Amazon Fire 7 タブレットをレビュー!スペックやできることを詳しく解説

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本記事では、Amazonのタブレット「Fire 7」をレビューします。

Fire 7は、同シリーズ中、最も小型のモデルで、かつ実売価格が3,000円台と購入しやすい価格が魅力です。

また最近では少なくなった7インチサイズに魅力を感じる人も多いのではないでしょうか。

しかしFire 7の徹底的に割り切られたスペックを見ると、どの程度ちゃんと使えるのか不安に感じる人も多いはずです。

悩む人

スペックも低そうだし、せっかく買ったのにダメダメだったら嫌だな…。

そこで本記事では、Fire 7を含む歴代のFireタブレットシリーズを実際に購入し、普段使いのデバイスとしてあれこれ触ってきた当ブログ管理人が、Fire 7の「実際のところ」をお伝えします。

購入を迷っている人は、ぜひ本記事を参考にしてください。

メリットデメリット
シリーズ最小の7インチサイズのディスプレイを搭載
音声アシスタントのAlexaを使える

USB-Cに対応
とにかく安い
ディスプレイ画質はSDでかなり粗い

Showモードに非対応

ワイヤレス充電に非対応

スペックがかなり非力
Google Playの非公式インストールがかなり怪しくなった

なお「Fireタブレットを買うと何ができるのか?」については下記の記事で詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。

また当ブログでは、ほかにFire HD 10 PlusFire HD 8 Plusのレビューも書いているので、モデル選びに迷っている人はこちらも参考にご覧ください。

目次

Fire 7 がおすすめな人は?

まずは結論として、Fire 7の特徴を総括してみましょう。

安いからから気軽におすすめしている記事も多く散見されますが、高機能なスマホを1人1台ずつ持つ時代にこのデバイスが本当におすすめなのかはやや疑問です。

  • Fireタブレットは名称に「タブレット」と付いているが、本質はタブレット型のAmazonプライム&Kindle再生機
  • Fire 7はシリーズ中かなりギリギリのスペックで、相当クセが強い
  • タブレット風の使い方をするためには、Aurora Storeのインストールが必要だがやはりグレー(だと思う)
  • Google Playのインストールはほぼ不可能に(正確には不具合多発で使えない)

私が個人的に考える「Fire 7がおすすめな人」は次のような人です。

Fire 7がおすすめな人
  1. 低スペック機を活かすことに生きがいを感じる人
  2. スペックを全然気にしない人(子供が使う or 持ち運び安さ優先)

ただしカスタマイズ性の非常に低い製品なので、Fire 7マニアなどでなければ、Fire HD 8以上をおすすめします。

Fire 7 タブレットの特徴(メリット・デメリット)は?

Fire 7(2019):パッケージ

Fire 7 タブレットの特徴は主に下記の3つです。

  • 7インチというコンパクトなディスプレイサイズ
  • 音声アシスタント「Alexa」(アレクサ)を搭載
  • 画質の低さやShowモード非対応、ワイヤレス充電非対応など機能面での制約あり

それぞれ詳しく紹介していきます。

【メリット①】Fireタブレットで最もコンパクトな7インチディスプレイ

Fire 77インチディスプレイを搭載した、Fireタブレットシリーズ中、最もコンパクトなモデルです。

最近では7インチサイズのタブレットが少なくなったこともあり、新鮮さを感じるサイズ感でしょう。

現物を触ると分かりますが、大型のスマホをさらに一回り大きくした程度のサイズ感で、Fire HD 10、Fire HD 8と比べると、扱いやすさは抜群です。

画素数は2023年にまさかのSD画質明らかにスペック面で見劣りしますが、安さやコンパクトさを最優先にしたい人にとっては十分すぎるモデルでしょう。

スマホの画面に見慣れている大人の目からすると正直かなり厳しい画質ですが、小さなお子さんに使わせる用途には最適かもしれません。

【メリット②】音声アシスタント「Alexa」(アレクサ)を搭載

Amazonが近年力を入れているのが、音声アシスタント機能の「Alexa(アレクサ)」です。

Alexaとは音声によるやり取りが可能で、話しかけることでさまざまな命令を実行できます。

アレクサができること
  • Amazon Music Unlimitedなどを利用して音楽再生が可能
  • オーディブル・Kindle本の再生
  • 天気やニュースの読み上げ
  • タイマーやアラームのセット
  • 家電を声でコントロールするスマートホーム(別途機器が必要)
  • その他Alexaスキルで実行可能なスキルを追加可能

