- Fire HD 8 Plusってどんなモデルなんだろう?通常版とどう違うのかな?
- どちらを買えばいいか迷っているので口コミや評価が知りたい。
Fire HD 8 Plus(アマゾンファイアHDプラス)は、Fireタブレットの人気モデル「Fire HD 8」の上位モデル。
Fire HD 8の基本性能をアップさせ、よりパワフルに使いやすくしたデバイスです。
私もFire HD 8 Plusの発売にあわせて購入し、ここまで日々使い続けておりますが、Fire HD 8 Plus、めちゃくちゃいいですね。
基本性能の向上とワイヤレス充電の採用が使い勝手をぐんと向上させており、Fire HD 8の良さをより加速させたモデルとなっています。
これまでも「Fire HD 10 と Fire HD 8、どちらを買うか?」はちょっとした悩みどころでしたが、今まで以上に人気を二分することは間違いないでしょう。
ということで、本記事ではFireタブレットシリーズの一押しモデル「Fire HD 8 Plus」について詳しくレビューします。
- 持ち運びと宅内使用のどちらにも向いたサイズ感
- ワイヤレス充電に対応
- Showモードで疑似Echoとして使える
- そつなくこなせる高い処理性能
- 改善されたボタン配置
- ディスプレイの画素数がフルHDではない
- Google Playが利用できない
- GPS機能がなく使えるのはWi-Fiのみ
第10世代(2020年)モデルからスペックが向上したポイント

