TweetDeck(ツイートデック)は高機能なTwitterクライアントですが、使ってみると今一つかゆい部分に手が届かないようなところがあります。
高機能なだけに惜しい感じがするのですが、そのような悩みを解決するべく、TweetDeckには拡張機能がリリースされています。
このTweetDeckの拡張機能「BetterTweetDeck」(ベターツイートデック)は、TweetDeckの「あと一歩」の部分を柔軟に変更することのできる、優れたプラグインです。
この記事ではChrome版「BetterTweetDeck」(ベターツイートデック)を中心に、導入することでどのような設定が可能になるのかについて、詳しく説明していきます。
目次
TweetDeckは高機能な公式クライアント
TweetDeckはTwitter公式クライアントの位置づけながら、公式Web版よりも豊富な機能を備えています。
複数のカラムによりタイムラインやリストを同時に閲覧することができる他、多彩なフィルター機能によりフォロワーの行動や反応を可視化できるという点でも優れています。
TweetDeckの使い方についてはこちらで詳しく解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。
» 【2020年版】TweetDeckの使い方と設定方法を徹底解説!基本から応用まで画像付きで説明
Chrome版TweetDeckには、便利な拡張機能「BetterTweetDeck」が存在します。
TweetDeckはBetterTweetDeckをインストールすることでより完成形に近づきます。
Chrome版TweetDeckのユーザーはあわせてインストールしておくのがおすすめです。
Chrome版TweetDeckは拡張機能「BetterTweetDeck」でさらに便利に
「BetterTweetDeck」をTweetDeckにインストールすることで、さらに細かい設定が可能になります。
BetterTweetDeckはChromeウェブストアからダウンロードできます。
» BetterTweetDeck – Chrome ウェブストア
また、下記の公式からもダウンロードすることができます。
» Better TweetDeck, supercharge your TweetDeck experience
以下、BetterTweetDeckの代表的な機能をご紹介します。
ツイートで絵文字の入力が可能に
ツイート画面から絵文字の入力が可能になります。
最近では絵文字を使ったツイートも多いので、普段から多用する方には朗報です。
スマホ版はもちろん、最近では公式Web版も絵文字に対応しています。
TweetDeckでも絵文字の試験的な導入がありましたが、現在では再び使用できなくなっています。
絵文字を使用したツイートも一般的になっているので、公式の環境に合わせるためにもぜひ導入しておきたい機能です。
GIF画像の検索・添付が直接ツイート画面から可能に
ツイート画面からGIF画像のツイートが可能になります。
ツイート画面に設けられた「GIF」ボタンからGIF画像を検索し、そのままダイレクトに添付してツイートすることができます。
BetterTweetDeckをインストールすると入力エリアに「GIF」ボタンが表示されるので、クリックするとGIF画像が自動的に表示されます。
表示されたGIF画像を選択することでツイート入力エリアにGIF画像が添付されます。
また上の検索ボックスにワードを入力することで、GIF画像を検索することも可能です。
検索は英語、日本語ともに対応しているので、簡単にイメージに近いGIF画像を探すことができます。
こちらの機能も試験的にTweetDeckに導入されましたが、絵文字と同様に現在では使用できなくなっています。
タイムラインの名前と時刻の表示を変更可能
名前と時刻に関連する項目の表示方法を選ぶことができます。
Twitterは時刻の表示に一部相対表示(○○分前表示)を採用していますが、全てを絶対表示にすることなどができます。
また、ユーザー名とアカウント名の表示の仕方も、何通りかの中から選択することができます。
ツイートの表示をカスタマイズ可能
ツイートエリアの表示全般をカスタマイズすることができます。
認証バッジの表示をアイコンの上に重ねたり、「いいね」マークを以前使われていた星マークに変えることなどができます。
また、「In reply to」の表示や、いいね/RTの表示を非表示にすることもできます。
不要なものを非表示にすることでよりすっきりとした見た目にできるため、見た目がごちゃごちゃしがちなTweetDeckを快適に使用できるようになります。
画面のカラムをカスタマイズ可能
カラム幅をピクセル単位で設定するなど、インターフェイスを細かく設定できます。
