ブログなどのメディア運営において、Google検索以外の集客チャンネルとして取り組みたいのがTwitterなどのSNS。
とりわけSEOの難易度が急激に上昇している昨今、メディア運営者が専用のTwitterアカウントを持つことは今や当たり前です。
しかしSNSから集客を確保するとは言っても、フォロワーを伸ばすのは簡単なことではありません。
SNS集客に関して天才的なセンスがある場合は別にして、ほとんどの場合は具体的なデータに基づいて分析しない限り、なかなか成果には結びつきません。
またWEBマーケティングにシビアに関わらない場合でも、たとえば作家業などクリエイティブに関わる方であれば、ファンの声や自作品への感想は気になるはず。
また自分の作品を知ってもらうために、新たなファンの開拓が必要な場面も少なくないでしょう。
そこで今回ご紹介したいのが、 SocialDog(ソーシャルドッグ)。
SocialDogはTwitterの分析補助・運用支援を行ってくれるツールで、ツイート投稿のスケジュール化や自動化、また条件にあわせてフォロー自動化などに加え、フォロワーの増減管理やデータ化まで行ってくれます。
Twitterに関して何が効果があり何をやめた方がいいのかが数字で把握できるようになるため、漠然と行うTwitter運用から脱却したい方にはぜひおすすめしたいツールです。
SocialDog(ソーシャルドッグ)とは