Fire HD 8 シリーズは、2018→2020年でのモデルチェンジで多くの部分の仕様を刷新しました。
とくに印象的だったのが本体サイズの変更で、縦横の長さが変わったことにより、より現代的な雰囲気へと生まれ変わりました。
最新モデルでも本体形状は継承されており、基本的には前モデルである2020年(第10世代)モデルを踏襲したかたちとなっています。
以下、旧モデル(2020年/第10世代)のFire HD 8 Plusから変更のあった部分です。
- CPUが2.0GHz4コア→2.0GHz6コアへ
- バッテリー駆動時間が最大12時間→13時間へ
- 価格が2,000円値上げへ……
変更箇所は基本性能の向上に止まるもので、目新しいスペックアップが施された前モデルの登場よりかはインパクトは薄れたものとなっています。
とはいえそうそう大型の機能更新があるわけもないですし、抜本的な変更がないのは、前回の刷新がうまくいっている証拠とも言えます。
安心して購入できる信頼感・安定感が出てきたモデルと言えるでしょう。
また残念なことに、昨今の世界的事情からか各モデルで2,000円の値上げに。
セールでの購入がより推奨される状況となっています。
Fire HD 8 Plusのスペックと価格について
ここではまず、Fire HD 8 Plusのスペックと価格について解説します。
Fire HD 8 Plusのスペック一覧
通常盤のFire HD 8と並行するかたちでリリースされたFire HD 8 Plusですが、まずはスペックを比較してみます。
Fire HD 8 Plus タブレット | Fire HD 8 タブレット | |||
---|---|---|---|---|
世代 | 第10世代(2020年発売) | |||
イメージ | ![]() |
![]() |
||
カラー | グレー | ブラック、ブルー、ローズ | ||
価格 | 13,980円 | 15,980円 | 11,980円 | 13,980円 |
ディスプレイ | 8インチHD、IPSディスプレイ、高度な偏光フィルター搭載 | |||
解像度 | 1280 × 800 (189ppi) | |||
OSバージョン(出荷時) | Fire OS 8 | |||
Bluetoothバージョン | 5.2LE | |||
プロセッサ | 2.0GHz 6コア | |||
RAM | 3GB | 2GB | ||
オーディオ | 3.5mmステレオジャック、内蔵Dolby Atmosデュアルステレオスピーカー | |||
センサー | アクセロメータ、環境光センサー | |||
マルチタッチ | 5ポイント | |||
Alexa搭載 | ◯(ハンズフリーモード対応) | |||
ストレージ | 32GB | 64GB | 32GB | 64GB |
microSDカードスロット | 1TBまで対応 | |||
カメラ | 2メガピクセルフロントカメラと5メガピクセルリアカメラ、720pHDビデオ録画 | |||
位置情報サービス | WiFi経由の位置情報サービス(GPSの搭載はなし) | |||
Wi-Fi | デュアルバンド a/b/g/n/ac ※wifi 6(802.11 ax)は非対応 | |||
バッテリー | 最大13時間 | |||
ワイヤレス充電 | ◯ | 非対応 | ||
充電時間 | 同梱のUSB-C(2.0)ケーブル、9W充電アダプタで約3時間 | 同梱のUSB-C(2.0)ケーブル、5W充電アダプタで約5時間 | ||
入出力 | USB-C(2.0)コネクタ | |||
サイズ | 201.9 × 137.3 × 9.6mm | |||
ゲームモード | ◯ | |||
重量 | 342g | |||
保証 | 90日間限定保証付き(国内の場合は別売で延長オプションあり) |
このようにして見るとわかるように、実はかなりの部分が通常版のFire HD 8と共通です。
違いをピックアップすると下記のとおり。
- 本体カラーがFire HD 8 Plusはグレー1色のみに対しノーマル版は3色(ホワイトがなくなりローズが新登場)
- Fire HD 8 PlusはRAMが3GB
- Fire HD 8 Plusはワイヤレス充電に対応
- 同梱の充電アダプタのW数が異なる
- 本体価格が異なる
このように見ても、Fire HD 8 Plusと通常版Fire HD 8の大きな違いはRAMの容量とワイヤレス充電の有無でしょう。
特にRAMに関しては、差分の1GB分の影響か、アプリの挙動に余裕を感じられるようになりました。
Fireタブレットの仕様は毎度ギリギリで攻めてきますが、RAMに関しては全般的な挙動からもそれなりにキツイと感じることも少なくありませんでした。
ここは使い勝手の向上に直結するポイントとして歓迎すべき部分でしょう。
Fire HD 8 Plusの本体価格について
Fire HD 8 Plusの本体価格は以下のとおり。
モデル名 | 32GB | 64GB |
---|---|---|
Fire HD 8 Plus | 13,980円 | 15,980円 |
Fire HD 8 Plus + ワイヤレス充電スタンドセット | 17,980円 | 19,980円 |
Fire HD 8 | 11,980円 | 13,980円 |
Fire HD 8 Plusは専用のワイヤレス充電スタンドが併売されており、本体とのセットでも販売されているます。
この場合、別々に買うよりも1,980円程度安くなるため、ワイヤレス充電をフルに利用したい方は、セットでの購入をおすすめします。
またワイヤレス充電スタンドに加えて、純正カバーとのセットも販売されており、必要な方はまとめて買ってしまうとお得です。
Fire HD 8 Plusの本体ディテール
ここからは、Fire HD 8 Plusの本体について、画像を使いながら解説していきます。
(画像は2020年モデルのレビュー記事作成当時のものを流用しています)
Fire HD 8 Plusの本体および付属品
まずは外箱です。

以前はFireタブレットシリーズといえば千歳飴っぽいくさび形をしていましたが、最近は箱形に移行していますね。
Fire HD 8 Plusでもその流れにならうかたちで箱型です。
つぎに本体一式です。

リーフレットの色やデザインが旧モデルから変わっています。
本体です。

この第10世代モデルから本体の縦横サイズが変わっています。
縦が短くなった代わりに横に広がっており、要はずんぐりむっくりになった格好です。
なお本体の画面の縦横比は変わっておらず、従来どおりのHDサイズ(1,280×800)です。
本体のイメージ的にはiPadのフォルムに近づいたかたちですね。
なお画像の本体ディスプレイには映り込み防止のために、アンチグレアフィルムを貼っています。
画像だとかなりマットな質感ですが、何も貼ってない状態だと相変わらずかなり映り込みます。
Fireタブレットを買うならアンチグレアフィルムは必須ですね。
ちなみに今回購入したのは下記の製品。
正直なところアンチグレア度は低く、わりと微妙です。
アンチグレアフィルムなら、やはり下記のASDEC製品がおすすめですね。
かなり強力に映り込みを阻止してくれます。
次に背面です。

大きな特徴は、ロゴや技適マークなどが横向きになったこと。
カラーもこれまでのブラックからスレートへと変更され、色味のあるグレー系の色に変わっています。
またカメラの位置が変更となり、これまでの左端から新たに右端へ移動しています。