Fire 7 はAlexaに対応

AlexaはFireタブレットへの搭載もすでに標準となっており、Fire 7でも勿論使用できます。

Alexaは音声の聞き取り性能も十分に高く、しっかりと指示を拾って命令を実行してくれます。

最近のFireタブレットでは据え置き状態での利用を推奨するような機能も増えてきていますが、Fire 7でも手元に置かない使い方にも対応できるようになっています。

「小さく持ち運びやすい」というデバイスのコンセプト的に、正直あまりAlexaとの相乗効果はないのですが、その辺りはユーザーの使い方にも委ねられる部分でもあります。

機能として載っているということ自体は評価できるところでしょう。

声だけでキッチンタイマーの機能を指示できるのは地味に便利ですね。

最近では、Alexaを不採算事業として大きく見直しを図るような報道も出ていますが、Alexa自体を止めるわけではなさそうです。Alexaは主要機能を中心に継続する方向性のようなので、「Alexaって本当に続くの?」といった心配は不要かと思います。

音声のみで起動できるAlexaハンズフリーも搭載

またFireタブレットに搭載されているAlexaには、「Alexaハンズフリー」という機能が搭載されています。

このAlexaハンズフリーは、音声でAlexaを起動できる機能です。

「アレクサ!」と声をかけるだけで、Alexaがスリープ状態から自動で起動してくれます。

「Alexaに指示を出すためにタブレットを触ってスリープを解除する」などという本末転倒なことを回避できるようになっており、かなり実際の使い方に配慮された機能という印象です。

Echoはいつでも音声指示を受けられるよう常に待機状態となっていますが、それに近いかたちで使えます。

Alexa搭載デバイス同士で連携が可能

現在ではほとんどのAmazonデバイスにAlexaが搭載されていますが、これらのAlexaは連携が可能です。

ひとつのAlexaに指示を出すことで、複数のデバイスの操作を組み合わせることもできます。

帰宅後、コマンド音声ひとつで全てのAmazonデバイスを起動し、事前に設定した状態にまで持っていくといった使い方ができます。

Alexaへの音声コマンドだけで、部屋の電気をつけ、テレビを起動し、Echoで今日のニュースを読み上げ開始する、など、柔軟に設定できます。

【メリット③】USB-Cに対応

これを「メリット」として取り上げるのはやや微妙な感もありますが、Fire 7もやっとUSB-Cに対応しました。

従来のマイクロUSBから脱却できたのは大きなポイントと言えるでしょう。

【デメリット①】ディスプレイはSD画質

Fire 7のディスプレイは、1,024×600ピクセルのSD画質です。

名前に「HD」が入っていないことからも分かるように、HD画質ではありません。

現代の標準的な感覚からいくと、画質はかなり荒いですし、お世辞にも綺麗ではありません。

むしろ汚いです。

Fire HD 10、Fire HD 8は名前に「HD」が入っているとおり、HD〜フルHD画質です。

とはいえ、7インチ程度であればSD画質レベルでもまあまあ、まあまあアリかな……、というのが個人的な感想でもあります。

間違っても観賞用として購入すると怒りを覚えるレベルの画質ですが、安くて雑に扱えるのを考えると、まあまあアリ、といったところでしょう。

【デメリット②】Showモードには非対応

Showモード」とは、FireタブレットをEcho Showのように使用できるモードのことです。

「Echo Show」とはAmazonのEchoにディスプレイがついたデバイスです。

Showモードをオンにすることで、Fireタブレットの待機画面がEcho Showの画面に切り替わります。

Fire 7はFireタブレットシリーズの中で唯一、このShowモードに非対応です。

Echo Showシリーズには近いサイズの製品もあるので、競合してしまうという判断かもしれません。

Showモードを使うならワイヤレス機能つきのPlus系がおすすめ

使わない時間は置物と化しがちなFireタブレットにおいて、Showモードはデバイスの稼働率を上げられる有効な機能。

また上位機種の、Fire HD 10、Fire HD 8では、ワイヤレス充電に対応したモデル(Fire HD 10 Plus、Fire HD 8 Plus)も出ており、取り回しの手軽さから、Showモードとの親和性がかなり高くなっています。

