば同じように利用できます。
まとめ:積極的に海外のGoogleで情報収集をしましょう
ここまで国内から海外のGoogle検索を利用する方法をご紹介しました。
厳密にはIPアドレスや位置情報も検索結果に影響を与えるため、完全にその国の検索結果と同一にはなることはないと言われています。
とは言え海外サイトから効率よく情報を探し出せるメリットは大です。
とくに技術系、ウェブ系のネタは最新情報はまだまだ海外発だったりします。
ぜひ海外検索を積極的に活用し、最新情報をキャッチしていきましょう。