ロゴは横向きに。

ロゴもFire HD 10(2019)からの流れどおり「amazon」の文字が消え、スマイルマークのみへと変更されています。
付属品の9Wコンセントです。

こちらも外装がマットな素材感のものに変わり、さりげなくamazonマークが入っています。
裏面は普通のUSBコネクタですね。

ケーブルはこのような感じ。

Fire HD 8シリーズもFire HD 10に続くかたちで、今回から端子がUSB-Cへと変更されています。
コンセント側。

本体側はタイプCの端子ですね。

Fire HD 8 Plusのサイズと重さ
Fire HD 8シリーズは、前回の形状変更を引き継いだかたちとなっています。
2018年以前のモデルと比較すると縦が縮んで横が広がり、より正方形に近づいたかたちです。
実際に手に持ってみるとこのような感じ。

私も手が大きい方ではないので基準になるのかというところもありますが、画像のとおり手の平はわりと開く感じになります。
ホールド感が少々損なわれてるのは否めないかもしれません。
背面から見てみます。

結構頑張って掴んでいる感じになってしまいます。

下から見るとこのような感じ。
重量は355gということで旧モデルよりも14g軽くなっているので、若干軽くなっている気はするかもしれません。
手の小さい人は無理せず両手持ちしておきましょう。
旧世代モデル(2018年/第8世代)との本体サイズの比較
サイズを比較するために旧モデル(Fire HD 8・2018)と並べてみます。

左がFire HD 8 Plus、右が旧モデルのFire HD 8です。
背面です。

色味もサイズ感も結構違います。
重ねてみます。

上に来ているのが旧モデルですね。
縦横のサイズが変わっていることがわかります。
ちなみにこちらは旧モデルのFire HD 8。
厚さを見てみます。

厚さは変わりませんが、スピーカー穴のサイズが違うのがわかります。
上の穴が大きい方がFire HD 8 Plusですね。
本体サイズの変更で左右に距離が取れなくなった分、音の抜けをよくしているのかもしれません。
電源・入出力・ボリュームについて
画像では2020年モデル(1世代前のモデル)を使用していますが、最新モデルでは電源とボリュームボタンの配置が入れ替わっています。
前モデルでは、下記の画像のように内側にボリュームボタンがきていましたが、非常に押し間違えやすい配置で不評しかなかったため、元に戻したものと思われます。

またイヤホンの入力は逆端に配置されています。
また今回からFire HD 8でもUSB-Cが採用されています。

とくにイヤホンの入力端子は背面へむかうカーブの途中にあけられているのが特徴的ですね。
成形的に難しい位置のような気もしますが、きれいに加工してあります。
処理性能とAnTuTuベンチマークスコア
システムオンチップ(SOC)プラットフォームはMediaTek MT8169A(64ビットクアッドコア)、CPUは6xA55(2.0GHz)、GPUはArm Mali-G52 2EE MC2が採用されています。
» Fireタブレットの仕様: Fire HDモデル | Fireタブレット
Fireタブレットシリーズのベンチマークは下記の記事にて掲載中なので、参考にご覧ください。
» Fireタブレットのベンチマーク一覧を一挙公開!AnTuTuベンチマーク、Geekbench3で計測
スピーカー・オーディオ性能
スピーカーはDolby Atmos対応のデュアルステレオスピーカーが搭載。
長辺側にスピーカーの穴が用意されています。