ワイヤレス充電に非対応だと、持ち運ぶ際に一々コンセントの抜き差しが発生してかなり不便です。

ShowモードでEchoのように使いたい方は、他のモデルを優先して検討することをおすすめします。

【デメリット③】ワイヤレス充電に非対応

Fire HD 10 Plus、Fire HD 8 Plusでは、ワイヤレス充電に対応しており、専用のスタンドも販売されています。

しかしFire 7はワイヤレス充電に対応しておらず、可能なのはACアダプタからの充電のみです。

取り回しの軽快さは他のワイヤレス対応モデルと比べるとやや劣ります。

Fire 7(2022年モデル)のスペック

Fire 7のスペックは下記のとおりです。

Fire 7 タブレット
世代第12世代(2022年発売)
カラーブラック
価格(税込)6,980円(16GB)・8,980円(32GB)円
ディスプレイ7インチ、IPSディスプレイ、反射防止技術採用
解像度解像度1024 × 600(171ppi)、SDビデオ再生
OSバージョン(出荷時)Fire OS 8
Bluetoothバージョン5.0LE
プロセッサ2.0GHz クアッドコア
RAM2GB
オーディオ3.5mmステレオジャック、モノラルスピーカー
センサーアクセロメータ
マルチタッチ5点
Alexa搭載16GB・32GB
microSDカードスロット最大1TB
カメラ2メガピクセルフロントカメラとリアカメラ + 720ピクセルHD録画
位置情報サービスWiFi経由の位置情報サービス(GPSの搭載はなし)
Wi-Fiデュアルバンド 802.11 a/b/g/n/ac
バッテリー最大10時間
充電時間同梱のUSB-C(2.0)ケーブル、5W充電アダプタで約4時間
入出力USB-C(2.0)コネクタ
サイズ181 × 118 × 9.7mm
重量282g
保証1年間限定保証付き

他のモデルと比較すると、さすがにFire 7はスペック的に非力な面が否めません。

RAMが2GBに上昇し、端子も従来のマイクロUSBからUSB-Cへと変更になり、802.11acに新たに対応するなど、時流に合わせたマイナーチェンジが施されていますが、抜本的な改善にはなっておらず、Fire 7のコンセプトを維持するものでしかありません

間違えてもFire HD 8並みにはしないぞというスタンスも強く感じるところで、この辺りの程度感をよく理解している人向けの玄人機のような雰囲気もあります(大げさですが)。

新型のFire HD 10 Plus、Fire HD 10、Fire HD 8 Plusでは4GB、3GBのRAM搭載を実現しています。

Fire 7は発表のたびにプロセッサも刷新され、発売直後はすいすい動くのですが、使い続けるうちにやがてカクつきが目立つようになるので、短期的なインプレッションはあまり意味がないような気もします。

買わせたい人のセールストークには注意してください。

Fire 7 の価格

Fire 7は見てのとおり、価格が圧倒的に安いです。

昨今の世界的な資源価格の高騰を受けて、1,000円の値上げというかなり残念な展開はありましたが、それでもセール価格は異常に安くなることが期待されます。

「期待される」という微妙な書き方なのは、新モデルになって以降、セール対象となっていないからです。

プライムデーもまさかの対象外でした。

そのため買うならブラックフライデーはかなりのチャンスタイムかと思います。

ちなみに旧モデルでは、16GBモデルは定価5,980円、セール価格だと3千円台で購入できました。

16GB32GB
通常価格(旧モデル)5,980円7,980円
プライムデー割引価格(20215,980円(割引対象外)7,980円(割引対象外)
初売り(2022)4,480円(25%オフ)5,980円(25%オフ)
サイバーマンデーブラックフライデー割引価格(2021)4,480円(25%オフ)5,480円(31%オフ)