SocialDog(ソーシャルドッグ)とは、AutoScale.Incが開発・運営するTwitterの管理支援ツール。
Twitterでの各種データの分析補助に加え、ツイートやフォローの自動化など、ユーザーのTwitter運用を強力に支援してくれる機能を数多く取り揃えています。
SocialDogの導入で可能になること
SocialDogを導入することにより、以下のことが可能になります。
- フォロワー管理
- データ分析
- 投稿予約
- 自動化機能
SocialDogが支援してくれるのは主にデータに基づく分析と作業の自動化。
自分のツイートの影響や効果を具体的な数字として把握でき、それに基づいた施策を省力化できます。
具体的には次のようなことが可能になります。
- 特定の興味関心を持つアカウントをフォロー数、フォロワー数、いいね数などからリストアップする
- ターゲッティングしたアカウントに対して自動化したリプライを送る
これらは後ほど紹介するいくつもの機能により支えられており、それらを組み合わせることでかなり複雑な条件を指定することも可能で、Twitterマーケティングを強力にサポートしてくれます。
なおSocialDogはWEB版、iPhoneアプリ版、Androidアプリ版がリリースされており、もちろんそれぞれは同期が可能。
自宅ではWeb版を使い出先ではアプリ版でチェックといったように、時間や場所を問わず24時間タイムラインをチェックできます。
SocialDogを導入すべき人とは?
SocialDogを導入すべきはこのような方たち。
- WEBメディア・オウンドメディアのマーケティング担当者
- SEOメインで集客しているアフィリエイトブロガー
- プロや同人のクリエイター・作家
とくに上記の2つのように、WEBメディアを運営されている場合は、SNS(とくにTwitter)からの集客は絶対に軽視できません。
というのも、検索エンジン上の順位算定において、SNS上でのサイテーションが大きく影響を与えることがわかっているからです。
サイテーションとは言及のこと。直接的なリンクだけではなく、主要なSNS上でどれだけ話題とされているかがGoogle検索の順位にも影響を与えると見られています。
直接的な流入だけでなく、間接的にサイトの評価を押し上げることにつながることから、Twitterでどれだけ影響力があるのかは絶対的に重要視すべきでしょう。
また最後の作家業の方(とくに非プロとして活動されている方)は、どのようなスタンスで活動されているかにもよるところですが、認知度の獲得の面以外にも、下記の理由でTwitterでのマーケティングは重要です。
- ファンがどのような作品を求めているのか
- ファンがどの作品に対してどのような感想を持っているのか
- ファンとの交流
創作活動においてマスを意識するなら、Twitterは参考にすべき情報の宝庫と言えるでしょう。
SocialDogのプラン構成について
SocialDogには複数のプランが設けられており、利用できる機能が異なります。
プランは下記の4種類。
- Liteプラン
- Lite+プラン
- Proプラン
- Businessプラン
Freeプランは無料で利用できますが、Basicプラン、Proプランは有料で、その分利用できる機能がかなり拡張されています。
プラン | Lite | Lite+ | Pro | Business |
---|---|---|---|---|
用途 | 個人向け | 個人向け | 企業向け | 企業向け |
月額 (年額払い・1アカウントあたり) | 無料 | 980円 | 4,980円 | 9,800円 |
予約投稿 | 10件 | 30件 | 無制限 | 無制限 |
高度な予約投稿 | × | ◯ | ◯ | ◯ |
キーワードモニター | 3件 | 10件 | 100件 | 100件 |
高度なフォロー管理機能 | × | ◯ | ◯ | ◯ |
分析可能期間 | 3ヶ月 | 1年 | 1年 | 無制限 |
高度な分析機能 | × | × | ◯ | ◯ |
RTしたユーザー一覧取得(beta) | × | × | ◯ | ◯ |
ツイートへ反応したユーザー一覧取得(beta) | × | × | ◯ | ◯ |
CSVダウンロード | × | × | ◯ | ◯ |
複数ユーザーによる管理 | × | × | × | ◯ |
ハッシュタグ検索(beta) | × | × | × | ◯ |
SocialDogはLiteプランでも機能がかなり解放されていますが、ツールとしての醍醐味はやはり有料プランから。
Liteプランでは単純に利用できる件数や登録できる語句数の制限が厳しいほか、主要な機能が使えません。
雰囲気を体験してみたいということであればLiteプランから始めるので十分ですが、Twitter運用を本格的に検討するなら、まずはLite+プランを検討したいところです。
制限された機能ではツールとしてどの程度使えるのか全くわからないので、Liteプランで粘るのは個人的にはあまりおすすめしません。
またProプラン、Businessプランは月額料金も高く、規模的にも法人メディア向け。
個人運用するならある程度の規模化が実現できた後で十分だと思います。
なおLite+・Pro・Businessプランには7日間の無料お試し期間が設けられていますので、取りあえず登録して実際に使ってみるのがおすすめです。
なお分析のためのデータ収集は登録後から始まります。
反映されるべき貴重なデータを逃さないためにも、早めの登録をおすすめします。
SocialDogの機能・特徴
ここからはSocialDogの機能について解説していきます。
SocialDogを説明するにあたってなかなか伝えづらいのがSocialDogの持つ機能のこと。
非常に多機能で、かつそれらの機能は複合的に使うことでより効果を発揮します。
本記事ではそれぞれの機能についてまずは概観を把握するために、ダイジェスト的に解説していきます。
フォロワー増加のための分析機能が充実
SocialDogはフォロワー増加のための支援機能が充実しています。
たとえばこのような機能が利用可能です。
- キーワードを含むツイートの自動収集
- フィルタによるユーザーの絞り込み
- キーワードや日付ごとのフォローバック率やフォロワー継続率のチェック
それぞれご紹介していきます。
キーワードモニター

キーワードモニターとは、設定したキーワードを含んだツイートを自動的に収集する機能です。
キーワードに関連したユーザーの属性や、関心などをリサーチできます。
たとえば、「ブログ」というキーワードを設定することで、下記のようにツイートしたユーザーを抽出することができます。

特にプロフィールやフォロワー数といった情報も表示されるので、ユーザーの絞り込みも検討しやすくなっています。
またキーワードモニター機能で設定できるワードには、Twitterの検索コマンドも利用できます。
基本的にTwitter上で使えるコマンドは全て使えるので、上手に設定することでより細かい条件に合致したユーザーを絞り込めます。
なお使える検索コマンドはSocialDogの公式上でも紹介されていますが、それ以外にも検索コマンドは多数存在します。
下記の記事ではTwitterの検索コマンドについて既知のものを網羅的に掲載していますので、ぜひあわせてご活用ください。