スピーカー穴のサイズは旧モデルよりも大きくなっています。

ここで一つ気付きがありまして、僕はこれまでスピーカー側を下側にして置いて利用するのが正解だと思っていたのですが、今回の本体デザインから見るとどうやら違うようですね。
スピーカー側が天井を向くのが正解のようです。
カメラ位置と背面のデザインの上下がそのようになっていますので、お間違えのないよう。
バッテリー容量と駆動時間
Fire HD 8 Plusは9Wの充電アダプタを同梱。
約4時間の充電で13時間稼働します。
これまで5Wのアダプタだったので充電スピードが遅いのが気になっていましたが、新アダプタにより、かなり早くなった印象です。
またFire HD 8 Plusではワイヤレス充電が利用できるようになり、取り回しがかなり良くなりました。
ワイヤレススタンドからパッと持っていけるのはかなりストレスフリーです。
Alexaハンズフリーにしておくとバッテリーの減りが早いのは旧モデルと同じですね。
ただしワイヤレススタンドに置くと常に充電されている状態なので、Showモード&Alexaハンズフリーでもバッテリーの減りはあまり気になりません。
フロントカメラ/リアカメラ
カメラ性能はリアカメラが従来の2メガから5メガピクセルへとバージョンアップしました。
とはいえ、現代の標準からいくと、お世辞にもよい性能のカメラとは言えません。
カメラとしての実用性はほとんどないと思っておいた方がよさそうです。
下記は旧モデルとのカメラ位置の比較です。


FireタブレットではZOOMも利用できますが、画質を求められるようであれば、カメラ性能のよい別デバイスを検討すべきかもしれません。
» 【Amazon】FireタブレットでZOOMを利用する方法
内部ストレージ
内部ストレージは従来の32GB/64GBから変更はありません。
また外部ストレージとしてマイクロSDカードを1TBまで追加可能です。
かなり大容量のストレージを搭載できるようになったので、容量不足の心配はなさそうです。
また最近ではマイクロSDカードがさらに安くなっています。
32GBモデルを購入しておいて、64GBモデルとの差額でマイクロSDカードを購入した方がコスパよく使えるのは従前どおりです。
専用のワイヤレス充電スタンドも発売
Fire HD 8 Plusは専用のワイヤレス充電スタンドが発売されています。
Fire HD 8 Plusにあわせて作られているので造形もぴったり。
とくにShowモードやAlexaハンズフリーをフルに活用したい場合は必須とも言えるデバイスですね。
» Fire HD 10タブレットをハンズフリーモードとShowモードで使用するメリット
と言うのも、両機能ともともかくバッテリーを食いまくるんですよね……。
結局コンセントに繋ぎっぱなしにしなくてはならず、取り回しの良さを犠牲にしなくてはならなかったので、ワイヤレス充電スタンドはかなり歓迎できるアイテムですね。
一つ難を言えば、置きっぱなしにしている間は常に充電状態なので、バッテリーの寿命が短くなってしまうであろうこと。
リチウムイオンバッテリーは満充電状態を継続すると、バッテリー性能が劣化してしまいます。
製品サイクルが2年程度、本体価格が1万数千円と考えれば、劣化しきったら次のモデルに買い替えていくのが正しそうです。
以下、ワイヤレス充電スタンドの画像です。
まずは外箱。


内容物です
本体にコンセント、説明書、リーフレットのシンプルな構成。
ひっくり返すと底にコンセントジャックがあります。

差すとこのような感じ。

前面の設置部はFire HD 8 Plusのボディ形状にあわせてくり抜いてあるのでぴったり収まります。

また縦置きにも対応できるよう、中央がより深くくり抜かれています。
設置するとこのような感じ。

もちろんスタンドとしての実用性も確かなので、動画鑑賞もばっちりです。
また、ここまで新しいFire HD 8の本体を見て分かるように、本体の形状変更に伴ってこれまであった本体上下のベゼル部分が短くなってしまいました。
これまでは横持ちしても指を添える場所があったわけですが、新モデルでなくなってしまった格好です。
横向きで手持ちすると若干持ちにくくなったかなとも感じるのですが、その場合は代わりにワイヤレススタンドを使うといいかもしれません。
Fire HD 8 Plusの機能面での特徴について

