- 子供にFireタブレットを買い与えたいけど、キッズモデルって何が違うんだろう?
Fireタブレットは価格も安く、プライムビデオやKindleも使いやすいため、お子さん向けのタブレットとして最適の一台です。
しかしAmazonを見ても普通のモデルとの違いがわかりづらく、その上値段もやや高いことから、つい二の足を踏んでしまいがちです。
そこでこの記事では、Fireタブレットのキッズモデルと普通のFireタブレットとの異なるポイントについて解説します。
まずざっくりお伝えすると、キッズモデルとは次のようなモデル。
- タブレットの本体は普通のモデルと同じ
- 丈夫なキッズカバーつき
- Amazon Kids+で児童書や学習マンガ、絵本、知育アプリなど数千点のキッズコンテンツを1年間使い放題。
- ペアレンタルコントロールで利用できる時間やコンテンツを制限可能
- 子供の年齢にあわせてコンテンツを自動でリコメンド
- 使った時間や利用コンテンツをアプリで把握できる
- 壊れた場合でも2年以内なら無償交換してもらえる
このように子供向けならではのたくさんの機能が盛り込まれています。
その分価格は高くなっていますが、内容を計算してみると、実は相当な割安価格でもあります。
またキッズモデルはカバーを外せば通常のFireタブレットとして大人も使えるので、お子さんのいるご家庭でFireタブレットを購入する場合には、ぜひ検討しておきたいデバイスです。
Fireタブレットキッズモデルで何ができるか?

まず前提ではありますが、Fireタブレットのキッズモデルの本体は通常のFireタブレットです。
これにキッズモデルならではの機能やサブスクリプション、また本体カバーなどがセットになって「キッズモデル」として販売されています。
- キッズモデルの本体は普通のFireタブレットと同じ
- キッズモデルならではの機能やサービス、アクセサリがついている
- 壊れても本体ごと交換できる2年間保証つき
つまりキッズモデルでできることは、普通のFireタブレットにプラスアルファされたもの。
価格がやや高いのはそのためです。
これを踏まえた上で、Fireタブレット「キッズモデル」ならではのサービス・機能についてご紹介していきます。
「Amazon Kids+」で子供向け知育コンテンツが1年間使い放題

Fireタブレットキッズモデルでは、子供向け知育コンテンツ「Amazon Kids+」を1年間無料で利用できます。
利用できるコンテンツは以下のとおり。
- 子供向け書籍
- 日本・世界の名作
- 児童文庫
- 学習マンガ
- 化学の本
- ビデオ
- 学習用アプリ
- ゲーム
ラインナップのほんの一部ではありますが、具体的には以下の電子書籍などが楽しめます。

配信している本も、学研やベネッセといった子供の学習に長く関わってきた企業のものが中心。
『学研の図鑑』や『コナン歴史マンガ』、『ディズニーの絵本』など、書店のお子さん向けコーナーでお馴染みの本がいっぱいです。
また、配信されているコンテンツは全て専任チームが確認をしているため、品質面でも安心です。
しっかり保護してくれるキッズカバーつき

お子さんがうっかりタブレットを落としてもしっかり本体を保護してくれる、頑丈なキッズカバーが付属しています。
カバーはお子さんの小さな手でも握りやすいようにラウンドしており、グリップ感も上々。
持ちやすいデザインになっています。
2年間の限定保証つき

いくらキッズカバーが丈夫だとはいえ、アクシデントで本体が故障してしまうこともあります。
キッズモデルでは、破損・故障などした場合でも、2年間の限定保証期間内であれば、タブレットを新しいものと無償で交換してくれます。
パパやママ・保護者の方への安心設計

Fireタブレットキッズモデルでは、使い過ぎやコンテンツを制限するさまざまなコントロールが設定できます。
- 年齢範囲の設定:年齢に適したコンテンツのみを表示
- 学習タイム設定:達成まではエンタメアプリの起動を制限
- 利用時間の設定:15分単位で利用時間を制限できる
- ベッドタイム設定:夜間の利用時刻を設定
いわゆるペアレンタルコントロールとして、子供に相応しくないWEBのコンテンツを制限したり、またスマホから利用状況の確認もできます。
子供に安心して使わせられる、細やかな制限が可能です。
Fireタブレットキッズモデルの価格は高くない
Fireタブレットのキッズモデルを検討する中で気になるのが価格の件。
金額だけを見ると、キッズモデルは普通のモデルと比べて割高感が目立ちます。
実際に比較してみるとこのような感じ。
Fire 7 | Fire HD 8 | Fire HD 10 | |
---|---|---|---|
通常モデル | 6,980円 | 9,980円 | 14,980円 |
キッズモデル | 12,980円 | 14,980円 | 19,980円 |
差額 | 6,000円 | 5,000円 | 5,000円 |