フィルタによるユーザーの絞り込み

フォロー/フォロワー比や過去のフォロー履歴を条件にして、ユーザーを絞り込むことができます。
フィルタ機能には、かなりの数の抽出項目が用意されているので、様々な角度からユーザーを抽出することができます。

用意されている項目は下記のとおりです。
- 全てのテキスト
- Twitter ID(@名)
- 名前
- 説明文
- 場所
- URL
- フォロー数
- フォロワー数
- FF比
- ツイート数
- リスト数
- いいねした数
- フォローしている
- フォローされている
- 保護リストに入っている
- フォローリクエスト中
- フォローした日
- フォローされた日
- ブロックしている
- ミュートしている
- フォロー元
- フォロー解除元
- 非公開
- 認証済み
- 非アクティブ
- デフォルト画像
- Twitter開始日
- Twitter ユーザーID(数値)
- ボット(beta)
- アダルトツイート(beta)
- 広告・宣伝ツイート(beta)
- 性別(beta)
- 年齢(beta)
- 居住地(beta)
なお、これらの「高度なフィルタ機能」は、有料のBasic、Proプラン限定の機能です。
高度な分析機能
こちらも有料プラン限定になりますが、キーワードや日付ごとにフォローバック率やフォロワー継続率を見ることができます。
またキーワードやアカウントごとのフォロワー獲得数を確認できます。
これはつまり、最も効果のある言葉の選び方や投稿の時間帯がわかるわけで、ここで得られた結果を参考にしながら施策をチューニングしていくことで、自分の行動の効果を最大化できます。
それ以外にも、自分のアカウントのツイートやRT、いいねについて、数値を時間帯でグラフ化でき、どういう内容のツイートが反応を得られたかを可視化できます。
ツイートに対する反応を分析するためにはなくてはならない機能ですね。
自動化機能が豊富
SocialDogでは、自動化機能(アクション代行機能)も細かく設定できます。
有料プラン限定の機能ですが、条件に応じて自動でアクションを実行してくれます。
ブロガーの場合は記事を書いたりしなければならないので、Twitterとのバランスが難しいですが、上手に運用すれば少ない労力で効果的な運用が行えます。
キーワードフォロー機能
設定した特定のキーワードをツイートしたユーザーを表示してくれる機能です。
その中からユーザーを選んで手動でフォローすることができます。
自分のブログのテーマにあったキーワードを設定しておけば、関心を持ってくれそうなユーザーを自動で探しだすことができます。
自動フォロー、フォロー解除機能
あらかじめ指定した条件で自動フォロー返しができます。
またフォローをはずしたユーザーや、一定期間ツイートしないユーザーを自動的にフォロー解除することができます。
フォロワー整理を自動で行ってくれるため大変便利です。
フォロワーコピー
特定のアカウントのフォロワーを自動的にフォローする機能です。
主に競合するアカウントに対して利用します。
より高い確率でフォローバックを狙うことができ、また競合アカウントに対するファン化を牽制できます。
予約ツイートなどの自動投稿機能
予約ツイートや、曜日と時間で投稿スケジュールの設定ができます。
上手に利用することで、インプレッションの向上が期待できます。
またブログが更新された場合に、RSSを取得し、更新に関する自動ツイートを投稿できます。
フォロワー整理の支援機能が強力
フォロー/フォロワー関係のアカウント数が多くなるにつれ、フォロー状況の把握が大変になります。
SocialDogは最新のデータからフォロー状況の分類、整理をしてくれます。
分類可能なフォロー状況は下記のものがあります。
- ファン:フォローされていて、フォローを返してないユーザー
- フォローされていない:フォローしているが、フォロー返しはされてないユーザー
- 非アクティブ:フォローしていて、30日以上ツイートやRTをしてないユーザー
- 相互フォロー:お互いにフォローしているユーザー
- フォロー:自分がフォローしているユーザー
- フォロワー:自分がフォローされているユーザー
- 保護リスト:フォロー解除したくないユーザーを保護設定にできるリスト
- 非表示リスト:フォローしたくないユーザーを非表示設定にできるリスト
- 新着フォロワー:最近フォローされたユーザー
- 新着フォロワー解除:最近フォロー解除されたユーザー
- キーワードフォロー:キーワードを含むツイートやユーザーを検索
- フォロワーコピー:競合するアカウントなど指定したユーザーのフォロワーを表示
- リツイートしてくれた(beta):自分のツイートをリツイートしてくれたユーザーを表示
それぞれのアカウントのフォロー履歴も見られますので、フォローとフォロー解除を短期間で繰り返しているようなスパムアカウントなどの把握も簡単です。
またいつの間にかリムーブされていた場合なども、相手のアカウントの特定が容易にできます。
SocialDog(ソーシャルドッグ)の安全性と信頼性は?
Twitterの自動化をうたうツールは他にもありますが、SocialDogには安全性と信頼性に関する強い実績があります。
とくにTwitterでツールを使う場合はセキュリティ面でのリスクコントロールが非常に重要です。
アカウントの乗っ取りなどのセキュリティリスクの他にも、違反行為によるアカウントのBANなど、利用にあたっては気をつけなければならない点が多数あります。
Twitter公式ルールに100%準拠
SocialDogは、Twitter公式「Twitter ルール」「自動化ルール」に完全準拠した機能のみを提供しています。
自動化ツールを使用する際に心配なのは、Twitterからスパム認定されアカウントを凍結されること。
そのような事態を避けるため、事前に自動実行の設定をしていてもルールに抵触する自動アクションは実行されないなど、Twitter社のルールに完全準拠した設計になっています。
Twitter公式「OAuth」を採用した高い安全性
SocialDogは「OAuth」(オーオース)と呼ばれる認証システムを採用しています。
OAuthはTwitterやFacebookなどでも採用されている信頼性の高いシステムです。
OAuthの仕組みについては下記のサイトがわかりやすいです。
OAuthはフォローや自動ツイートにTwitterのIDやパスワードを必要としない仕組みのため、TwitterのIDやパスワードが流出する心配がありません。
アカウント連携による操作はユーザーが完全制御
SocialDogの利用はTwitterアカウントとの連携により行われます。
アカウント連携は乗っ取りやスパムツイートなどのきっかけになるイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、SocialDogは信頼性が高く運営会社の身元も保証されたツール。
無許可でのツイートやアカウントフォロー等は一切発生しないので、安心して利用できます。
SocialDogは大手企業による導入実績も多数あり
AutoScale.Incによれば、SocialDogはこれまでにアカウントとして60万件の登録実績があり、多くの国内大手企業で導入されています。
以下、導入実績のある企業です。