ワイヤレス充電の採用
ここまで解説してきたとおり、Fire HD 8 Plusではワイヤレス充電を採用しています。
これまで今ひとつ使いづらかったShowモードが捗ります。
Echo Showを買いたいけど実用性に疑問があるという方はFire HD 8 Plusで様子を見てみるのもありでしょう。
RAM3GBを搭載
これもなかなか数値で示せず、体感ベースの話にならざるをえませんが、挙動はかなり快適です。
複数のアプリを立ち上げても重くなったりなどがありません。
かなりぬるぬるという表現がぴったりな印象です。
ゲームモードの搭載
今回のFire HD 8 Plusからゲームモードが搭載されています。
ゲームモードとはメモリやパフォーマンスをゲームに最適化する機能。同時にゲームに集中できるよう各種通知を完全にシャットアウトしてくれます。
気になるのは処理性能がどのくらい向上するのかということ。
下記は2020年モデルでマインクラフトを起動した際の秒数を測ったものです。
Fire HD 8 Plus(ゲームモードあり) | 15.03秒 |
〃 (ゲームモードなし) | 15.46秒 |
Fire HD 8(2018年/第8世代モデル) | 16.08秒 |
Fire HD 10(2019年/第9世代モデル) | 7.15秒 |
そもそもゲームモードが起動時から影響を与えているのか?という根本的な裏が取れてないのですが、結果は上記のとおりで、体感としてはワンテンポ向上する感じです。
前世代モデルであってもFire HD 10がぶっちぎりで速いですね。
しかしゲームモードとはいっても劇的に速く感じるかと言われれば正直そうでもないですし、計測の結果もわりと微妙です。
もしかすると最近のもっと新しい高負荷のゲームで試すともっと違いがはっきりと出るのかもしれません。
ディスプレイ輝度が明るい
Fire HD 8 Plusで強調しておきたいのが、ディスプレイ輝度の改善による鮮明さの向上と色味の変化。
2018年モデル以前と比べるとかなり明るくなったおかげで、ディスプレイの印象はずいぶんとアップしています。
画像で上手く捉えられていないのですが、並べるとこのような感じ。