他にもスクロールバーを細くしたり、また非表示にできるなど、画面の表示スペースをさらに有効に使うための設定が可能です。
さらにはカラム全体を折り畳むことができたり、ダイレクトメッセージの本文をデフォルトで非表示にする機能などもあります。
他にも、Narrow幅より狭い「ミニマル」モードが使用できたり、Darkモードを以前のスタイルに戻したりすることも可能です。
Instagramなどの外部サムネイルをタイムライン上に表示可能
InstagramやFliker、Tumblrなどといった外部メディアのサムネイル画像をインライン表示できます。
2019年10月現在、19種類の外部メディアが登録されており、表示のオンオフはそれぞれのメディアごとに設定できます。
信頼度に応じてメディアをオフにしておくという使い方ができるので、目に入る映像をきちんと管理したい方にはうってつけの機能です。
また他には、ハッシュタグやユーザーをミュートするボタンや、ツイート内のメディアをダウンロードできるボタンなどをツイートメニューに追加したりできます。
TweetDeckのCSSを直接カスタマイズ可能
TweetDeckのCSSをカスタマイズすることができます。
CSSをいじれるので、個人好みの見た目や使いやすさをゴリゴリ追求していくことができます。
メニューには入力欄が設けられており、カスタマイズする際はそちらにコードを直接記述していきます。
なお当然ではありますが、CSSを直接いじるので、前提としてCSSやHTMLの知識が必要です。
不用意にいじるのは全くおすすめできませんが、ググるとユーザーのカスタマイズ例が沢山出てくるので、どのようなことができるのかは参考になるかと思います。
「BetterTweetDeck」の設定メニューについて
BetterTweetDeckの設定メニューには次のような項目が用意されています。
ツイート:名前と時刻
ツイートの名前と時刻の表示に関するメニューは下記のとおりです。
時刻の表示スタイル
- 相対表示
- 絶対表示
- 絶対表示(USスタイル)
- カスタム(時刻のフォーマットはこちらを参照)
- ショート表示
- フル表示
- 24時間以上経過したツイートをフル表示にする
名前の表示スタイル
- ユーザー名@Username
- @Username ユーザー名
- @Username
- ユーザー名
- 自動補完の時に「@ユーザー名」のみ表示する
ツイート:表示
ツイートの表示に関するメニューは下記のとおりです。
アイコンと詳細設定
- ツイート内の絵文字を大きくする
- アイコンを円形表示する
- アイコン上に認証バッジを表示する
- リプライツイートの ‘In reply to’ というラベルを非表示にする
- ツイートアクションを右寄せにする
- ツイートからカーソルを外した時に、ツイートアクションを非表示にする
- ハートの代わりにスターを表示する
- ツイート上部の いいね/RT 表示を非表示にする
- 新しいツイートをフラッシュする(メンションカラムのみ/全てのカラム)
インターフェイス
インターフェイスのメニューは下記のとおりです。
一般の設定
- リプライの表示を昔 (2017/03/30 以前) のスタイルに戻す
- 「ミニマル」モードを有効にする
- Darkテーマを以前のスタイルに戻す (2018年2月より前のスタイル)
- カラムのヘッダーアイコンを非表示にする
- スクロールバーを非表示にする
- スクロールバーを細くする
- マウスカーソルがあるカラムの自動スクロールを一時停止する
- フルスクリーンのプレビュー時にバックグラウンドを非表示にする
- ツイートパネルのアイコンをコンパクトにする
- 円形のプログレスバーの代わりに、常に残り文字数を表示する
- ダイレクトメッセージの本文を折りたたむ
- UI にシステムフォントを使用する
- 新しい検索結果のカラムを一番左に挿入する
- カラム幅のカスタマイズ(初期値:250px 、CSS のプロパティとして有効な任意の値)
- カラムのヘッダーにカラムをクリアするボタンを追加する
- カラムのヘッダーにカラムの折りたたみを切り替えるボタンを追加する
- カラムを折りたたんでいる間、フィードの更新を一時停止する。これにより、コンテンツの更新により起こるカラムのフラッシュを防ぐことができます
- カラムの折りたたみを展開したとき、最新のツイートが表示されるようにフィードを最上部までスクロールする
- 左下の TweetDeck ロゴを BetterTweetDeck のロゴに置き換える
コンテンツ
コンテンツのメニューは下記のとおりです。
コンテンツ
- 未読のツイート/DMの件数をTweetDeckのタブタイトルに表示する
- t.coリンクのリダイレクトを除去する