ネットでシェアを拡大している大手企業も積極的に導入しており、WEBマーケティングに強みを持つ企業ほどSocialDogを上手に活用していると言えますね。
SocialDogのインストール・登録方法
ここではSocialDogのインストール、登録方法について解説します。
登録はPC、スマホの両方からできますが、今回はスマホアプリからの登録方法をご紹介します。
App StoreまたはPlayストアからSocialDogアプリをインストールし、起動します。

SocialDogで分析したいTwitterアカウントでログインする。

SocialDogとTwitterの連携を許可を求められるので、ユーザー名とパスワードでログインし許可します。

SocailDogから送付されるレポートの送り先を登録します。

自動収集したいキーワードを登録します。
スキップして後で登録することも可能です。

完了ボタンを押して登録完了です。

完了を押すとSocialDogアプリが起動します。
Twitterを省力的かつ分析的に運用したいマーケティング派には最強のツール
分析的にTwitter運用を行いたい理論派のユーザーにはとても適したツールです。
とくに自動化機能は強力で、時間帯と内容のマッチングを高めた投稿をスケジュール化することで、インプレッションを劇的に高めることができます。
省力化しつつもターゲットを狙った、効果的な施策が可能です。
Twitterは自身や運営メディアのファンを作る格好の場ですが、とくに社会人は仕事の合間に記事を執筆しているため、時間を十分に確保できないことも少なくありません。
SocialDogは自動化に長けているので、上手に利用すればかなり効果を発揮するツールだと思います。
登録だけなら無料ですし、有料プランにもお試し期間が設けられていますので、Twitterの運用に悩まれている方はぜひ一度お試しください。