左がPlusで右が旧モデルです。
もちろん画素数に違いはないのですが、並べてみるとFire HD 8 Plusの方がドットの表現がより滑らかに見えます。
また旧モデルは俗に言う尿液晶気味というか、Fire HD 8 Plusと並べるとかなり黄色く見えますね。
逆に今回のディスプレイは結構青みがかっており、多くの方に好まれるタイプの液晶ではないかと思います。
古いモデルを使っていて見づらさに悩んでいる人は、買い換えてもよさそうです。
オーディオ性能が優秀
何気にFire HD 8シリーズはオーディオスピーカーが優秀。
組み込まれている部品に違いがあるのか、それとも設計のバランスがよいのか分かりませんが、一聴して全然違います。
序列をつけると以下のとおり。
Fire HD 8 Plus > Fire HD 8(2018年) > Fire HD 10(2019年)
Fire HD 10(2019年)のスピーカーは故障してるのか?と思うくらい貧弱ですね。
本当に故障してるのかもしれません。
AlexaハンズフリーでEcho的に音楽再生機として利用するのもありだと思います。
Fire HD 8 Plusで注意すべきデメリット
Fireタブレット全般に共通する、デバイスとしての注意点です。
GPS機能がなく使えるのはWi-Fiのみ
FireタブレットはGPS機能が搭載されていないため、地図アプリなどは使えません。
また回線への接続も基本的にはWi-Fiになります。
SIMスロットも用意されてないため、出先で通信しながら使いたい場合はポケットWiFiなどを用意する必要があります。
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ポケットWiFiの中には、契約期間の縛りがなく解約金もない、短期利用を前提としたサービスも増えています。
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Google Playが利用できない
従来は「FireタブレットにはGoogle Playを正規の方法ではインストールできません、でも裏技を使えば入れられます」という話の流れだったのが、使えなくなってしまいました。
これは搭載されているOSがFire OS 8になって以降起きている現象で、インストールはできるものの入れても不具合多発で実質的に排除されてしまったかたちです。
代替案としては、Aurora Storeの利用が標準となりつつあります。
Aurora Storeは、Google PlayからGoogle関連アプリ(Google MapやYouTubeアプリ)を除いたオープンソースソフトウェアで、ほぼGoogle Playと同じ感覚で利用できます。
インストール方法はAPKファイルによるという点でGoogle Playと同様ですが、扱うファイルの個数も少なく手順も簡単なため、利用のハードルはずいんぶん下がったのではんあいかとも思います。
ただしこちらもグレーゾーンで成り立っている方法と見受けられます。
実行する場合は自己責任でよろしくお願いします。
ディスプレイの画素数がフルHDではない
Fire HD 8 Plusのディスプレイは解像度が1,280×800のHD画質。
画質にやや物足りなさを感じる場面はあるかもしれません。
ちなみに上位機種のFire HD 10はフルHDに対応しており、高精細な画質を楽しめます。
Fire HD 8 Plusは最大3年間の延長保証もあり
Fire HD 8 Plusには最大3年間の延長保証をオプションで購入できます。
延長保証は購入から30日以内に申し込む必要があるため、忘れないようにしましょう。
なお延長保証は2年間で2,380円、3年間で2,990円となっており、落下や水濡れ等に対応してくれます。
なお保証内容は下記のとおり。
- メーカー保証期間終了後の自然故障・不具合について1回に限り無償で代替品に交換(バッテリーの劣化含む)
- 落下による故障、水濡れなどの偶発事故は保証期間中に1回に限り無償で代替品に交換
保証をつけるかは購入額と買い替えサイクルから決めるとよいでしょう。
Fire HD 10 PlusとFire HD 8 Plus、どちらを買えばいいのか?
Fire HD 8 Plusをワイヤレス充電スタンドとセットで購入することを考えると、価格的にもFire HD 10 Plusと競合します。
モデル名 | 32GB | 64GB |
---|---|---|
Fire HD 8 Plus | 13,980円 | 15,980円 |
Fire HD 8 Plus + ワイヤレス充電スタンドセット | 17,980円 | 19,980円 |
Fire HD 10 | 15,980円 | 19,980円 |
Fire HD 10 Plus | 18,980円 | 22,980円 |
予算が先に決まっていて、Fire HD 10 Plusと迷われている方も多いのではないかと思いますが、個人的には下記の条件でおすすめします。
- 動画配信サービスの視聴がメインでほぼ動かさない→Fire HD 10 Plus
- 動画以外にもKindleやゲーム、Showモードなど多機能を楽しみたい→Fire HD 8 Plus
どちらか迷っているのであれば、Fire HD 8 Plusを買っておくのが無難かな、というのが僕の考えです。
以下、理由を書いていきます。
Fire HD 10 PlusのフルHDディスプレイは強い、がFire HD 8 Plusも十分きれい
Fire HD 10 PlusとFire HD 8 Plusを並べて使っていると実感してしまいますが、やはりフルHDディスプレイは強いです。
ただしFire HD 8 Plusは輝度も向上し、ディスプレイ性能はかなり上がっているので、8インチサイズで利用するならそこまで気になりません。
もちろんフルHDディスプレイやRatinディスプレイと並べれば差は歴然としているのですが……。
取り回しがいいのがFire HD 8 Plusの魅力でもあるので、このくらいのスペックのものが搭載されていれば十分かと。
家から持ち出さずほぼ据え置きで利用するのであればFire HD 10 Plusを買いましょう。
ベンチマークはまだ圧倒的にFire HD 10 Plusが上
ベンチ性能はあくまで数値的なもので体感を正確に代弁するものではないでしょうが、ベンチ性能はFire HD 10 Plusが圧倒的に上。
とは言えRAMの容量が増えたり、またゲームに関しては専用のモードも搭載され、触れる中での挙動に不満は感じません。
古いモデルはすでに動きがかなりギコギコしていて微妙にストレスが溜まっていましたが、最近のFire HD 8 Plusではそんなことないですね。
まあベンチうんぬん言っても、Fireタブレットでそこまでパワーを要することをやるのかというそもそもの疑問もあったりもするのですが……。
まとめ:Fire HD 8 Plusはサイズの汎用性に強みのあるデバイス
Fire HD 8 Plusは総合的に見ても、かなり優れたデバイスです。
しかし上位モデルのFire HD 10 Plusの完成度が高いため、比較するとさすがに迷いは出てしまうかもしれません。
フルHDが搭載されていれば一機に神機になったのでしょうが、ラインナップのバランスと製造コスト的にも、さすがにそうはいかないですよね。
Fire HD 8 Plusの強みは8インチという汎用性の高いサイズ設定で、ここにどの程度の価値を見出しているかと言えます。
とくにFire HD 10シリーズとは使い方がかなり異なるデバイスです。
ご自身がどのような場面で使いそうかを良く考えた上で選んでおくと失敗がないかと思います。