価格的には、完全におもちゃ感覚で買えてしまいます。

そもそもFireタブレットはどのモデルも、スペックからすると異常な安さなのですが、Fire 7はぶち抜いてる感があります。

この価格であれば、少々雑に使用して壊してしまっても全く気になりません。

故障をおそれて家で大事に扱うよりも、ガンガン持ち出して使い倒した方がこのデバイスのよさを発揮できるかと思います。

私は持ち出す時はカバーも付けずにむき出しでバッグに入れています。

Fire 7のスペック(本体・性能)をレビュー

ここからはFire 7の本体画像を見ながら性能面について具体的に解説していきます。

画像は前モデルのFire 7(2019)で、新モデルはモデル本体の形状が変わっているので注意してください。

ディスプレイの縦横比は変わっていませんが、本体の質感とボディの縦幅・横幅が変わっています。

Fire 7の本体・付属品

Fire 7の本体と付属品一式はこちらです。

Fire 7(2019):内容物

本体のディスプレイはかなりマットに見えるかと思いますが、実際はもっと映り込みます

映り込みがかなり激しく写真撮影に苦労するので、開封してすぐにディスプレイにアンチグレアフィルムを貼っています。

実際は下記くらい映り込むので、個人的にはフィルムは必須です。

Fire HD 10 Plus:ディスプレイの映り込み

映り込みに強いのは、自分の試した限りではASDEC社の製品がベストかと思います。

Fire 7のサイズと重量

サイズ感はかなりコンパクトです。片手持ちも余裕です。

最新モデルでは若干横幅が広くなりますが、本体自体がそう大きくないので、持った感じは大きく変わりません。

Fire 7(2019):本体前面

背面からです。

Fire 7(2019):本体背面

下から見てもかなり余裕があります。

Fire 7(2019):本体下部

Fire HD 8もボディサイズの形状が変わり横幅が広くなっており、こちらはやや片手持ちしづらいかな?という感もでてきています。

その点、Fire 7はやはりサイズ感が非常によく、7インチは手に収まるサイズとしては絶妙な大きさです。

重さも気にならないため片手でも余裕で、横持ちでも重くて辛いといった感じはありません。

小さなお子さんに持たせても無理のないサイズ感と重さかと思います。

Fire 7(2019):ディスプレイ横持ち

持ってみると分かりますが、片手での横持ちは手に重さを感じやすい持ち方です。

Fire HD 8でも横持ちでの長時間使用は少々厳しいため、このような使い方をしたい場合はFire 7の方がおすすめかもしれません。

Kindle Paperwhite(旧モデル)と並べてみます。

Fire 7(2019)/Kindlepaperwhite

サイズ的にはほぼ変わりません。

これにFire HD 8(旧モデル)を加えてみます。

Fire HD 8/Fire 7/Kindlepaperwhite

他のモデル(旧モデル)と並べてみます。

Fire HD 10/Fire HD 8/Fire 7/Kindlepaperwhite

こうやって並べてみると、とくにFire HD 10とはかなり大きさが違うのがわかります。

重ねてみます。

Fireタブレット本体厚さ

厚みはKindleも含めたすべてのモデルで、ほぼ同じです。

処理性能

処理性能を見た場合、気になるのはRAMが2GBという点。

アプリはもちろん基本的な動作でも、気になる場面がかなりあります。

明らかにマルチタスクには向いてないので、一度に沢山のことをしたいという方には、他のモデルをおすすめします。

こちらの記事ではFire HD 10 Plus、Fire HD 8 Plusなどとベンチマーク比較をしていますので、ぜひあわせてご覧ください。

スピーカー/オーディオ関連

スピーカーはモノラルで、一つしかありません。

Fire 7(2019):本体側面

上位モデルはステレオ対応でスピーカーも二つありましたが、Fire 7はバッサリと割り切った仕様です。

側面もこのような具合で、スピーカー穴が片方にしかありません。

Fire 7(2019):本体側面