高い……。
しかし本当ににFireタブレットのキッズモデルは「高い」のでしょうか?
キッズモデルに含まれるサービス・特典を金額に置き換えた上で、キッズモデルの価格と比較してみます。
Fire 7 | Fire HD 8 | Fire HD 10 | |
---|---|---|---|
Fireタブレット本体 | 6,980円 | 9,980円 | 14,980円 |
Amazon Kids+(12ヶ月) | 月額980円 × 12ヶ月分 = 11,760円 (プライム会員は5,760円) | 月額980円 × 12ヶ月分 = 11,760円 (プライム会員は5,760円) | 月額980円 × 12ヶ月分 = 11,760円 (プライム会員は5,760円) |
2年間限定保証プラン | 1,780円 | 1,980円 | 2,980円 |
合計 ※()はプライム会員の場合 | 20,520円 (14,520円) | 23,720円 (17,720円) | 29,720円 (26,720円) |
キッズモデル | 12,980円 | 14,980円 | 19,980円 |
このように、キッズモデルは価格としては普通のモデルよりも高くはあるものの、受けられるサービス内容から見るとずいぶん割安なことがわかります。
とくに子供が使うものなので、故障時に保証のお世話になる可能性も低くないはず。
そう考えると、キッズモデルの価格に納得感を持てるのではないかと思います。
Fireタブレットキッズモデルで注意しておきたい点
キッズモデルの購入時に注意しておきたいのは下記の2点です。
- Amazon Kids+のコンテンツの充実度はこれから
- キッズカバーが大きい
Amazon Kids+のコンテンツの充実度はこれから
Amazonが力を入れているAmazon Kids+ですが、残念ながらコンテンツの充実度は今ひとつ。
これだけで満足のいく教育素材となるかというと、正直疑問です。
ベネッセや学研の力を借りつつ、徐々にコンテンツを広げているところではありますが、現時点ではやや物足りないというのが正直なところでしょう。
コンテンツを充実させるためには、Kindleやプライムビデオを併用するなど、他のコンテンツを積極的に活用していく必要があります。
キッズカバーは意外と大きい
キッズカバーは意外とサイズが大きく、重さもあります。
本体をしっかり保護はしてくれますが、取り回しという点では使いやすいとは言えません。
Fire 7 キッズモデル | Fire HD 8 キッズモデル | Fire HD 10 キッズモデル | |
---|---|---|---|
カバーサイズ | 21 × 16.2 × 2.8 cm | 23.3 × 18.4 × 2.6 cm | 26.9 × 20.9 × 2.7 cm |
カバー重量 | 147g | 195g | 274g |
本体重量 | 282g | 355g | 442g |
総重量 | 429g | 550g | 716g |
使い勝手から見ても、机の上に置いて使うスタイルがメインになるでしょう。
キッズモデルの選び方
ここでは3種類のキッズモデルの選び方について解説します。
選ぶ際に考慮したいのが、下記の2点。
- お子さんの年齢
- ご家族で使われるか
子供は日々大きくなっていきますが、まだ幼く手の小さなお子さんだと、取り回しが難しくなってしまいます。
また家族で共用される場合は、体格の大きな大人でも使いやすいよう、ある程度サイズの大きなものを選ぶのがおすすめです。
Fireタブレットキッズモデルのスペック比較
3種類のキッズモデルを比較してみると以下のとおりです。
Fire 7 キッズモデル | Fire HD 8 キッズモデル | Fire HD 10 キッズモデル | |
---|---|---|---|
価格 | 12,980円 | 14,980円 | 19,980円 |
ディスプレイサイズ | 7インチ | 8インチ | 10インチ |
解像度 | 1024 × 600 | 1280 × 800 | 1920 × 1200 |
CPU | クアッドコア2.0GHz | クアッドコア2.0GHz | オクタコア2.0GHz |
RAM | 2GB | 2GB | 3GB |
ストレージ | 16GB | 32GB | 32GB |
オーディオ | モノラルスピーカー マイク | Dolby Atmos、デュアルステレオスピーカー マイク | Dolby Atmos、デュアルステレオスピーカー マイク |
USB | USB-C(2.0) | USB-C(2.0) | USB-C(2.0) |
microSDカード | 1TBまで対応 | 1TBまで対応 | 1TBまで対応 |
カメラ | 2メガピクセルフロントカメラ、リアカメラ +720pHDビデオレコーディング | 2メガピクセルフロントカメラ、リアカメラ +720pHDビデオレコーディング | 2メガピクセルフロントカメラ、5メガピクセルリアカメラ +720pHDビデオレコーディング |
WiFi | デュアルバンド a/b/g/n | デュアルバンド a/b/g/n/ac | デュアルバンド a/b/g/n/ac |