- ユーザーアイコンのGIFの自動再生を停止する
- サムネイルの上にソースを表すラベルを表示する
- ツイートメニューに「ツイートの編集」を追加する
- ツイートメニューに#ハッシュタグをミュートするショートカットを追加する
- ツイートメニューにツイートのソース (アプリ) をミュートするショートカットを追加する
- ツイートに含まれるすべてのメディアへのリンクをコピーするショートカットを追加する
- ツイートに含まれるすべてのメディアをダウンロードするショートカットを追加する
- ツイートユーザーをミュートするショートカットボタンを追加する
- ツイートユーザーをブロックするショートカットボタンを追加する ダウンロードするファイル名のフォーマット(初期値:{{postedUser}}-{{tweetId}}-{{fileName}}.{{fileExtension}} )
- ツイートしたハッシュタグを入力欄に保持する
- Ctrl(MacOSではCmd)を押しながら、いいね/リツイート/ダウンロードボタンをクリックすることで、ツイート元のアカウントを次の方法でフォローできるようにする(カラムのオーナーからフォローする/フォローダイアログからアカウントを選択する)
共有
TweetDeckで共有するための機能は初期状態では許可されていません。
画面内の「タブの読み込み権限のリクエスト」ボタンをクリックすることで、必要な権限の許可をする必要があります。
ボタンをクリックすると、許可を求めるダイアログが表示されるので、許可をクリックします。
以上で共有機能を使えるようになります。
- コンテキストメニューに「TweetDeck で共有」アクションを追加する
- 「TweetDeck で共有」アクション実行時に、選択していたテキストを短くする
カスタムCSS
カスタムCSSはメニューにエディタ(入力欄)が設けられているので、その入力欄にCSSを直接入力していくかたちになります。
注意書きにもあるように、よくわからないままコードをエディタに貼り付けると予期せぬ問題が起こる可能性があるため、CSSのカスタマイズは注意して行う必要があります。
「BetterTweetDeck」にはFirefox版とOpera版も存在する
ここまで「BetterTweetDeck」をChrome版の拡張機能として紹介してきましたが、「BetterTweetDeck」はFirfoxとOperaにも対応しています。
Firefox版「BetterTweetDeck」のインストールについて
Firefox版は以下のリンク先からインストールできます。
» BetterTweetDeck 3 – Firefox (ja) 向け拡張機能を入手
Firefox版だけ名称に何故か数字の「3」が付きますが、Firefox版も基本的にはChrome版と同機能です。
Firefox版のTweetDeckユーザーもぜひインストールしておきましょう。
Operaで「BetterTweetDeck」を使う場合はアドオン「Install Chrome Extensions」を利用
OperaのTweetDeckで「BetterTweetDeck」を使用するには、少し特殊な手順を踏む必要があります。
まず前提として、Operaのアドオン(拡張機能)としては「BetterTweetDeck」はリリースされていません。
そのため、OperaでBetterTweetDeckを使用するためには、Operaの他のアドオン「Install Chrome Extensions」を利用します。
» 拡張機能「 Install Chrome Extensions」 – Opera アドオン
「Install Chrome Extensions」は、OperaでChromeの拡張機能を利用できるようにするアドオンです。
この「Install Chrome Extensions」をOperaにインストールすると、Chromeの拡張機能から「BetterTweetDeck」をOperaにインストールできるようになります。
手順も簡単なので、Operaユーザーはぜひインストールしておきましょう。
TweetDeckをカスタマイズしてさらに自分好みの使い勝手を追求しよう
用意されている設定項目を見てもわかるとおり、BetterTweetDeckはかなり細かい設定ができます。
特にTweetDeckはカラムに表示される情報量も多く、またカラム表示が増えていく画面におさまりきらなくなりがちです。
インターフェイスをカスタマイズすることでより使いやすくなりますので、ぜひBetterTweetDeckをお試しいただければと思います。
特にChrome版は導入も簡単なため、まだ使用したことのないユーザーの方は、ぜひ導入してみていただければと思います。