Fire 7(2019):モノラルスピーカー

正直なところ、Fire 7では本体のスピーカーで音楽を聴くのは厳しいです。

音場にこだわった最新の音楽をモノラルスピーカーで聴いてもさすがに楽しくありません。

Fire 7で音を出すならイヤホンか外付けスピーカーは必須です。

それでも音楽を聴くならAmazon Music Unlimitedで物量で勝負とかそういう使い方でしょうか……。

音楽プレーヤーとしての利用はおすすめしません。

バッテリー容量・稼働時間

スペック表では最大10時間となっていますが、体感的にはバッテリーの減りは異常に早いです。

Alexaハンズフリーがじりじりとバッテリーを削っていくので、この辺りは機能をオフにするなど、運用でカバーするべきでしょう。

これはFire 7だけでなく、Fireタブレット全般で共通する問題なのですが…。

またFire 7は急速充電に対応していません。

フル充電までに4時間もかかるので、今どきの標準的な感覚だと、充電速度は、はっきりと「遅い」です。

他にもスマホやタブレットを並行して使っていると、充電が遅くてわずらわしく感じる瞬間が出てくるかと思います。

フロント・リアカメラ

カメラ性能は、上位モデルのFire HD 8と同じですが、Fire HD 10シリーズ、Fire HD 8 Plusと比較するとリアカメラに性能差があります。

Fire 7の2メガピクセルに対して、Fire HD 10 Plusなどは5メガピクセルのカメラが搭載されています。

とはいえ、どのモデルも最新のスマホを基準に見ればカメラ性能は決して高くありません。

実際には、QRコード読み込み用といったところでしょう。

そもそも頻繁な持ち出しを想定していないであろうFireタブレットで写真をバシバシ撮るような機会を私は想定できないので、個人的にはこの程度で十分だと思っています。

内部ストレージ

内蔵ストレージは16GBと32GBから選べます。

どちらを選んでも、後からmicroSDカードで最大1TBまで増設できるので、購入時はとりあえず16GBでOKです。

16GBのSDカードであればAmazonで1,000円以下で買えるので、本体の差額を考えてもこちらの方がお得です。

Fire 7はFire TV Stick経由でテレビへ出力可能

AirReceiverなどのアプリを利用することで、テレビへのミラーリングが簡単にできます。

接続も簡単なので大画面で見たい場合にはおすすめの使い方です。

AirReceiverはAmazonデバイス全般で使いまわせるアプリなので、購入しておいてもよいかと思います。

とはいえ使用頻度は決して高くないですし、類似の無料アプリもあるようです。

いろいろと試しながら決めるとよいでしょう。

» Fire TV StickでMacやiPhoneをテレビにミラーリングする方法をご紹介します

Fire 7を購入する際の注意点

Fire 7を購入する場合に注意しておきたいポイントについて解説していきます。

GPSは使えずインターネットへの接続はWi-Fiのみ

FireタブレットシリーズはGPS機能がついていません。

そのため、地図アプリなどは使用できません。

また接続もWi-Fiしか使えません。

本体を外へ持ち出して利用する場合は、見たいコンテンツをあらかじめ本体にダウンロードしておくか、ポケットWiFiを用意する必要があります。

Amazonアプリの品揃えが正直厳しい

Amazonアプリストアのラインナップはともかく充実してません。

Google PlayやApp Storeのようには使えません。

たくさんのアプリの中から検索して選ぶといった使い方はイメージしないでください。

さすがにTwitterやパズドラなどの超メジャーアプリはありますが、ちょっとアプリの規模感が下がると対応していないことも普通にあります。

また割と問題なのが、Amazonアプリにラインナップはされているものの、更新が長らく途絶えているようなものも多いということです。

ダウンロードはできても実際には使用できないものもあったりするので注意が必要です。

Google Playの利用が不可能に→Aurora Storeの利用が代替の最適解か?