バッテリー | 最大7時間 | 最大12時間 | 最大12時間 |
サイズ | 210 × 162 × 28mm | 233 × 184 × 26mm | 269 × 209 × 27mm |
重量 | 429g | 550g | 716g |
赤字はとくにモデル間で優位性のあるポイントを示しています。
それではモデルごとにそれぞれ見ていきましょう。
小さなお子さんが主に使う:「Fire 7 キッズモデル」がおすすめ
お子さんの年齢が低くまだ体が小柄な場合や、子供専用として預けてしまう場合にはFire 7 キッズモデルがおすすめです。
Fire 7の特徴は何といっても本体のコンパクトさと軽さ。
キッズモデルは本体に加えてカバーの重さが加わるため、できるだけ小さい方が子供は扱いやすくなります。
Fire 7 キッズモデル | Fire HD 8 キッズモデル | Fire HD 10 キッズモデル | |
---|---|---|---|
カバーサイズ | 21 × 16.2 × 2.8 cm | 23.3 × 18.4 × 2.6 cm | 26.9 × 20.9 × 2.7 cm |
カバー重量 | 147g | 195g | 274g |
本体重量 | 282g | 355g | 442g |
総重量 | 429g | 550g | 716g |
Fire 7 キッズモデルを選んだ場合に気になるのが本体性能です。
とりわけ気になるのが画面解像度。
1,024×600ピクセルとSD画質並みのディスプレイとなっており、高精細の画面に見慣れた今ではかなり荒く感じる解像度です。
しかし子供向けのアニメはSD画質が中心。
コンテンツにあった解像度とも言えるため、それほど気にするポイントではないでしょう。
またマシンパワーを必要とするアプリもほぼ見当たらないため、通常どおり利用する範囲では問題はありません。
大人がメインのタブレットとして使うにはやや心許ないかもしれませんが、複雑なことを行わないキッズ用としては十分なモデルです。
家族で利用する:「Fire HD 8 キッズモデル」がおすすめ
家族で利用する場合や、お子さんが比較的大きくなってきた場合は、Fire HD 8 キッズモデルがおすすめです。
解像度も上がりスピーカーもステレオとなるため、お子さんの満足度も上がります。
また他の家族がプライムビデオを見る場合でも、迫力は十分。
ストレージの容量も上がるため、動画を本体にダウンロードするような使い方にも十分対応できます。
タブレットらしい使い方ができるのは、このFire HD 8からですね。
据え置きメインで利用する:「Fire HD 10 キッズモデル」がおすすめ
大型ディスプレイの特性を生かして、据え置き状態をメインに使うなら、Fire HD 10 キッズモデルがおすすめです。
Fire HD 10は解像度もシリーズ中最高のフルHD。
もっとも充実した環境で動画を視聴できるので、比較的年齢の高い、高学年のお子さん向きです。
またマシンパワーは他のモデルを凌駕しており、数値で見ても圧倒的。
パワーを必要とする使い方にも対応できます。
また家族がプライムビデオの視聴に使う場合でも、一般的なタブレットと遜色ない環境で動画を楽しめます。
キッズモデル購入時にあわせて買っておきたいもの
Fireタブレットの各モデルのレビューでたびたび強調しているのですが、Fireタブレットはディスプレイがめちゃくちゃ映り込みます。
部屋の照明などは簡単に映り込みますし、自分の顔もはっきり見えるくらいなので、あらかじめアンチグレアフィルムを用意しておくと安心です。
おすすめしているのが、下記のASDEC(アスデック)という会社の製品。
アンチグレア性能がイマイチなフィルムが多い中、ASDECの製品は映り込みをかなり抑えてくれます。
もちろんあとから購入して貼ることもできますが、どうしてもディスプレイに皮脂が残る分、きれいに貼るのが難しくなります。
できるだけ早めに対応しておくことをおすすめします。
まとめ:家族での利用にもキッズモデルはおすすめ
Fireタブレットのキッズモデルは、Amazon Kids+を始めとした、魅力的かつ高コスパな仕様が施されています。
とくに子供は扱いが荒いため、落下や故障などのリスクを考えても、本体のケアが十分になされたキッズモデルは非常にお得です。
ただし「学習」というワードで測った場合、Amazon Kids+の充実度にはやや不安が残ります。
コロナ禍により自宅学習の重要性がより高まっている今、他の選択肢は増えていますし、配信されているラインナップを見ても、Amazon Kids+だけで全てお任せというのは難しいかもしれません。
学研やベネッセといった子供の学習に実績のある企業が関わっているため、今後の発展に期待したいところです。
なお記事中でも解説したとおり、キッズモデルの中身は普通のFireタブレットです。
家族で使われる場合は延長保証の面からも十分メリットがありますので、ぜひ選択肢の一つにしてみてください。
また買い時は下記の記事でまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