これまでFireタブレットが地味に支持されてきた大きな理由として、APKファイルを使ったGoogle Playのインストールが可能だったことが挙げられます。

FireタブレットはAndroidのカスタムOSを搭載しているため、Google Playの搭載要件を満たさず、Goolge Playはプリインストールされていません。

しかしその一方でデバイス的なコスパは非常に高いため、ハック的な裏技を駆使してGoogle Playをインストールすることで、Androidタブレットのように使う技が一般化していました。

多くのユーザーがGoogle Playの利用前提で購入してきたところかと思いますが、ここにきてついに対策されてしまい、最新のFire 7以降(Fire OS 8搭載モデル以降)ではインストールはできても不具合が多発で実質的に使えない状況です。

もともとFire 7は本体性能が微妙なため、Google Playを入れると挙動が途端に怪しくなっていたりしたのですが、正規のGoogle Playを使いたいという人は断念せざるをえません。

しかし代替的な方法がないわけではなく、Aurora StoreというOSSアプリをインストールすることで、Google系のアプリ(GMS)を除くアプリのみを使う方法が存在しています。

一部のアプリが使えないため、いわば下位互換的な対策方法にはなりますが、どうしてもAndroidタブレットとして使いたい人はこちらの方法を試してみるのもよいかと思います。

» Fireタブレットのベンチマーク一覧を一挙公開!AnTuTuベンチマーク、Geekbench3で計測

Fire 7はAmazonコインを利用した課金用マシンとして使うのもあり

Amazonアプリは全般的に使えない、という解説をしましたが、例外が「Amazonコイン」を利用する場合。

AmazonコインはAmazonアプリストア内で利用できるバーチャル通貨で、還元率が異常に高いのがポイントです。

還元率は最大で20%以上になることもあり、たとえばゲームで課金する場合に、Amazonコインで課金することでかなりコスパよくガチャを回せます。

ただし

  • ゲームがAmazonアプリとして配信されている
  • プラットフォーム間でのゲームデータの引き継ぎができる

というのが前提です。

詳しくは下記の記事で解説しています。

Fire 7は購入から30日以内なら延長保証も購入可能

Fireタブレットシリーズは購入から30日以内なら延長保証を購入できます。

延長保証の期間は1年間と2年間のいずれか。

また保証の内容は下記のとおりです。(2022年11月現在)

  1. メーカー保証期間終了後の自然故障・不具合について、保証期間中に2回に限り無償で代替品に交換(バッテリーの劣化は1回)
  2. 落下による故障、水濡れなどの偶発事故について、保証期間中に1回に限り無償で代替品に交換

本体の価格が十分安いため、保証をつけるかは微妙なところですね。

ちなみに私は壊れたら買い替えと思っているので、延長保証はつけていません。

まとめ:Fire 7は割り切って楽しめる方向けのガジェット

スペックを中心とした記事のため、Fire 7がいかに非力かを語るようなディス傾向の強い内容になってしまいましたが、だからといってFire 7がチープな端末かと言えば一概にそうとも言い切れません。

価格の割には外装などの仕上げもしっかりしていると感じますし、セールで3,000円台という価格設定を考えればスペックも十分すぎるほどでしょう

ただしこのコスパが実用に足るかどうかが一番の問題なわけで、それはユーザーの心持ちと使い方によって変わる部分かとも思います。

マッチするユーザー像としては、このFire 7の安くて低スペックな程度感を熟知してそれを偏愛できる人か、そもそも子どもに買い与えるからスペックなんてどうでもいいという人のいずれかに分かれるのではないかと思います。

とはいえ、3,000円台でこの製品内容は他のメーカーでは無理なのは明らかで、多少の不出来があっても結局はAmazonプライムで使い倒せば気持ちの面では帳消しにできます。

» Amazonプライムビデオはどんなサービス?メリット・デメリットを紹介

また安いので故障を気にせず、お子さんに使ってもらうのもいいのかもしれません。

親のスマホを自由に持たせるのは、落下事故などを考えてもさすがに怖いですし。

正直なところ、Fireタブレットシリーズの1台目としておすすめするのは少しためらうものがありますが、気軽に触れる2台目としてであれば面白い買い物かと思います。

あまり伸び代のないおもちゃのような気もしますが、安いという最大のアドバンテージもあるので、気になる方はぜひFire 7を試してみていただければと思います。

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